末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

ヒトラー ~ 最期の12日間 ~

2005-10-31 23:18:59 | 映画のはなし
既に、鑑賞してから3週間以上が経ってしまいました。。
時間的にも気分的にも、“ 書けないとき ” には書けない性分なので、
普段は、結構日にちが過ぎてしまってから感想を書いても、
“ マイペ~ス、マイペ~ス ” と、どこかで開き直っていたりもするのですが、
今回ばかりは、気づけば映画の上映期間が終了してしまったようで、
ちょっとばかり心苦しい。。気持ちがあります (汗)

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邦題の言葉に引っ張られたせいか、
“ ヒトラーの最期 ” を描いた作品だと思い込みながら観ていたため、
彼の死後も長々と続く、映画の構成に疑問を感じてしまいましたが、
鑑賞後、原題 ( 英語版ですけれど ・・ ) を見て納得しました。
ヒトラーとドイツ第三帝国の “ 没落 ” をテーマにしていたんですね。
ドイツが自国のタブーである 「 ヒトラー 」 と 「 ナチス 」 について、
あまりにも人間臭く描いた問題作である。。という評も読みましたが、
ヒトラーを “ 人間 ” として描写したことは、
あの時代の狂信ぶりが示す恐ろしさを、
より一層、浮かび上がらせているようで見応えがありました。
知ろうとしない < 罪 > 、見ようとしない < 罪 > という観点からも、
とても印象に残ります。
ただ、ナチスの高官たちについて、
彼らもヒトラーに振り回されていた被害者だった。。と、
ある種の同情をもって捉えられかねない演出になってしまっていたことは、
正直、いただけなかったなぁとは思います。
作品としての視点が曖昧になってしまわないように、
脚本をまとめていった結果なのでしょうけれど、
片手落ち。。という言葉が頭をよぎってしまったことが、残念でした。

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   映画 『 ヒトラー ~ 最期の12日間 ~ 』

  ◇原題:Der Untergang
       ( International English title : “ Downfall ” )
  ◇関連サイト:公式サイト( 日本版 ) / IMDb( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2005.10.07. 映画館にて

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