末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

レ・ヴァン・フランセ

2012-04-21 21:18:04 | 音のはなし
すごく久し振りに、クラシックのコンサートへ行きました。


レ・ヴァン・フランセ

   【日時】 4月20日(金) 19:00開演

   【会場】 東京オペラシティ コンサートホール

   【曲目】 ~ フランスと20世紀 ~
         イベール : 3つの小品
         ニールセン : 木管五重奏曲
         ティエリー・ペク : 六重奏曲 ― レ・ヴァン・フランセのための委嘱作品、日本初演
           《 休憩 》
         プーランク : オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲
         ミヨー : ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネットのためのソナタ 作品47
         プーランク : 六重奏曲

          ++ アンコール ++
             ♪ ルーセル : ディヴェルティメント
             ♪ テュイレ : 六重奏曲よりガボット


   【演奏】 レ・ヴァン・フランセ
         フルート / エマニュエル・パユ
         オーボエ / フランソワ・ルルー
         クラリネット / ポール・メイエ
         ホルン / ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
         バソン / ジルベール・オダン
         ピアノ / エリック・ル・サージュ
2012_レ・ヴァン・フランセ

*~*~*~*~*~*~*~*~*

現在のクラシック界最高の名手たちによる、最強の木管アンサンブルの公演。

各パートを受け持つメンバーが、各々スターであり、第一人者ですが、
個性を維持しつつも、ぶつかり合うことなく、
見事な調和で繰り出される、深く溶け合った響きの豊潤さが何とも言えません。

特に印象に残ったのは、オーボエとフルートでしょうか。

フルートは、自分がやっていたこともあって、自然と、耳が音を捉えてしまうのですが、
これまで、あまり聴き込んでこなかったオーボエが、非常に新鮮でした。
繊細で優美ながらも、抑えきれない強さを感じさせる、輝かしい音色。
こんな表情の音まで出せるんだ ・・ と、聞き惚れてしまいました。

クラリネットも、同じように、私の知っているクラリネットとは違う音がする、みたいな。

アンサンブルを中低音でしっかり支えるバソンとホルン、
光のような音の粒で、背後からすべてを包み込んで率いていくピアノ。

絶妙なバランスで奏でられる多彩な音色と、素晴らしすぎる技巧の数々に魅せられて、
あっという間の2時間強でした。