人間は「考える葦」である。フランスの哲学者ブレーズ・パスカルが言った言葉として有名だが、この言葉でパスカルが言いたかったのは、どういうことだったのか。このことについて考えてみたい。
理解の助けになるかもしれないので、まずはこの言葉が語られた前後の文脈を見てみよう。
彼はこう書いている。
人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。
確かに、人間は自然のなかでは極めて弱い存在である。ひとたび台風や火山の噴火や地震があれば、人間などひとたまりもない。大きな自然災害は忘れたころにやってきて、そのことを我々に思い知らせる。
だが、にもかかわらず人間は「考える葦」であるというのは、一体どういうことなのか。
「知は力なり」と言ったのはフランシス・ベーコンであるが、このイングランドの哲学者と同様の考えから、「人間は思考することで、天災がもたらす甚大な被害を克服することができる」とパスカルは言いたいのであろうか。
まずはこの問題について考えてみたい。(続く)
理解の助けになるかもしれないので、まずはこの言葉が語られた前後の文脈を見てみよう。
彼はこう書いている。
人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。
確かに、人間は自然のなかでは極めて弱い存在である。ひとたび台風や火山の噴火や地震があれば、人間などひとたまりもない。大きな自然災害は忘れたころにやってきて、そのことを我々に思い知らせる。
だが、にもかかわらず人間は「考える葦」であるというのは、一体どういうことなのか。
「知は力なり」と言ったのはフランシス・ベーコンであるが、このイングランドの哲学者と同様の考えから、「人間は思考することで、天災がもたらす甚大な被害を克服することができる」とパスカルは言いたいのであろうか。
まずはこの問題について考えてみたい。(続く)