今月、DVDにて鑑賞した旧作映画の覚書きです。
初めて見るカウリスマキ監督作品、"敗者三部作" をチョイスしました。
*~*~*~*~*~*~*~*~*
★浮き雲
( 原題 : Kauas pilvet karkaavat )
揃って失業してしまった中年の夫婦が、
起死回生を図るべく、いろいろと行動するも、
やること、なすこと、すべてが裏目に出る有り様で。。
それでも、画面から目を逸らしたくなるような、
陰鬱な気分にならないのが、スゴく不思議。
むしろ、この後、どうするんだろうと、
静かに見続けたくなる引力がありました。
希望の光が見えてきたラストシーン。
夫婦が飼い犬を抱っこして空を見上げる姿に、和みます。
★過去のない男
( 原題 : Mies vailla menneisyytta )
カウリスマキ監督作を見てみたい、と思うきっかけになった作品で、
主人公は、暴漢に襲われて記憶を失ってしまった男。
瀕死の重症を負いながらも、奇跡的に回復した彼は、
ヘルシンキの町外れで、人々の素朴な親切に触れながら、人生を再生していきます。
作中、主人公自身が記憶を取り戻すことはありませんが、
身元が判明して見えてきた彼の過去は、結構な問題を抱えた人物で。
(でも、わんこが懐いていたから、根っからの悪人ではないハズ)
巡り合わせ次第で、生き方の仕切り直しは可能なんだなと思いました。
"人生は前にしか進まない"。
生きる気力を取り戻した男が、今度は、町の人たちへのカンフル剤となり、
画面に映る人々の姿が活気溢れていく様子に、シアワセな気持ちになりました。
【覚書き】
ストーリー終盤に、男が日本酒とお寿司を食べる場面がありますが、
そこで流れるサントラが、日本語の曲でびっくり!
クレイジーケンバンドの「ハワイの夜」という曲だそうです。
また、同バンドのギタリスト小野瀬さんの「Motto Wasabi」という曲も、
男がコンテナを掃除するシーンで使われているそうです。
★街のあかり
( 原題 : Laitakaupungin valot )
"敗者三部作" の最終章は、他の二作品よりも、
さらに、不運に見舞われます。 淡々と、けれど、次々に。
でも、今回は本人の選択の結果かなぁ。
卑屈な意味ではなく、もっと身の丈にあった生き方、
地に足のついた道を選んでいれば、また違った展開になったのでは?
と思える場面が、ちょこちょこ見られた気がします。
ぼろぼろに成り果てた最後のシーンで、そうした選択がようやく成されたところを見ると、
この作品も、希望を持った終わり方なのだと言えるかもしれません。
初めて見るカウリスマキ監督作品、"敗者三部作" をチョイスしました。
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★浮き雲
( 原題 : Kauas pilvet karkaavat )
揃って失業してしまった中年の夫婦が、
起死回生を図るべく、いろいろと行動するも、
やること、なすこと、すべてが裏目に出る有り様で。。
それでも、画面から目を逸らしたくなるような、
陰鬱な気分にならないのが、スゴく不思議。
むしろ、この後、どうするんだろうと、
静かに見続けたくなる引力がありました。
希望の光が見えてきたラストシーン。
夫婦が飼い犬を抱っこして空を見上げる姿に、和みます。
★過去のない男
( 原題 : Mies vailla menneisyytta )
カウリスマキ監督作を見てみたい、と思うきっかけになった作品で、
主人公は、暴漢に襲われて記憶を失ってしまった男。
瀕死の重症を負いながらも、奇跡的に回復した彼は、
ヘルシンキの町外れで、人々の素朴な親切に触れながら、人生を再生していきます。
作中、主人公自身が記憶を取り戻すことはありませんが、
身元が判明して見えてきた彼の過去は、結構な問題を抱えた人物で。
(でも、わんこが懐いていたから、根っからの悪人ではないハズ)
巡り合わせ次第で、生き方の仕切り直しは可能なんだなと思いました。
"人生は前にしか進まない"。
生きる気力を取り戻した男が、今度は、町の人たちへのカンフル剤となり、
画面に映る人々の姿が活気溢れていく様子に、シアワセな気持ちになりました。
【覚書き】
ストーリー終盤に、男が日本酒とお寿司を食べる場面がありますが、
そこで流れるサントラが、日本語の曲でびっくり!
クレイジーケンバンドの「ハワイの夜」という曲だそうです。
また、同バンドのギタリスト小野瀬さんの「Motto Wasabi」という曲も、
男がコンテナを掃除するシーンで使われているそうです。
★街のあかり
( 原題 : Laitakaupungin valot )
"敗者三部作" の最終章は、他の二作品よりも、
さらに、不運に見舞われます。 淡々と、けれど、次々に。
でも、今回は本人の選択の結果かなぁ。
卑屈な意味ではなく、もっと身の丈にあった生き方、
地に足のついた道を選んでいれば、また違った展開になったのでは?
と思える場面が、ちょこちょこ見られた気がします。
ぼろぼろに成り果てた最後のシーンで、そうした選択がようやく成されたところを見ると、
この作品も、希望を持った終わり方なのだと言えるかもしれません。