末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

ヴァチカン教皇庁図書館展II

2015-06-30 23:37:15 | 日々のはなし
  ヴァチカン教皇庁図書館展II
     ~ 書物がひらくルネサンス ~

  ◇於:印刷博物館

  ◇会期:2015.4.25.(土)~ 7.12.(日)

  ◇鑑賞日:2015.6.25.

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少し前に、通勤に使っている電車内で広告を見かけ、気になったので行ってきました。

ヴァチカン教皇庁図書館所蔵の中世写本、初期刊本、地図、書簡等21点と、
印刷博物館、国内諸機関が所蔵する書物とを合わせた合計69点が、
ルネサンス期の "書物再生" をテーマに展示されています。

タイトルに「II」とあるのは、13年前にも、ヴァチカン教皇庁図書館の協力を得た企画展示、
ヴァチカン教皇庁図書館展 ~書物の誕生~ 」を開催している為(こちらは未見です)。
同図書館と凸版印刷とが、パリンプセスト(再使用羊皮紙)の判読作業等に
協力体制で取り組んでいる故の流れ、といったところなのでしょう。

今回の企画展示の構成は、以下の通り。

 第1部 祈りと救い

 第2部 古代の叡智

 第3部 近代の扉をひらく

 第4部 ヴァチカン貴重庫でみつけた日本・東アジア

挿絵や、持ち主の紋章が、細かく彩色されていたり、美麗な書体を作り出したり。
内容は読めなくても、昔の綺麗に装飾された書物を見るのは楽しいです。
(自力で読むことができたら、もっと感動するのでしょうが.. )

また、白手袋をはめて自分でページを好きに捲れる複製本があったり、
同図書館の歴史を、プロジェクションマッピングで映し出してみたり、
展示方法や見せ方に、一工夫が為されているコーナーもありました。

ところで、今回初めて、印刷博物館に行ったのですが、企画展示スペースの前後、
「プロローグ展示」と、「総合展示」のスペースも、見どころがあって面白かったです。
「総合展示」スペースは、企画展示の規模や有無により、内容が変わってくるのだとか。
他にも、印刷工房でのワークショップ等、楽しそうなイベントもあるようなので、
機会があったら、また、足を運びたいと思います。