末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

レンブラントは誰の手に

2021-07-26 08:09:18 | 映画のはなし
新文芸坐の 特別モーニングショー で、
映画「レンブラントは誰の手に」を鑑賞しました。

17世紀のオランダ絵画の黄金時代を代表する画家、
レンブラント・ファン・レインの作品を巡るドキュメンタリーで、
ようこそ、アムステルダム国立美術館へ 」や
みんなのアムステルダム国立美術館へ 」等を手掛けた、
ウケ・ホーヘンダイク監督 の新作です。

 * 所蔵するレンブラントの名画を愛し、最も相応しい
  飾り方を求め屋敷の模様替えに着手する、スコットランドの公爵。
 * レンブラントの手による先祖の肖像画が伝わる、
  オランダの歴史ある名家出身で、野心に燃える若き画商。
 * 長らく個人所有されてきたレンブラントの真作売却が引き起こす、
  アムステルダム国立美術館とルーヴル美術館との生々しい絵画争奪戦。

本作では、これらのエピソードを主に追っていきますが、
いずれもドラマチックに事が展開していき、実に引き込まれます。
実際の状況が '事実は小説よりも奇なり' であったこと、
登場する関係者たちの個性が際立っていること、
それらに、映画としての '見せ方' の上手さが巧みに絡まりあうことで、
とても面白いドキュメンタリーに仕上がっていると思いました。

ウケ・ホーヘンダイク監督の前2作品も好印象だった私としては、
今作に登場するアムステルダム国立美術館のスタッフが見覚えある人物だったことも、
何だか懐かしいやら、嬉しいやらの相乗効果で、最後まで楽しんで見ることができました。
「レンブラントは誰の手に」のソフトが発売されたら、「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」と
「みんなのアムステルダム国立美術館へ」とあわせて、連続鑑賞をしてみたいです。


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   映画 『レンブラントは誰の手に』

  ◇原題:My Rembrandt
  ◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2021.7.18. 映画館にて

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