数年前のこと。二年続けてモンゴルへタイメン(イトウです)を狙って遠征に出掛け、何とか念願のメーターオーバーをキャッチ出来たことはこのブログや、当時のGijie誌での連載などでご報告させていただきましたね。
その時も遠征の中心となって下さった、大先輩の岡田さん、山中さんらが7月初旬にまたモンゴルへ遠征に出掛けました。私は諸事情でご一緒できませんでしたが、その模様を村上さんより素敵な写真と共にお預かりしました。
モンゴルの草原で6~7月に一斉に開花する花を見るのを主目的に、釣りも時間を見て楽しむスケジュールを立てたとのことです。
そんな限られた時間の中でも村上さんが、初めて使っていただいたファット85type2でタイメン80cmをキャッチされたようです。その他でもやはりファット85をデカイ何かに切られたこともあったようで、やはりモンゴルは様々に魅力的ですね。
懐かしいなあ、モンゴル。
左より山中さん、岡田さん、村上さん。
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今回はお花見チームとの混成隊ということで、途中行程は歴史や文化に触れながら観光、そしてモンゴル奥地でのお花畑鑑賞も兼ねての釣り遠征となりました。
目的地は東モンゴル。かつてチンギスハーンがモンゴル帝国を興した地とされているビンデルのツーリストゲルがベースキャンプ。そこからさらに北上し、ロシア国境近くのオノン・バルジ国立保護地帯にある花の宝庫を散策。並行して流れるアムール川水系のオノン川、バルジ川でタイメンを狙うという計画です。
しかし自然相手は難しい。初日の朝こそ釣りになったものの、上流での大雨の影響で次第に川が増水。結局目的のメーター級タイメンには巡りあえませんでしたが、釣り初日の朝いきなりヒットした80cmクラス1本と、レノックやパイク系の魚など何本かに遭遇できたことに満足すべきなのでしょう。1日ずれていたら釣果ゼロだったかもしれないのですから。
ビンデルに向かう途中。草原ではあちこちでスコールが発生。この雨が、釣り不能になるほどの増水をもたらすことになるとは、この時点では夢にも思いませんでした。
まだそれほど増水していなかった釣り初日。釣り初めて30分、いきなりヒットしたのがこれ。飽食前の季節だったためか痩せ気味でしたが、初タイメンなので大満足。結局タイメンはこの一本だけでした。
ルアーはザンマイミノーファット85type2。硬めの9ftのシーバスロッド(継ぎ目と根元はスレッドとウレタンで補強)にラインはPE3号、リーダーなし。
その後はこのサイズのレノックやパイク系の名前不詳魚等が5本。
日中は車2台に分乗し、女性陣はお花見ハイキング。釣りチームは増水の少ないバルジ川を釣り歩きましたが、小型のレノック数匹のみに終わりました。
2日目は、増水を避け更に小渓のバルハ川へ。ガイドの話では、アムール水系のマス類の中で最も美しいと言われるアムールトラウトが釣れるとのことでしたが空振り。
一斉に咲く花の種類の多さには驚きです。ここはロシア国境からわずか数十キロの地点。海外のツーリストが入ることがないとっておきの場所だそうです。ハーブ類も多く、車を降りると香りがいっぱいです。知られざる薬草も沢山あるとのこと。
見渡す限りの赤一色のユリ群落が大地を覆っています。日本とは規模が違います。
写真手前の赤い花はレッドリスト掲載種とのことですが、ここではたくさん咲いていました。
Photo&Report by 村上さん