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ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

革命の使徒トランプ その政策の意味を問う(その2)

2025-06-02 09:45:19 | 日記
(承前)
ハーバード大学への助成金を打ち切り、それを国内の職業訓練学校に振り向ける。ーーこの措置によって、トランプは一体、何をどうしようと考えているのか。
これだけを見れば、彼の意図はまったく理解不能で、支離滅裂としか言いようがない。そこで、次のような記事が出ることになる。

ドナルド・トランプ米大統領は24日、同国の名門ハーバード大学を『反ユダヤ主義の極左機関』だと非難した。同大はトランプ政権による助成金凍結の差し止めを求め、連邦地裁に提訴している。
(AFP=時事4月25日配信)

この記事は、ハーバード大学への助成金を打ち切ったトランプ大統領の措置を、「反ユダヤ主義の排斥」という意図から出たものと見なす、憶測の観点から書かれている。
つまり、

「イスラエルを支援するトランプは、米国内の大学にはびこる『反ユダヤ主義者』を一掃しようとしている。そのために、『反ユダヤ主義』の学生を野放しにするハーバード大学にプレッシャーをかけているのだ」

というわけである。

たしかに、親イスラエルのトランプは、「反ユダヤ主義者」を排除したがっているのかもしれない。しかし「反ユダヤ主義者を排除するため」という理由は、ハーバード大学への助成金を打ち切るためのイチャモンというか、いわば口実であって、それ以上のものではない。
彼がこの措置を実行しようとするホントの理由は、「革命」の目的を達成しようとする底意から出ていると考えるのが妥当だろう。

どういうことか。
ハーバード大学は、言うまでもなくホワイトカラーのエリート層を養成する機関である。これに対して職業訓練学校は、ブルーカラーの優秀な労働者を養成する機関である。
だからこの措置は、ホワイトカラー階級からパイをぶんどり、それをブルーカラー階級の振興のために振り向ける、という「革命」の目標に、充分合致しているのだ。

話はそれるが、上で引用した朝日新聞の記事は、トランプを、ロシアのプーチンに匹敵するアブナイ「拡張主義者」として特徴づけていた。この捉え方は完全に的を外している。

西側自由主義圏の盟主・アメリカのリーダーが「革命」の使徒として「ブルーカラー労働者の復権」を目指し、東側共産主義圏の盟主・ソ連の末裔であるロシアの、そのリーダーが「帝国の復権」をめざす。
ここには何やら皮肉な事態が生じていると言わなければならない。


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