ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

イチャガリガリ

2011年03月20日 | 飲食:果物・菓子

 強い歯を要する駄菓子

 年取るにつれて弱っていくものの順番をハメマラというが、私の場合はマラが先で、次にメがきた。痩せ我慢して、というか、ケースから出すのを面倒臭がってほとんど使っていないが、数年前に老眼鏡も買った。パソコンを数時間やっていると目がショボショボして、近くも遠くも見辛くなってくる。眩暈(めまい)を感じる時もある。歳を感じる。
 メは歳相応に衰えを感じているが、ハは丈夫である。子供の頃から虫歯は少なくて、今でもほとんど無い。右奥歯を1本だけ治療したことがあるが、その歯も詰め物が取れてから数年経ち、その後、悪くなっているような兆候は無い。
  私の歯は、今でも梅干の種を噛み砕くことができるが、そんな丈夫な歯でなければ味わうことのできない菓子が沖縄には(倭国にもあるかもしれないが、詳細は不明)ある。イチャガリガリという名の菓子。ガリガリと噛み砕いて食べる。子供の頃はイッセンマチヤー(1セント商店:駄菓子屋のこと)で売られていたお菓子。しばらく、その姿を消していたのだが、数年前から袋入りに姿を変えて、スーパーで見かけるようになった。
 私は、歯は丈夫だと思うが、歯茎には自信が無い。アイスクリームなど冷たいものを食べると歯茎がすごく沁みる。知覚過敏というやつである。歯茎は確実に老化しているようなのである。虫歯は無くても歯茎が弱れば歯は抜けていくらしい。今はまだ永久歯の全てが揃っている私だが、入れ歯のお世話になるのもそう遠くはないかもしれない。
      
      
 イチャガリガリ:駄菓子
 イカの天ぷらをインスタントラーメンのようにカリカリにする、倭国の天ぷらからはイメージしにくいが、沖縄風天ぷらはフリッターのように衣が厚いので、小麦粉を水で練ったものを油で揚げてカリカリにするのと同じで、それはまったく、インスタントラーメンと一緒。タネのイカは少量であるが、それもまたカリカリになっている。
 ポテトチップスもラーメン菓子もカリカリ噛むのに何の苦労も無いが、このイチャガリガリは歯の衰えた老人には食せない。非常に硬い。だから、カリカリでは無くガリガリという名前になる。ガリガリと噛むほどに味が出て、ちょっと癖になる。

 記:ガジ丸 2005.8.22 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行