末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ

2023-10-02 08:48:44 | 日々のはなし
 テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ

 ◇於: 国立新美術館

 ◇会期: 2023. 7. 12. Wed. - 2023. 10. 2. Mon.

 ◇鑑賞日: 2023. 9. 25. Mon.

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残暑の終わりに、'海' の絵を見に行ってきましたので、覚書きを。

この夏、どこだかの駅で見かけた広告ビジュアルを通して
一目惚れしたのが、こちら ↓ の作品です。

 ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡
 The British Channel Seen from the Dorsetshire Cliffs
 John Brett 1871

空の青、海の碧、浮かぶ白い雲と、降り注ぐ陽光と、波間に霞む船の影 ─ 。
心底好きだと思える作品は、何時間でも延々と見ていられる人なので、
この絵も、周囲の混雑ぶりに気を配りつつ(平日なのに盛況でした!)、
じっくり堪能してきました。

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他に、実物を見ることができて嬉しかったのは、以下の2作品。

 室内
 Interior
 Vilhelm Hammershøi 1899

 スウィング
 Swinging
 Wassily Kandinsky 1925

ハマスホイは、こちらに載せた本 の装幀に使われている「白い扉、あるいは開いた扉」が好きで、
機会があれば作品鑑賞をしたい画家の一人ですが、過去に開催された規模の大きな展覧会は、
2008年の「 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情|国立西洋美術館 」も、
2020年の「 ハマスホイとデンマーク絵画|東京都美術館 」も、いずれも見そびれており、
(前者は、この画家の存在をまだ知らず。後者は、COVID-19の影響で会期が繰り上げ閉幕したため)、
今回、ストランゲーゼの自宅室内を描いた作品を見られたことは、ラッキーでした。

カンディンスキーは、以前に、こちらの展覧会で見た他作品 も '印象に残った' と記していますが、
構図や色使いのバランスが私好みだった時の、この画家の作品は、ど真ん中に突き刺さってきます。
話は逸れますが、アーティゾン美術館所蔵のカンディンスキーの抽象画 も、実物を見たい作品の一つです。

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本展は、'光' をどう捉え、解釈し、表現していくか ─ 、各々の芸術家による作品を通じて辿るものなので
私自身は絵画に目が行きがちでしたが、写真や、実験的な映像やオブジェ、空間芸術等の出品もありました。
会場の最後は、そうした作品である、オラファー・エリアソンの '星くずの素粒子' で締め括られました。

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