「アメリカは世界の警察官ではない。」
こう語ったのは、オバマ米大統領である。2013年のことだ。
このことが私の頭をよぎったのは、次のニュースを目にしたからである。
「トランプ米政権が5月上旬、日本政府に対し、在日米軍駐留経費をめぐる日本側負担を増額するように打診していたことがわかった。これを受け、日本政府は米軍住宅など『提供施設整備費』(FIP)について数百億円規模を上積みする方向で検討に入った。」
(朝日新聞5月29日)
この記事を読んで、私は先のオバマ元大統領の発言を思いだし、
「ああ、アメリカもとうとうここまで来たか・・・」
と思ったのである。
言うまでもない。アメリカは「世界の警察官」であることを止めたばかりか、とうとう SECOM や ALSOK 並みの民間警備サービス会社に、ーー有償セキュリティー・サービス会社に、成り下がったのだなぁ・・・。そういういう感慨が私をとらえたのである。
むろんトランプ米大統領の意図はわからないではない。彼は米政府の歳出を極力、抑えたいのだ。それほど米国の財政は逼迫しているということである。
アメリカが「世界の警察官」であることを止め、民間並みのセキュリティー・サービス機関へと成り果てたこと、それは、この国が「覇権国」としての自らの地位をかなぐり捨てたことを意味している。
この体たらくをもたらしたのは、この国の財政事情だけではない。
歴史を振り返れば、ベトナム戦争に介入したアメリカが北ベトナム軍(ベトコン)に敗け、ベトナムから撤退を余儀なくされたのが、1973年。
また、2001年にはアフガニスタンに侵攻してタリバンの軍勢に攻撃を仕掛けたものの、しだいに劣勢に立ち、2021年にはついにアフガニスタンから完全撤退を余儀なくされた。
こうした数々の不名誉なバトルの記憶も、アメリカが「世界の警察官」であることを止めざるを得なくなった理由に数えられるだろう。
ともあれ、こうした成り行きの果てにトランプの「アメリカ・ファースト(自国第一主義)」があるとすれば、このあからさまな自閉症の傾向は「自分のことを考えるので手一杯なのだ。他人のことなど構っていられないのだ」という「なりふり構わず」の(追いつめられた)状態の表現にほかならない。
今後、この「腐ってもタイ国」の唯我独尊、夜郎自大の老リーダー・トランプは、なりふり構わず、我が国にどういう要求を突きつけてくるのだろうか。
やれやれ・・・
こう語ったのは、オバマ米大統領である。2013年のことだ。
このことが私の頭をよぎったのは、次のニュースを目にしたからである。
「トランプ米政権が5月上旬、日本政府に対し、在日米軍駐留経費をめぐる日本側負担を増額するように打診していたことがわかった。これを受け、日本政府は米軍住宅など『提供施設整備費』(FIP)について数百億円規模を上積みする方向で検討に入った。」
(朝日新聞5月29日)
この記事を読んで、私は先のオバマ元大統領の発言を思いだし、
「ああ、アメリカもとうとうここまで来たか・・・」
と思ったのである。
言うまでもない。アメリカは「世界の警察官」であることを止めたばかりか、とうとう SECOM や ALSOK 並みの民間警備サービス会社に、ーー有償セキュリティー・サービス会社に、成り下がったのだなぁ・・・。そういういう感慨が私をとらえたのである。
むろんトランプ米大統領の意図はわからないではない。彼は米政府の歳出を極力、抑えたいのだ。それほど米国の財政は逼迫しているということである。
アメリカが「世界の警察官」であることを止め、民間並みのセキュリティー・サービス機関へと成り果てたこと、それは、この国が「覇権国」としての自らの地位をかなぐり捨てたことを意味している。
この体たらくをもたらしたのは、この国の財政事情だけではない。
歴史を振り返れば、ベトナム戦争に介入したアメリカが北ベトナム軍(ベトコン)に敗け、ベトナムから撤退を余儀なくされたのが、1973年。
また、2001年にはアフガニスタンに侵攻してタリバンの軍勢に攻撃を仕掛けたものの、しだいに劣勢に立ち、2021年にはついにアフガニスタンから完全撤退を余儀なくされた。
こうした数々の不名誉なバトルの記憶も、アメリカが「世界の警察官」であることを止めざるを得なくなった理由に数えられるだろう。
ともあれ、こうした成り行きの果てにトランプの「アメリカ・ファースト(自国第一主義)」があるとすれば、このあからさまな自閉症の傾向は「自分のことを考えるので手一杯なのだ。他人のことなど構っていられないのだ」という「なりふり構わず」の(追いつめられた)状態の表現にほかならない。
今後、この「腐ってもタイ国」の唯我独尊、夜郎自大の老リーダー・トランプは、なりふり構わず、我が国にどういう要求を突きつけてくるのだろうか。
やれやれ・・・
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