ぶつかるよ！

昨日は朝からとてもいいお天気でした。

ゆうやは張り切って、足こぎ車椅子に乗りました。
朝の通勤に急ぐ人達が道を行き交う中、ゆうやはペダルを回しました。

私はゆうやの普段使用している車椅子を押しながら、ゆうやの後をついて行きました。
ゆうやには付き添いをお願いしている人が、そばに居てくださっていました。

いつも、家を出発して駅のエレベーター付近でUターンしています。
昨日は、ゆうやがUターンしようとした際、目の見えない方が白い杖をついて近づいて来られました。

私はゆうや達に向かって「危ないよ。ストップ、ストップ！」と声をかけました。
それなのに、ゆうや達は動きを止めずにUターンをしました。

目の見えない方がすぐそこまで来られていて、もう少しでぶつかるところでした。
あと１秒遅れていたら、その方は転倒されていたかもしれません。

私はゆうや達に、その場で注意しました。
「白い杖を持った人は目が見えないんだから、ぶつからないようにこちらが気をつけなければならないのよ。」

ゆうやに付き添ってくださっていた人は、「大丈夫だろうと思った。」と言いました。
けれど、ゆうやのハンドル操作は危ういですし、足もうまく回転しないこともあります。

また、私はゆうやに思いやりの心を育ててほしいと思ったのです。
普段は他の方々から思いやりを頂くばかりですが、ゆうやにも人への思いやりの心を持ってほしいと思っています。

ゆうやにも「白い杖を持った人を見かけたら、道を譲るように。」と、もう一度、話をしようと思います。
今日は事故にならなくて、本当に良かったです。


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