少し前のニュースになりますが、あの 『 のだめカンタービレ 』 が、
10月16日からの月9枠で、ドラマ化決定なんだそうです。
おまけに、来年1月からはアニメ版の放映も予定されているとか。
詳細は、以下のサイトで確認できます。
◇フジTV ドラマ版公式サイト
◇原作者 / 二ノ宮知子公式サイト内 「 EASY TALK 」
先月から 「 のだめオーケストラ 」 の団員募集も行なっていたし、
もしや ・・ とは思ったのですが、なるほど。
オーディションの概要は、ドラマ化発表後、追加・差替がしてありました (笑)
ドラマ版主演の上野樹里ちゃんは、イメージ的には割りとOKかなぁ。
千秋役の玉木宏は、“ 鬼千秋 ” を如何にモノにできるかがカギ??
竹中直人のミルヒーは ・・ ノーコメント。
原作者のブログ によると、音楽関係は原作&関連書籍等でも関わっている、
N響の茂木さんと、都響が中心に担当するんですね。
難しいですよねぇ ・・ テレビは漫画と違い、実際に音を奏でないといけないから。
曲そのものに対する既存のイメージと、のだカンのキャラクターの個性とが
うまく噛み合わないと、原作ファンは絶対納得しないと思います。
まぁ、ウチは現在、TVを置いていないので見られませんが ( 苦笑 )
映像化の条件は 「 日本編 ( 9巻 ) まで 」 とのことですが、
フジTVのキャラクター紹介を見る限り、
ドラマ版のメインは、ラフマのP協2番絡みのエピソード ( 5巻 )までで、
6巻以降の内容は、エピローグとして少し触れるくらいでしょうか。
でも、なんで、清良が桃ヶ丘の学科生でAオケのコンミスなんて改変するの?
既にこの時点で、スケール感がこぢんまり ・・ というのは禁句ですか?
*~*~*~*~*~*~*~*~*
原作の 「 日本編 」 では演奏シーンの名場面がたくさんあります。
のだめと千秋を中心に、各登場人物の個性に焦点をあてた演奏も多いため、
それこそ、「 パリ編 」 を含めた全体からみても、
強烈な印象を残すという点では 「 日本編 」 のエピソードが、
かなり上位を占めてくると個人的には思います。
ということで、原作 「 日本編 」 でのお気に入りシーンを、
それぞれの楽曲の愛聴盤と共にご紹介。
のだカン 演奏名場面 【 日本編 】
私がコンセルトヘボウ管にハマるきっかけとなった、記念の1枚 。
< 主役はピアノ、オケはあくまで伴奏 > が基本の協奏曲で、
それは変だろう? と言われても、事実なので仕方がありません (笑)
P協2番ははじめ、長らく名盤と謳われている某録音を聴いてみたものの、
ピアノの存在感云々より以前に、盛り上がりをみせる箇所での
独奏と伴奏の微妙な乖離に落ち着かず、どうにも馴染めなかったんですよね。
もともとピアノ曲との相性は今ひとつだしなぁ~と
この時はあっさり、ラフマのP協を聴くことを放棄したのですが。。
その後、アシュケナージ&コンセルトヘボウ盤の全集で聴いてみて、
“ 求めていた2番は、これ!” と、幸せな出会いを果たしました。
どちらが < 主役 > で < 伴奏 > かの線引きが意味を為さない程に、
ピアノとオケが一つに融合して曲を奏でていることが、この盤の特長です。
途切れることのない弦の波間に、降りそそぐようにおりてくるピアノの音。
ピアノとオケの、主旋律と副旋律が入れ替わる際の滑らかな駆け引き。
ここまで豊かにオケの音色を響かせて、全体を包み込んでしまう演奏は、
一度とらわれたら抜け出せなくなること請合いの、クセになる1枚です。
アシュケナージのラフマは標準的と言われているそうですね。
彼にはロンドン響との全集 ( 未聴 ) もあり、そちらが一般的なようです。
私はこの曲、のだカンを読んで初めて知ったのですが、
CDを聴いた上で、あらためて該当シーンを読み直してみると ・・
演奏がはじまる瞬間の張りつめた空気。
楽器を構える千秋とのだめの表情。
朝の静寂を打ち破るようにして音が鳴らされたコマからは、
確かにエルガーのこの曲が聴こえてくるようで、まったく違和感がありません!
『 のだめカンタービレ 』 という漫画の表現力に、驚かされた瞬間でした。
フィルハーモニア管のコンマスでもあったH・ビーンは、
暖かみのある落ち着いた音色で、端正に曲を紡いでいきます。
恣意的に過剰に揺らすよりも、こういう折目正しい演奏が私は好きです。
安定した美しい響きの持ち主にしか為し得えないワザであり、
一見、ストレートでシンプルな印象を抱かされる分だけ、
却って、旋律そのものの持つ情感が胸に迫ります。
滋味溢れる演奏とは、きっと、こういう事を言うのでしょうね。
古めかしい雰囲気のエルガーにも良く似合っていて、ホント、おすすめ。
「 愛聴 」 という言葉を使える程、ベートーヴェンは聴いていませんが。。
演奏は、毎度お馴染みコンセルトヘボウ管弦楽団ですが、
こちらのお目当ては、名指揮者 E・クライバー。
“ 天才 ” C・クライバーの父が振ったベートーヴェンを聴いてみたくて、
コンセルトヘボウ管とのベト3、5、6、7が入ったBOXを購入しました。
このベト3は、苛烈で、滾るような勢いでもって突き進んでいきます。
のだめ流ピアノ版の “ いかずちー!” “ 大雨ー ” “ 足音 足音 ♪♪ ”
ではないけれど、圧倒的なインパクトで、まさに “ 雷に打たれた ” という感じ。
ちなみに、このBOXには父クライバー&ウィーンフィルによるベト3も
収録されていて、いろいろ楽しみながら聴くことができる充実のセットなのです。
のだカンの映像化は、正直、音楽面を中心に複雑な気分ですが、
この曲のエピソードだけは、ちょっと見てみたいかなぁ。
「 やるなら、ここだろ!!」 の、
“ Sオケ流 ” ボーイングの箇所を確認したいので (笑)
CDを聴いて想像してはみるものの、今ひとつハッキリわからないんですよ~
でも、下手にイメージと違っていたら、それはそれで嫌だしな。。
って悩んだところで、ウチにはTV無いから (^^ゞ
「 ペトルーシュカ 」 は、オケ版を複数持っているので、
ピアノ版は所有していません。
あの、いかにも “ 幕開け ” と言わんばかりに、
フルートによって奏でられる旋律がないと、
何だか 「 ペトルーシュカ 」 を聴いた気になれそうもなくて。。
( だから画像は、手持ちのオケ版でジャケ的に一番お気に入りの
ヤンソンス&RCO盤なのです。 紛らわしくてゴメンナサイ )
なので、取り敢えず、私にとっての初ピアノ版 「 ペトルーシュカ 」 は、
8月30日発売予定の こちら になりそうです。
のだめが本選の舞台で即興してしまった第1楽章 < ロシアの踊り > は、
シドレ_|ミレドシ |ラ_ラ_ |シ___|
シドレミ |レ_ドシ|ラ_ラ_ |シ___|
シドレ_|ミレドシ |ラ_ラ_ |シ_シ_|
シドレミ |レドシラ |ソ_ファ_|ミ___ | の旋律が印象的な曲です。
この1~4段目の流れを基本形に、順番を入れ替えたり、
リズムを微妙に変えたりしながら、繰り返し演奏していきます。
ソ_ドミ | ソラソミ |ファ_ファ_|レ___|
ソ_シレ|ファラソファ| ミ_レ_|ド___ | な 「 きょうの料理 」 とは、
リズムや音の上がり下がりが、確かに 中途半端に近い ですね。
何気なく口ずさんでいたメロディーが、気づいたら違う曲になっていた ・・
とかもそうですが、曲の混線って、割りとこのパターンが多いのかも。
このエピソードが描かれている 「 Lesson47 ~ 48 」 は、
「 47 」 の扉絵 ― あやつり人形風の姿でピアノを弾くのだめと、
“ 彼に追いつきたくて ここまで ・・ ” の添え句からして、
大いにハマってしまった、とても好きなお話です。
10月16日からの月9枠で、ドラマ化決定なんだそうです。
おまけに、来年1月からはアニメ版の放映も予定されているとか。
詳細は、以下のサイトで確認できます。
◇フジTV ドラマ版公式サイト
◇原作者 / 二ノ宮知子公式サイト内 「 EASY TALK 」
先月から 「 のだめオーケストラ 」 の団員募集も行なっていたし、
もしや ・・ とは思ったのですが、なるほど。
オーディションの概要は、ドラマ化発表後、追加・差替がしてありました (笑)
ドラマ版主演の上野樹里ちゃんは、イメージ的には割りとOKかなぁ。
千秋役の玉木宏は、“ 鬼千秋 ” を如何にモノにできるかがカギ??
竹中直人のミルヒーは ・・ ノーコメント。
原作者のブログ によると、音楽関係は原作&関連書籍等でも関わっている、
N響の茂木さんと、都響が中心に担当するんですね。
難しいですよねぇ ・・ テレビは漫画と違い、実際に音を奏でないといけないから。
曲そのものに対する既存のイメージと、のだカンのキャラクターの個性とが
うまく噛み合わないと、原作ファンは絶対納得しないと思います。
まぁ、ウチは現在、TVを置いていないので見られませんが ( 苦笑 )
映像化の条件は 「 日本編 ( 9巻 ) まで 」 とのことですが、
フジTVのキャラクター紹介を見る限り、
ドラマ版のメインは、ラフマのP協2番絡みのエピソード ( 5巻 )までで、
6巻以降の内容は、エピローグとして少し触れるくらいでしょうか。
でも、なんで、清良が桃ヶ丘の学科生でAオケのコンミスなんて改変するの?
既にこの時点で、スケール感がこぢんまり ・・ というのは禁句ですか?
*~*~*~*~*~*~*~*~*
原作の 「 日本編 」 では演奏シーンの名場面がたくさんあります。
のだめと千秋を中心に、各登場人物の個性に焦点をあてた演奏も多いため、
それこそ、「 パリ編 」 を含めた全体からみても、
強烈な印象を残すという点では 「 日本編 」 のエピソードが、
かなり上位を占めてくると個人的には思います。
ということで、原作 「 日本編 」 でのお気に入りシーンを、
それぞれの楽曲の愛聴盤と共にご紹介。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pen.gif)
![]() |
![]() | ◇ ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18 ♪ のだめ ( No.1 ) & ♪千秋 ( No.1 ) ♪ 独奏 / V・アシュケナージ ( ピアノ ) 演奏 / コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮 / B・ハイティンク 録音 / 1984. 9. |
私がコンセルトヘボウ管にハマるきっかけとなった、記念の1枚 。
< 主役はピアノ、オケはあくまで伴奏 > が基本の協奏曲で、
それは変だろう? と言われても、事実なので仕方がありません (笑)
P協2番ははじめ、長らく名盤と謳われている某録音を聴いてみたものの、
ピアノの存在感云々より以前に、盛り上がりをみせる箇所での
独奏と伴奏の微妙な乖離に落ち着かず、どうにも馴染めなかったんですよね。
もともとピアノ曲との相性は今ひとつだしなぁ~と
この時はあっさり、ラフマのP協を聴くことを放棄したのですが。。
その後、アシュケナージ&コンセルトヘボウ盤の全集で聴いてみて、
“ 求めていた2番は、これ!” と、幸せな出会いを果たしました。
どちらが < 主役 > で < 伴奏 > かの線引きが意味を為さない程に、
ピアノとオケが一つに融合して曲を奏でていることが、この盤の特長です。
途切れることのない弦の波間に、降りそそぐようにおりてくるピアノの音。
ピアノとオケの、主旋律と副旋律が入れ替わる際の滑らかな駆け引き。
ここまで豊かにオケの音色を響かせて、全体を包み込んでしまう演奏は、
一度とらわれたら抜け出せなくなること請合いの、クセになる1枚です。
アシュケナージのラフマは標準的と言われているそうですね。
彼にはロンドン響との全集 ( 未聴 ) もあり、そちらが一般的なようです。
![]() | *~*~*~*~*~*~*~*~*![]() 千秋の演奏はこの系統では? と紹介されることが多い ツィメルマン盤は、一聴して世評の高さに納得の名演。 独奏のピアノが素晴らしいのは勿論、 伴奏に徹しつつも過不足なく歌うオケのバランスが見事。 |
![]() | ◇ エルガー : ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 作品82 ♪ のだめ ( No.2 ) & ♪千秋 ( No.3 ) ♪ 独奏 / H・ビーン ( ヴァイオリン ) D・パークハウス ( ピアノ ) 録音 / 1971. 1. 1 |
私はこの曲、のだカンを読んで初めて知ったのですが、
CDを聴いた上で、あらためて該当シーンを読み直してみると ・・
演奏がはじまる瞬間の張りつめた空気。
楽器を構える千秋とのだめの表情。
朝の静寂を打ち破るようにして音が鳴らされたコマからは、
確かにエルガーのこの曲が聴こえてくるようで、まったく違和感がありません!
『 のだめカンタービレ 』 という漫画の表現力に、驚かされた瞬間でした。
フィルハーモニア管のコンマスでもあったH・ビーンは、
暖かみのある落ち着いた音色で、端正に曲を紡いでいきます。
恣意的に過剰に揺らすよりも、こういう折目正しい演奏が私は好きです。
安定した美しい響きの持ち主にしか為し得えないワザであり、
一見、ストレートでシンプルな印象を抱かされる分だけ、
却って、旋律そのものの持つ情感が胸に迫ります。
滋味溢れる演奏とは、きっと、こういう事を言うのでしょうね。
古めかしい雰囲気のエルガーにも良く似合っていて、ホント、おすすめ。
![]() | ◇ ベートーヴェン : 交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄 」 ♪ 千秋 ( No.2 ) ♪ 演奏 / コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮 / E・クライバー 録音 / 1950. 5. |
「 愛聴 」 という言葉を使える程、ベートーヴェンは聴いていませんが。。
演奏は、毎度お馴染みコンセルトヘボウ管弦楽団ですが、
こちらのお目当ては、名指揮者 E・クライバー。
“ 天才 ” C・クライバーの父が振ったベートーヴェンを聴いてみたくて、
コンセルトヘボウ管とのベト3、5、6、7が入ったBOXを購入しました。
このベト3は、苛烈で、滾るような勢いでもって突き進んでいきます。
のだめ流ピアノ版の “ いかずちー!” “ 大雨ー ” “ 足音 足音 ♪♪ ”
ではないけれど、圧倒的なインパクトで、まさに “ 雷に打たれた ” という感じ。
ちなみに、このBOXには父クライバー&ウィーンフィルによるベト3も
収録されていて、いろいろ楽しみながら聴くことができる充実のセットなのです。
のだカンの映像化は、正直、音楽面を中心に複雑な気分ですが、
この曲のエピソードだけは、ちょっと見てみたいかなぁ。
「 やるなら、ここだろ!!」 の、
“ Sオケ流 ” ボーイングの箇所を確認したいので (笑)
CDを聴いて想像してはみるものの、今ひとつハッキリわからないんですよ~
でも、下手にイメージと違っていたら、それはそれで嫌だしな。。
って悩んだところで、ウチにはTV無いから (^^ゞ
![]() | ◇ ストラヴィンスキー : 「ペトルーシュカ 」 からの3楽章 ♪ のだめ ( No.3 ) ♪ 演奏 / コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮 / M・ヤンソンス 録音 / 2004. 10.& 2005. 2. ※ライヴ録音 ![]() ![]() |
「 ペトルーシュカ 」 は、オケ版を複数持っているので、
ピアノ版は所有していません。
あの、いかにも “ 幕開け ” と言わんばかりに、
フルートによって奏でられる旋律がないと、
何だか 「 ペトルーシュカ 」 を聴いた気になれそうもなくて。。
( だから画像は、手持ちのオケ版でジャケ的に一番お気に入りの
ヤンソンス&RCO盤なのです。 紛らわしくてゴメンナサイ )
なので、取り敢えず、私にとっての初ピアノ版 「 ペトルーシュカ 」 は、
8月30日発売予定の こちら になりそうです。
のだめが本選の舞台で即興してしまった第1楽章 < ロシアの踊り > は、
シドレ_|ミレドシ |ラ_ラ_ |シ___|
シドレミ |レ_ドシ|ラ_ラ_ |シ___|
シドレ_|ミレドシ |ラ_ラ_ |シ_シ_|
シドレミ |レドシラ |ソ_ファ_|ミ___ | の旋律が印象的な曲です。
この1~4段目の流れを基本形に、順番を入れ替えたり、
リズムを微妙に変えたりしながら、繰り返し演奏していきます。
ソ_ドミ | ソラソミ |ファ_ファ_|レ___|
ソ_シレ|ファラソファ| ミ_レ_|ド___ | な 「 きょうの料理 」 とは、
リズムや音の上がり下がりが、確かに 中途半端に近い ですね。
何気なく口ずさんでいたメロディーが、気づいたら違う曲になっていた ・・
とかもそうですが、曲の混線って、割りとこのパターンが多いのかも。
このエピソードが描かれている 「 Lesson47 ~ 48 」 は、
「 47 」 の扉絵 ― あやつり人形風の姿でピアノを弾くのだめと、
“ 彼に追いつきたくて ここまで ・・ ” の添え句からして、
大いにハマってしまった、とても好きなお話です。