井田川の雪・・・八尾に寄る

　八尾を去る頃には雪が激しくなりました。八尾の町の崖下に井田川が流れています。井田川にしきりに雪が降っています。八尾の町を見たのは、夢だったのかと思わせるようなやや激しい雪が降ってきました。

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日本の道・諏訪町2・・・八尾に寄る

　諏訪町の上り坂の方を見ています。突き当たりには雪の山が見えます。9月の初めには、ここでおわらの一行が胡弓の音とともに優美に流して行きます。今では観光客が押し寄せて少し興ざめですが、その昔はこの静かな通りを「おわら風の盆」の空気だけが流れていたのです。そういう時代を思い浮かべました。

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日本の道・諏訪町1・・・八尾に寄る

　小さな短い通りです。坂道になっていてささやかな家が並んでいます。雪がちらちらとし、屋根にも雪がまだ残っています。通りの途中から下り坂の方を眺めています。「日本の道」というにふさわしいですね。そういえば今のほとんどの道はもう日本の道ではないのでしようね。

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おわらの稽古場・・・八尾に寄る

　ゆかしさを感じる家だと思ったら、「八尾御稽古場」の札が上がっていました。あのやや淋しい風情の「おわら風の盆」の洗練された男女の踊りは、普段からのこういう稽古場での精進のたまものですね。人を引きつける見えない努力を感じさせます。集団の迫力で見せる多くの祭りとは違った小さな町の哀愁のこもる「おわら風の盆」は貴重です。

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雪に埋もれた聞名寺・・・八尾に寄る

　浄土真宗聞名寺は、雪に埋もれています。男女の恋の悲しい成り行きに、初秋の風と町を流れる水音はいかにもふさわしいですが、この時期の聞名寺にはそんな甘さは感じられません。

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聞名寺の門前町・・・八尾に寄る

　(八尾の続きです)　
　おわら風の盆の町越中八尾は、もともと聞名寺の門前町として発祥しました。坂を登っていくと聞名寺の石垣と鐘楼が見えてきます。越中南部の山中井田川のほとりにひっそりと栄えた町の趣は、特に初秋の哀愁に満ちたおわらにふさわしいです。冬はもっと淋しさがつのり雰囲気があるようにも思えます。

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これが日常

　雪が降り、雪が積もるのが富山の日常です。富山では、それを日常として受け容れているのです。冬、何の変わりもなく生活時間が流れているのが、「雪が特別なもの」の世界からやって来た我々「旅の人」には不思議でしかたありません。もう13年にもなるというのに・・・

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息するように雪が降る

　今朝も雪です。チラチラと降っているかと思えば、少し激しくなったり、まるで息ををしているかのように強弱が繰り返されます。

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