末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

NTライブ アンコール夏祭り in シネ・リーブル池袋

2019-08-02 08:33:00 | 映画のはなし
夏の風物詩として、いよいよ定番化してきました。

ナショナル・シアター・ライブ・ジャパンの アンコール夏祭り が、
本日8月2日(金)~9月5日(木)にかけて、シネ・リーブル池袋 で開催されます!

今夏の鑑賞計画は、以下の通り。
 ++ '20年8月14日追記 ++
   下書きのまま忘れていた鑑賞結果と鑑賞メモを、1年越しでupしました。。

【絶対に見たい!:初見組】
橋からの眺め
 ☞ 鑑賞日:8月11日(日)
  この戯曲のあらすじは、何度読んでも好きな要素を見出だせない ・・ と思いつつ、
  主演のマーク・ストロングの演技を見てみたいという気持ちだけで、足を運んだ訳ですが、
  これは見ることが出来て本当に良かった! 芝居が終わるまでスクリーンに釘付け状態と
  なってしまい、生の舞台で見たかったと思うほどでした。
  鑑賞後も、この話の筋は好きになれないし、マーク・ストロング演じる主人公のエディにも
  決して好感は持てないのですが、それでも、ちゃんと血の通う一人のキャラクターとして、
  人物像に厚みが感じられる芝居だったため、事の成り行きと、エディの辿る運命とを、
  最後までハラハラと見守ってしまいました。完全に、演技に魅せられていた状態です。。
  しかし、'執着' することは、一歩間違えると身を滅ぼしますね。
  「イェルマ」と同時期に見たことで、なおさら、その点が強烈に響きました。
イェルマ
 ☞ 鑑賞日:8月10日(土)
  主演ビリー・パイパーの演技は大絶賛! しかし、芝居自体は賛否両論 ── 。
  そんなレビューを目にしており、私はどちらだろうと思い鑑賞しましたが、結果は「否」。
  彼女が何故、そこまで妊娠・出産 'すること' に固執するのか、芝居を最後まで見ても、
  ストーリー上には納得できる要因が示されず、今の時代、自分の手で子どもを育てたいなら、
  養子縁組という選択肢もある筈なのに ・・ と疑問すら覚えました。
  仕事で成功し、結婚して、マイホームを手に入れても、子どもを産まない限り、
  女としては敗北者! と強迫観念を植えつけられているようで、
  しかも、それを象徴するような '君のプロジェクト' という言葉が、
  主人公の夫の台詞にあったのも(字幕だけでの確認ですが)、非常に不快でした。
  原案は、スペインの劇作家ロルカによる1930年代の有名戯曲だそうで、
  未読のため、以下は推測となりますが、元の戯曲には、時代や地域性、宗教観などに起因する、
  子どもを産めない女性への社会的抑圧といった問題が、明白に描かれていたのではないでしょうか。
  NTlive版の場合、舞台を現代のロンドンに移したことで、
  その辺りが上手く機能しなくなってしまったのではないかと考えています。
  でもまぁ、ビリー・パイパーの演技は凄い! と思ったので、自分の目で見た意味はありました。

【絶対に見たい!:アンコール組】
オーディエンス
 ☞ 鑑賞日:8月4日(日)
  NTliveの日本上陸1年目に、このプロダクションを鑑賞できたことは、
  私の中で、NTliveの位置づけを確実にアップさせたし、
  毎年の新作ラインアップ発表や、アンコール上映を、楽しみに待つようになりました。
  今回、久し振りに本作を見た訳ですが、巧みな脚本、テンポの良い演出、
  そして、役者陣の見事な演技と、すべてが気持ち良いほどに揃っていて、
  やっぱり大好きな作品だとあらためて思いました。
  何度も映画館で見られる機会をつくってもらえることに、感謝です。
リア王 (2018)
 ☞ 鑑賞日:8月23日(金)
  4月の初見時に抱いた、「もう一度見たい!」という願いが早速叶いました(笑)。
  主人公であるリアと、自身の娘たちとの権力を巡る争いに、グロスター伯爵家内の陰謀劇が
  絡んでくることで、ストーリー的な深みと面白みとが増して展開していく構成が、
  この戯曲の魅力であり、私自身の好きな理由だと再認識しながらの、アンコール鑑賞でした。
  サー・イアンの声の響きと、台詞を発する際のリズムは、いつ聞いても素晴らしく、大変良いです♪

【都合がつけば見たい:初見 & アンコール組】
ハムレット (2015)
 ☞ 鑑賞できず
マクベス (2018)
 ☞ 鑑賞できず

【絶対に見たい!:初見組】の2作品は、オリジナル公開期間も、直後の再上映も、
見に行く直前で都合がつかなくなり、悔しい思いをしたので、この機会を活かしたいです。

【絶対に見たい!:アンコール組】は、これまでのNTライブ鑑賞で 'もう一度見たい!' と
思った、最初の作品と、いちばん最近の作品です。この2作品には、万難を排して臨みます。

【都合がつけば見たい:初見 & アンコール組】は、スケジュール的に微妙なので、
見ることができたら、前者はラッキー~、後者はリベンジ鑑賞~、くらいの気持ちでいます。

楽しみ♪