シマヌムンヌムン
私は美人が好きではあるが、けして外見に重きをなしているわけでは無い。女性の外見に関して言えば、その許容範囲は広いと自分では思っている。ただ、女性に限らず男性もだが、その外見は、本人の内面が現れるものだとも思っている。ちょっとしたしぐさや表情、立ち居振る舞いなどが外見に現れる。そういった内面の現れに私は関心がある。
ところが、女性は化粧するし、しぐさや表情も計算して作ったりするので、ちょくちょく騙される。騙されても、それが嫌というわけでは無い。「おぬし、なかなかやるな。」と感心してしまう。まあ、それはそれでいいのだと思う。化粧は動物の本能として自然のことであるし、生きていることそのものが、子供を演じ、女を演じ、妻を演じ、母親を演じているとも言えるし、本当の自分って何?って思う人も多かろう。フツーである。
私は日本酒が好きではあるが、けして大吟醸などといった高い酒だけを愛しているわけでは無い。日本酒に関してはいずれ別項で詳しく述べる(もしかしたら既に述べたかもしれないが、記憶が定かではない)が、不純物(醸造用アルコール以外にも糖類とか旨味調味料とか)の混じっていないものであるならほぼ100%を美味しいと思い、多少の不純物が混じったものでも真面目な造りであるものなら美味しいと思って飲んでいる。
題のシマヌムンヌムンは、エコエコアザラクやテクマクマヤコンとかいったようなオマジナイの言葉などでは無い。ウチナーンチュには理解できる言葉、つまり、ウチナーグチ(沖縄口)である。シマ(島)ヌ(の)ムン(物)ヌムン(飲む)、ヌムンの最後のンは意志を表す助詞のようなもので、飲むゾ!という気持ちを表す。私は、正月の酒に久保田万寿クラスの酒を飲んでいるが、その合間に、実家から沖縄の正月料理を貰ってきた時などには島の物を飲んでいる。泡盛では無い。沖縄にただ1つだけある日本酒の醸造元から出されている日本酒を飲んでいる。久保田に比べると味は落ちるが、美味しいという部類には入る。愛すべき酒である。ちなみに、旧正月には泡盛を飲んでいる。
記:ガジ丸 2005.10.29 →沖縄の飲食目次