写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと

予告編に登場した作品「Snow」（1960年）に一目惚れをし、
「人生で大切なのは、何を手に入れるかじゃなく、何を捨てるかなんだ」
という言葉で、どうしても見たくなってしまったドキュメンタリー作品です。

3月12日（土）～25日（金）まで、下高井戸シネマ で上映されていたので、
最終日に駆け込みで鑑賞してきました。

1940年代半ばに、画家を志してニューヨークへ移り住み、
ほどなく、カラー写真も撮り始めたというソール・ライター氏。
MoMAに作品が展示されたり、有名ファッション誌の表紙を飾るなど、
1950年代～70年代にかけて活躍した後、1980年代には一線を退いたといいます。

名声よりも、ひとりの人間としてどう生きたいか。

たぶん、アーティストとしては相当に、頑ななこだわりもあったと思いますが、
75分間の本編を見てもっとも印象に残ったのは、そのチャーミングな笑顔でした。

氏の作品画像が複数収められているプログラムも、購入してさっそく読みました。

本作品のトーマス・リーチ監督曰く、ドイツの シュタイデル社 より刊行された
写真集「Early Color」（2006年） を手にしてから、映画化の同意を得るのに1年半、
その後、撮影から編集までに3年を費やしたそうで、作品完成は2012年になる訳ですが、
ソール・ライター氏ご本人は、2013年に逝去されているんですね。

エピローグに登場した、恐らく編集を終え、完成したばかりの本編映像を
チェックしているのであろう、実に楽しげな老写真家の姿が忘れられません。

見ることができて良かったと思える映画に、また、出会えました。

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　　　映画 『写真家ソール・ライター　急がない人生で見つけた13のこと』

　　◇原題：In No Great Hurry：13 Lessons in Life with Saul Leiter
　　◇関連サイト：公式サイト （ 日本版 ）
　　　　　　　　　　　IMDb　（ 関連ページ ）
　　◇鑑賞日：2016.3.25. 映画館にて