のだカン15巻 を、やっと読みました。
これまでは、職場の後輩から借りていたのですが、
ブログに 【音のはなし】 カテゴリーを設けたことをきっかけに、
今回ようやく、既刊分とあわせてまとめ買いしました♪
しかし ・・ 発売されてから、既に半月以上。
新刊の出るタイミングと、仕事の忙しい時期とが、
いつも重なっているように感じるのは気のせいでしょうか (>_<)
15巻では、演奏面での見せ場としては、
初リサイタルを行ったのだめに、スポットが当たっていましたけど、
それを見守る千秋の様子が、とても印象的でした。
愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、
いっしょに同じ方向を見ることだ
( 人間の土地 /堀口大學 訳 )
という サン=テグジュペリ の言葉が、
何だか不意に、思い出されてしまったりもして。。
やっぱり、この二人は恋愛云々よりも、
音楽を通した良きパートナーとしての姿をメインに、
描き続けていって欲しいですね。
ともに音楽的才能に溢れる、“ 天才型 ” のだめと、“ 秀才型 ” 千秋。
二人がどこまで成長していくのか。 今後の展開がますます楽しみです *^-^*
*~*~*~*~*~*~*~*~*
今回登場した曲の中で、もっとも想像力を掻き立てられたのが、
ラヴェル 『 水の戯れ 』 ― のだめが表現したのは、どんな音色だったのでしょう。
M・アースの演奏は、柔らかに澄んだまるみのあるピアノの音が、
迸る水の流れによって広がる蒼の世界、飛沫となって舞いあがる水の粒子、
無限に揺らめく水面の輝き ・・ など、
イメージ豊かに、「 水 」 の情景を紡いでいきます。
曲想についてですが、のだカンでは “ 海 ” のイメージでしたけど、
上記CDの解説によれば、ラヴェルの記した譜面の最初には、
「 川に住む神は、水にくすぐられて笑う 」 という、
アンリ・ド・レニエの詩から引用された一節が綴られている、とあります。
音楽史的な面からは、ピアノ曲というジャンルにおいて、
フランス印象主義の本格的な始まりを告げたと言われているのが、
この 『 水の戯れ 』 とのこと。
また、ラヴェル自身にとっても、楽派としては印象派に属しつつ、
古典的な形式に裏打ちされた構成を多用するという、
彼独自の書法を確立させた、節目の曲にあたると言われているそうです。
このCDは 『 水の戯れ 』 以外の収録曲も、
例えば、『 マ・メール・ロワ 』 とか 『 クープランの墓 』 とか、
大変美しい響きで奏でられており、
彼女の音色が、耳に非常に心地良いです。
普段は、クラシックだったら “ オケ派 ” な私の場合、
ピアノ曲のCDは持っていても、結構うっちゃっていたりするのですが、
この全集は、珍しく、手に取る回数の多い一枚となっております。
これまでは、職場の後輩から借りていたのですが、
ブログに 【音のはなし】 カテゴリーを設けたことをきっかけに、
今回ようやく、既刊分とあわせてまとめ買いしました♪
しかし ・・ 発売されてから、既に半月以上。
新刊の出るタイミングと、仕事の忙しい時期とが、
いつも重なっているように感じるのは気のせいでしょうか (>_<)
15巻では、演奏面での見せ場としては、
初リサイタルを行ったのだめに、スポットが当たっていましたけど、
それを見守る千秋の様子が、とても印象的でした。
愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、
いっしょに同じ方向を見ることだ
( 人間の土地 /堀口大學 訳 )
という サン=テグジュペリ の言葉が、
何だか不意に、思い出されてしまったりもして。。
やっぱり、この二人は恋愛云々よりも、
音楽を通した良きパートナーとしての姿をメインに、
描き続けていって欲しいですね。
ともに音楽的才能に溢れる、“ 天才型 ” のだめと、“ 秀才型 ” 千秋。
二人がどこまで成長していくのか。 今後の展開がますます楽しみです *^-^*
*~*~*~*~*~*~*~*~*
今回登場した曲の中で、もっとも想像力を掻き立てられたのが、
ラヴェル 『 水の戯れ 』 ― のだめが表現したのは、どんな音色だったのでしょう。
◇ 『 ラヴェル :ピアノ作品全集 』 演奏 / モニク・アース 録音 / 1968年 パリ、リバン聖母教会 |
M・アースの演奏は、柔らかに澄んだまるみのあるピアノの音が、
迸る水の流れによって広がる蒼の世界、飛沫となって舞いあがる水の粒子、
無限に揺らめく水面の輝き ・・ など、
イメージ豊かに、「 水 」 の情景を紡いでいきます。
曲想についてですが、のだカンでは “ 海 ” のイメージでしたけど、
上記CDの解説によれば、ラヴェルの記した譜面の最初には、
「 川に住む神は、水にくすぐられて笑う 」 という、
アンリ・ド・レニエの詩から引用された一節が綴られている、とあります。
音楽史的な面からは、ピアノ曲というジャンルにおいて、
フランス印象主義の本格的な始まりを告げたと言われているのが、
この 『 水の戯れ 』 とのこと。
また、ラヴェル自身にとっても、楽派としては印象派に属しつつ、
古典的な形式に裏打ちされた構成を多用するという、
彼独自の書法を確立させた、節目の曲にあたると言われているそうです。
このCDは 『 水の戯れ 』 以外の収録曲も、
例えば、『 マ・メール・ロワ 』 とか 『 クープランの墓 』 とか、
大変美しい響きで奏でられており、
彼女の音色が、耳に非常に心地良いです。
普段は、クラシックだったら “ オケ派 ” な私の場合、
ピアノ曲のCDは持っていても、結構うっちゃっていたりするのですが、
この全集は、珍しく、手に取る回数の多い一枚となっております。