末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

PJ版を振り返る:ギムリとレゴラス 編

2005-08-03 07:24:42 | PJ版:指輪物語

Legolas
  Gimli: Never thought
      I'd die fighting side by side with an Elf.
  Legolas: What about side by side with a friend?
  Gimli: Aye. I could do that.

                ( 映画 LOTR:RotK より )

Gimli

久し振りの 「 登場人物別 :PJ版を振り返る 」 。
今回は、ギムリ & レゴラス の二人です。

*~*~*~*~*~*~*~*~*

原作では、種族の歴史を超えて育まれていった、
二人の類稀な友情が印象的でしたが、
PJ版では仲良く、二人揃ってお笑いキャラ!
なっていましたね ( 断言 )

エルフとドワーフの確執という歴史的背景や、
『 ホビットの冒険 』 で語られていた
二人の父親の間に起こった事件について、
映画では、映像として触れることができない以上、
あれだけ大勢の登場人物たちを描き分ける必要性から、
こうした改変を施すというのは、
好みにあうかどうかは別問題として、
一つの選択肢なのだ ・・と思っています。

TTTの頃は、レゴラスばかりがカッコ良く演出されていて、
ギムリが気の毒~ という感想を割りと目にしたことがありますが、
三部作すべてが終わってみれば、案外、どっちもどっちかも 。。
というのが、私の印象でしょうかね。
まぁ、確かに、笑いの方向性 ( 笑いの取り方 ) に
差はありましたけれど ( ← その違いが、問題なのか ・苦笑 ) 。

   *~*~*~*

PJ版のギムリは、一貫して、
“ 気のいいおやっさん ” 風に描かれていますが、
なかなかオイシイ台詞もあって、
結構いい味を出していたように思います。
( TTTの、黄金館でのお食事シーンはいただけませんが ; )

特に、CE版RotKでの 「 最終戦略会議 」 の場面。
フロドが滅びの罅裂へ辿りつくまでの、時間稼ぎをするために、
自分たちを囮にした、絶望的な陽動作戦に踏み切るかどうかについて、
ちょっと前には、内容を聞いてパイプ草にむせていた筈のギムリが、
覚悟を決めたスッキリとした表情で、


  Certainty of death. Small chance of success.
  What are we waiting for?


という言葉を、意気揚々と口にします。
これを契機として、そこからカメラが切り替わり、
アラゴルンによって率いられたゴンドール軍が、
ミナス・ティリスより出陣していく。。という展開が、とても好きでした。
このシーンでのギムリは、原作と映画の良さが上手くあわさっていて、
おぉ、ギムリ、恰好良いなぁ♪ と。
( だから、再編集で流れの変わってしまったSEE版はすごく残念。
  それも、へたれパランティア対決を挿入するため という理由なのが、
  まったくもって 納得いきません !! )

あとはですね、これは脚本云々というよりも、
演じた、ジョン・リス=デイビスの功績なのでしょうけれど、
ため息をついたり、ホッとしたり、そっと涙をぬぐったり etc.といった、
こまかい仕草が本当に自然で、リアルで、
ギムリ、いいヤツだよなぁと、
ついついホロッとしたり、和まされたりしてしまうのです ^ ^

お蔭で、執政殿の椅子に座ったり、戴冠式で王冠を持っていたりという、
とんでもない事をやらかしているPJ版ギムリ ではあるのですが、
まぁ、仕方ないか。。と、結局は許してしまっている
自分がいるように思います (笑)

   *~*~*~*

さて、続いて、レゴラスです。
FotRでは、もう、めちゃくちゃカッコ良かったですよね。
ロリアンで見せた、“ ガンダルフを悼む ” の彼は、
まさに、世にも麗しき エルフの王子という風情でしたし、
黙って、弓をバシバシ射かけるときの無駄のない動きは、
闇の森のエルフ最強! な男っぷりで、
いかにも、頼りになる戦士v という感じでございました。。

・・が。
どこをどう間違えたのでしょうかねぇ。
なぜか、RotKでは 曲芸師レゴラ~ス! なことに ( 泣笑 )

確かに、TTTでの盾スケボーは好きでした。
あそこはオーランド自身が、ワイヤー・アクションで演じていることもあり、
正直、相当なお気に入りだったりします。
また、ギムリが乗るアロドの背に、ひらりと曲乗りをする場面も、
ちょっとCG臭さは鼻につくものの、
オークの群れに向かって、高々と矢を放ったレゴラスが、
ローハンの騎馬軍団を振り返り、アロドの手綱をつかんで。。という、
一連の、カメラワークと演出が非常に気持ちよく、
大目に見てしまえるんですよ~。

でも、どう贔屓目にみたとしても、
ペレンノール野のオリファントは、やりすぎ (>_<)
映画館での鑑賞を、重ねれば重ねるほど、
苦笑を禁じえないシーンとなってしまいました ;
ホントにもう、どうして、このようなことに ― 。

エルフ仕様の金髪カツラも違和感がないし、
王子様な衣装だってちゃんと似合っている、オーランドのレゴラスなのに、
まさか、最後の最後で、お笑いキャラに認定されてしまうとは!
原作の、“ 我が道を行きすぎる ” 歌唄いなレゴラスともまた一味違って、
ちょっと、椅子からずり落ちそうな展開でした (爆)

   *~*~*~*

それにしても、ギムリ&レゴラスの友情も、
しっかり、サイドストーリー ( = 劇場版での見せ場少なっ! )
という扱いになっていましたね。
( メリーとピピンの物語ですら、そうだったのだから、
  まぁ、当然といえば、当然なのでしょうけれど ; )

SEE版RotKの特典DVDで、
ギムリの燦光洞探索の場面と思われる映像と、
レゴラスがファンゴルンの森を散策していると思われる映像を、
いずれも、一瞬だけ見ることができます。
原作では、指輪戦争終結後に、
二人揃ってそれぞれの地に足を運ぶのですが、
PJ版では、結局どうなったのでしょうか。

運命を決する戦いを目前にした、モルドールの黒門前で、


  Gimli: Never thought
      I'd die fighting side by side with an Elf.
  Legolas: What about side by side with a friend?
  Gimli: Aye. I could do that.


という会話を交わす二人の、その後の姿を、やはり見てみたいです。

・・というわけなので、PJ、
  出し惜しみせずに、すべての映像が入った、
  スペシャルSEE-BOXを、早く出してね (^^)/~


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