背中のアザ

先日、ゆうやの着替えをしていた際、ふと見ると背中の真ん中にアザができているのを見つけました。

いつの間にこんなアザができたのでしょうか。
直径５〜６センチの大きさです。

アザができている部分をそっと触ってみると、背骨がポコッと出ていました。
ゆうやは体幹機能障害ですので背骨をまっすぐすることが難しく、従っていつも姿勢が悪いです。

背中を丸めているうちに、背骨が変形してしまったようです。
ちょっと飛び出た部分の周辺の皮膚が変色していますので、もしかしてこれは褥瘡（じょくそう）ができかけているのでしょうか。
床ずれとも言いますが、血流が悪くなることで起きる皮膚の症状です。

気になってアザの部分を軽くさすってみましたが、本人は痛みを感じていないようでした。
いったいあれは何なのかー、気になってよく眠れませんでした。

翌朝、ゆうやの車椅子に問題があるのではと思い、ゆうやが足こぎ車椅子に乗っている間にゆうやの車椅子に座ってみました。
すると、背中の中央部分にゴツッと当たる部分があり、痛みを感じました。

「何これ？」
背もたれのシートカバーをめくり上げてみると、背もたれを支えているベルトが現れました。
そのベルトの硬いこと！

強く締めすぎていて、背中を圧迫していたようです。
そのベルトを緩めてみると、背中に感じていた痛みがなくなりました。

昨日、訪問リハビリの先生にそのことを伝え、車椅子を見て頂きました。
「背もたれのベルトの素材がとても硬くてびっくりですね。」と先生も驚かれていました。

先生は「腰のあたりを支えるベルトを強く締めて、背中の中心から上のベルトは緩めると良いですよ。」と教えてくださいました。
先生は「車椅子の業者は、一度自分もこの車椅子に座ってみるといいですよね。」とおっしゃいました。

車椅子の修理が出来上がってから、私もゆうやの車椅子に乗っていなかったので、これからは修理から返ってくるたびに私が試乗する必要性を感じました。

これでゆうやのアザが消えるといいのですけれどー。
ゆうや、早く気づくことができなくてごめんね。


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