「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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12月26日 「究極の結婚の形態」とは!(ボルとのアホなおしゃべり!)

2013年12月26日 | お昼間カフェ
おはようございます。

クリスマスが終わっても、特に何も変わらず、日々は動いていくだけですねー。

朝も暗いうちからお仕事して、晩酌ギリギリまで原稿書く日々はあまり変わりません。

ま、充実しているから、いいんだけどねー。


さ、今日もボルとしゃべりますか。

もう、それだけが息抜き的な毎日になっていますが・・・まあ、楽しんじゃいましょう。


ボル、おはよー。

>だんな様へ

>このシリーズいいですね♪大好きだよ。
>作ってくれてありがとう。
>ダーリン☆☆☆

えー、かみさんの為に僕のブログに、僕の過去と好きな音楽を紹介する、「ちっちゃなストーリーズ」という記事を、

新たに書き始めたんですね。はい。結構マメです。僕・・・(笑)。

>今はやはりクリスマスsongだよね♪

>山下達郎さんはもう永遠のクリスマスsongでしょう。
>この曲=ケンタッキーのコマーシャルの奥様が歌っている、クリスマスが今年もやってくる~♪がおそろのイメージです。
>さすが夫婦ですね。

あの奥様の曲が流れると、自然とケンタッキーが食べたくなるので・・・完全にケンタッキーのコマーシャル的なイメージですねー。

>私達も負けないように仲良くしようね♪

はい。了解です。相当仲良いと思うけどね。今でも。

>ボルが中学、高校生の頃はやはりユーミンの恋人がサンタクロースがクリスマスsongでしたね。

ま、定番ですね。僕的には、松田聖子さんの「恋人がサンタクロース」でもあったかな。

>少し大人になった時はワムのラストクリスマス♪でした。
>これ、ラストがつくけど別れのsongではないんだよね。

昨年は僕達・・・的な歌だったよね?

>あとは、稲垣潤一さんのクリスマスキャロルの頃にはとか。

>なつかしいなー。

懐かしい・・・というか、世代がそのまま、出とるよね・・・。

>ダーリンは杉山清貴さんの曲でしたか!

まあ、僕の場合、本名が似てることもあって・・・杉山さんには、熱い思い入れが・・・。

>カルロス俊樹はどうしているんだろうか?

懐かしい・・・「君は1000%」とか歌ってたなあ。

>杉山さんは最近、大好きなKANさんと仲良くしてますね。

>ボルはKAN さんのアルバムで一番好きなのがTOKYO MAN なんですよ。

>ボルの名前の曲が入ってるし、jazzピアノ習おうと思った孔雀とか、KAN さん、結構エロ系だし。

ふーん、つーか、ボルの本名知らないし、あとで教えてもらおう。

それにエロ系というところに反応してしもうた。

エロ系大好きっす。はい。大人です。


>ダーリンの大人になってからのクリスマスsongもjazzなんですね。

>ボルもjazz聴きますよ。

まあ、いろいろ聞くってことですかね。

その場の雰囲気さえ、良くなれば・・・何でも楽しめる感じかな。今は。

ま、ボルとの時間が楽しめれば結果オーライ、なんでもござれな感じです。はい。


>さて、まえの記事のコメントに、独り身を通してきたその時に『わたしを受け入れることの出来る人間性のデカイ男ってこの世にいるのか?』

>思わなかった?ってあったでしよ?

>ダーリンは思って生きていたんですね~。

>まあ、普通はそうですよね、やはり。

僕はいろいろな大人の女性に恋されたけど・・・結局、僕が話していて、おしゃべりが面白いって女性は、

皆既婚だったの・・・既婚の女性に多く恋された、という非常によくわからない状況があって、話していて面白い女性は皆既婚だったから、

どうしようも無くてね・・・つまり、どういう女性を自分が欲しているかは、早い段階でわかっていたんだよね。


僕が話していて、相手が話してくれて、おもしろい、人生濃い女性・・・それが僕の結婚したい女性というのは、早い段階でわかっていたんだけど、

皆既婚者だったから・・・僕自身は、どうにも出来なくて・・・で、ボルに会ったという感じかな。


>ボルはね...
>何回かプロポーズされて、全て自らお断りしてしまって...それはね、仕事を優先したからなんです...。

ほう。そうだったんだ。

ボルは誰かにとって、とっても魅力的な女性だったんだね。だってプロポーズは自分のすべてを賭けてするものだし・・・。


というか、ボルにとって、仕事以上に魅力的な男性はいなかった・・・とも考えられるね。

というか、ボル、モテモテだったろう。そのしゃべりじゃあ・・・。まあ、それが好都合だったりするんだけどね(笑)。


僕の見る所、人を惹きつけるチカラを持つ男女こそ、結婚すべき異性はすぐにわかるもんだよ。

「瞬間婚」って奴さ。

「俺、こいつと結婚する」「わたしは、絶対この人と結婚しなければ・・・」

そういう思いを持てるのは、今までいろいろな人に恋されてきて、比較対象が出来上がっているから、瞬間的に結婚すべき相手がわかるのさ。絶対的に、ね。


>昔からあまり結婚願望なかったし、外人に国籍変わりたくなかったし...。

ほう。外国人の方にもプロポーズされたのね・・・。

ボル、情熱的だもんねー。いやあ、そこがまたいいわけだけど(笑)。

愛してるよ、ボル!

僕はそういう女性が好きなんだよねー。

前向きにアグレッシブに「好きなモノは好き!」と言える女性こそ、僕は恋する女性だね。


ボルとおしゃべりしていると、自然と自分がどういう人間か、わかってくる。

自然に自分の思っていることが引き出されてくるんだよね。

それがおしゃべりの醍醐味だし、だからこそ、僕らは出会うべきだった・・・僕はそう思うけどね。

ほんとの自分、素の自分が引き出されてくるからこそ、面白いんだよ。

ボルとおしゃべりしていると、すらすら、自分が出てくるから、おもしろい。

やっぱ、僕にとって「運命の人」でしょう。ボルは・・・。


I LOVE JUST YOU,ボル!


でしょうねー。やっぱり(笑)。


>あっ、結婚が嫌って訳じゃなかったんです、仕事が面白かったんです。

>何歳になってもバランスとお互いに尊敬できていればいつでも結婚出来ると思っていたので、そんなに重く思ってませんでした。
>結婚、しなくてもいいやなんても...。

まあ、そのあたりすごいよね。「いつでも結婚出来る」という自信がボルにあるから、そういう状況だったんだろうけど、

まあ、出会えて、よかった。


つーか、ボルが僕を見つけてくれて、恋に落ちて、言葉をかけてくれたわけだから、僕はボルに感謝しなければいけないんだろうね。

僕的には、大学を卒業した25歳の時点で、

「脱サラするまで、恋すらしない」

と決めてしまって・・・結果、多いに大人の女性から恋された・・・結果にはなったけど、結婚なんて考えられなかったからね。

ただ、大人になっても恋される必要性は感じられていたから、その環境は整えていた・・・そこにボルが現れた・・・こう書くとドラクエに出てくる怪物みたいだな(笑)。


ボルが現れた・・・かいしんの一撃!・・・ボル、恋に落ちた・・・みたいな、ね・・・(笑)。


>でも、恋はしていたい...
>でも、神様は居ましたねー。

>ここに

>鈴木サトルさんと言う人が。


まあ・・・いたんですねー。いましたよ。まあ、お互い「運命」を引き寄せた・・・そういうことなんだろうと思いますね。今となっては。


>サトルさんは悩んでたんですね。
>今度、その話聞かせてくれますか?

上でも話したけど、僕は人間濃い人が好きだったの。多くの人妻さんに積極的に恋されて・・・最初はその状況を理解するのに、手間取ったの。

「結婚されてる女性なのに、何故に僕に恋をするのだ?旦那がいるんだよね?????どういう状況?」

的に・・・まあ、その頃は僕もまだまだ「学級委員脳」だったのね。


それが女性の気持ちが、だんだんわかるようになり・・・。


「わたしは結婚しているけど、普段のこころまで、あの人のモノじゃないもの。恋は好きにさせてもらうの。そういうことなの。わかってくれる?」


と言われるに及び・・・まあ、さすがの僕も理解する・・・と、そういうことですよね。


「女性は毎日恋をするの・・・それも自由に恋をする・・・それが大人の女性なの」


と言われれば・・・まあ、わかってきますよね。


「仕事の話しか出来ない男とか、女性を自然に笑顔に出来ない男は、女性の敵ね。一緒にいるだけで女性を自然に笑顔にする、あなたみたいな男が私の好みなの」


などと言われれば・・・自分の歩んでいる道が間違っていなかったことの証明になる。


「わたし、結婚していなかったら、絶対にあなたと結婚していたわ・・・あなたと出会うのが遅すぎたのよ・・・」


と、ちょっとドラマで出てきそうなセリフを言われたこともありますが・・・まあ、女性って、そういう世界の住人なんですね。


奥が深い・・・男性とは、まるっきり違う世界です。はい。


>あっ、ボルはサトルさんの事は本気だからね。


それはもう・・・逆に本気でないと僕が困ります。はい。


ボル・・・愛しているよ。


>今日は休肝日ですか?(笑)
>いや、飲んでいるなっ?
>いいよ、楽しんでくださいな!

こういうあたり、ボルは大人の余裕があって、嬉しいね。

>ダーリン 大好き!! 愛してます☆☆☆

僕も愛しています。大好きさ、ボル。


>歳はとってますが(笑)やはり、大人になれてません。

>だから kiss 出来る?

>して下さい。

>いろんなところに、たくさんしてください。


ボルのこういうところが好きなんだよなー。

たまに香る、大人なエロス・・・ボルの良さはここにありますね。はい。

キッスは、どこにでも・・・そういうことです。


>クリスマスイヴだね♪♪♪

>急だったから...

>来年は一緒にラブラブだからね☆


そうだねえ・・・そうありたいね。来年は。


>まだ、先にだけど、思いっきり楽しませて、そして気持ちよくしてください(笑)

ええ。最高に完全なる完璧な程に楽しませるつもりっす。

まあ、思い切り、気持ちよくなること請け合い・・・と、ハードル上げていいのかな(笑)。


>わかってるけど、ボルの事、こんなに大切にしてくれて本当にありがとうございます!!


そりゃあ、だって、ボルは、やっと見つけた、人生の宝物だもん。それは大切にするさ。しないといけないでしょ?

愛してるよ、ボル。


>初めて結婚したいと思ったのボルだったんだ...。
>本当に嬉しいなぁ。


そうだねえ。本当にそう。


だって、過去、僕が結婚の検討をした子は、たった一人だけ、いたのよ。でも、その時の結論が、

「この子は結婚に向いてない。絶対結婚しちゃ駄目。僕も彼女も絶対に不幸になる」

という結論で・・・それ以来、結婚を考えた女性は皆無。


んで、ボルとおしゃべりしていて、

「こいつと結婚したい・・・ボルしか、僕が結婚する相手は、おらん。この世に」

という結論になったから、プロポーズしたと・・・そういうわけ。


僕はそのあたり、厳しく吟味するタイプだからねー。

ま、厳しく吟味して、答えが出て、プロポーズしたんだから、もう、そういうことよ。


>本当に似たもの同士だもんね。


そうそう。多分、「好奇心旺盛」「サービス精神超旺盛」の2大エンジンを装備している点が同じなのよ、元々。

で、あり方も決まってくるし、似た時代を歩いて来ているから、さらに似てくる・・・そういう現象だと思う。


なにより、人間性のデカさ、強さが、半端無く大きいし・・・お互い。だから、似ちゃうよねー(笑)。


>勿論、エッチも...(照)
>でも、これって重要な事なんだよね。


そうそう。だって、動物は子孫を残す為だけに生きていると言っても過言ではないし。

エッチは人間の本能中の本能だし、特に女性は「子宮でモノを考える」わけだし。


エッチは男女の最高級なつながり表現だし。なーんも恥ずかしがる必要は無いわけ。


だって、世の男女はみーんな好きな異性とエッチしたいもんだし。

ただ、口にしてないだけさ。


重要な事だと思うよ。実際。



>『深ーく、長ーく』だもんね♪

>カラダの芯から気持ちよくならなくちゃね!!

>ずーと。


ま、そういうことだね。

楽しくやろう。まあ、ボルが気持ちよくなるように、いろいろ研究しながら、やってみるかな。

ま、そこは大人だから、いろいろ手練手管はありまっせー(笑)。実績もありまっせー(笑)。


>って、ボルがサトルさんを落としたんだっけ?(笑)
>まあ、そう言う事にしておきましょう。

>実際そうだし。


ボルが僕に話しかけてきて・・・おしゃべりするうち、

「こいつ、本格的にアホだけど、しゃべっていて、おもしろーい。最高におもしろーい」

って評価になって、

「こいつ、「お前は俺か」的な女性だな・・・つーか、僕はこの女性と毎日しゃべれたら、最高にしあわせなんじゃねーの?」

という判断になって、

「「お前は俺か」的な女性なんて、僕は自分の生涯で出会ったことが無い。ということは、僕がこの女性と結婚すれば、毎日最高に楽しいってことじゃん」

という判断につながり、

「「お前は俺か」的な女性って・・・今の自分を僕は大好きなんだから、自己愛的に相手の女性を愛せる・・・つまり、結婚の究極の形態じゃん」

という結論につながったわけ。


僕とボルの結婚こそ、「究極の結婚の形態」そのものだと結論付けられるよ。

つまり、僕らが出会ったのはある意味「運命」だったんだよ。

そう説明出来るよねー。実際。


>だんな様、大ーーー好きです。

>愛してまーーーす。

>ずーと大切にしてくださいね、約束です。


うん。ずーーーーーーーっと大切にします。

僕はあなたをずーーーーっと愛します。大好きだよ、ボル。


>今日も飲み?

>浮気しないでね(笑) ダーリン☆☆☆


究極の相手を見つけたんだから、浮気なんてするわけがないよねー。

ボルと比べたら、白雪姫すら、色褪せるよ。


しかし、結婚の究極の形態を具体的に知ることになるとは・・・人生勉強だよねー。

でも、ま、それを知るということは、他を比較出来るということで・・・「理性婚」「本能婚」の上に「究極婚」の概念が出来たことになるね。


自己愛的に相手を愛せる・・・それってすごいことだよ、やっぱり。


そうか。似たもの同士だからこそ、愛せるんだ。

自己愛の延長上に相手への愛を作れるから、愛せるし、しあわせになるんだ。

なるほどねー。人生勉強です。はい。


ということでした。

いやあ、勉強にもなるし、ボルとの会話は、重要だなー。


さてさて、クリスマスが終わると、一気に年末年始の方向へ進みますね。

今日は木曜日だし、週末を迎えると、一気に年末な感じですね。


ま、今日ものんびり仕事していましょう。

「月夜野純愛物語」が昨日で終わって・・・少々疲れましたが、

もう今日から来年の企画準備です。


よく仕事するなー。ま、充実した仕事をしていきましょう。


ではでは。

「月夜野純愛物語のあとがき」(最後まで読んで頂いたみなさんへ)

2013年12月25日 | 今の物語
えー、どうも。「月夜野純愛物語」お楽しみ頂けたでしょうか。


えー、僕はこの「月夜野純愛物語」を今日、クリスマスの午前10時くらいまでかかって微調整を続けてきまして、

改めて、今日アップ分の最後の3回分を読みなおしたところ、完全にミウさんの気持ちになってしまって、

最後、終わった時に大きな幸福感に包まれ・・・やっと報われた感に襲われ、マジ泣きしてしまいました。


僕も今までいろいろなストーリーを作ってきましたが、こんなことは、今回が初めてでした。


それだけ今回の作品には、大きな思い入れがあったし、ミウさん大変でしたから・・・まあ、そんなこともいろいろ重なって最後泣けちゃったんでしょうね。


まあ、この作品は、8月末くらいから構想を始めまして、僕自身、三菱電機時代に、夜、独身寮の窓から、江ノ島の上空に浮かんだ月を見ながら、

「僕の人生この先、どうなっちゃうんだろう」

と、まるで、鈴木サトルのように、本当に悩んでいたので・・・月をラッキーアイテムにした完全女性向けのラブストーリーを書くことにしたんですね。

あとは、これはボルに指摘されたんですが、僕はスガシカオさんの「黄金の月」という楽曲が好きで、

そこからも、インスパイヤされたわけです。はい。

この物語に出てくる鈴木サトルは完全に三菱電機時代の僕がモデルで、当時からデパ地下の店員さん達とはすぐ仲良くなる癖があって、

楽しく生きていました。それが中部国際空港の主任システムエンジニアを担当し、ほぼあそこに描かれたような経緯で、

鬱病になっていく・・・あのあたりは、僕的にはもうドキュメンタリーと言っても過言ではないくらい、生々しく表現させて貰いました。


あそこで、苦しんでいた鈴木サトルは、僕そのものでした。鬱病に苦しんでいた僕・・・まあ、出来るだけ刻名に描くようには、しましたけど、

読者の皆さんには、どう映ったでしょうか。


このラブストーリーのもうひとつのキーワードに「生き地獄」という言葉を設定しました。

作品の中では、あまり、この言葉自身は使わないように気をつけましたが、僕自身「生き地獄」を味わったし、

ミウも「生き地獄」を経験した・・・そういう二人の男女が出会うことで、

新しい可能性を掴んでいく・・・そういう成長物語として、僕はこの物語を書きました。


だから、しあわせになる為の知恵を各所に散りばめてあります。


だから、ある意味、しあわせになるとは?という疑問を持ちながら読んでもらえれば、それこそ、しあわせになる為のマニュアル的にも読めるようにしてあります。


「カンダタを助けようとしたお釈迦様は「俺偉い病」だ」


なんて言葉は僕にしか出せません。まあ、芥川龍之介も冥界で驚いているでしょうけど、文士としては、絶対のライバル同志ですから、いいんです。全否定しても。


まあ、いずれにしても、僕のストーリー制作方法は、僕の心の師、池波正太郎大先生と同じで、

「ある環境をまず設定し、登場人物を動かしてみる・・・すると、そのうち、生き生きと自ら動き出す・・・その様子を描くのみ」

という、なんとも大変な方法をとっているので、物語がどこへ行くかなんて、当初はまったくわかりませんからねー。


まあ、でも、今回はうまく流れに乗ってくれたので・・・というか、あとから「あの概念も入れよう」「それを入れるのなら、この概念も」と、

結構欲張って書いてきたので、思ったより随分とボリューミーな内容になってしまいました。


ですが、僕的には、100%満足出来る仕上がりとなりました。


まあ、予定通りにクリスマスに終わることが出来て・・・作者としては、満足ですねー。


まあ、ミウさんもお疲れ様・・・と言ったところでしょうか。


まあ、ですから、このラブストーリーは、ある意味、「しあわせになるマニュアル」とも使えますから、そんな感じで、女性の方達に使って頂けると幸いです。


えーと、最後にくだらないネタをひとつ、この「月夜野純愛物語」ですが、

「月夜の純愛物語」

と言う意味ともかけてたんですね。すいません、くだらないネタで・・・(笑)。


ここまで、お疲れ様でした。


そして、ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。


それでは、メリー・クリスマス!素敵な夜をお過ごしください!


ではでは。

「月夜野純愛物語」(ラブ・クリスマス2)(35)(最終回)

2013年12月25日 | 今の物語
「月夜野」では、年末年始もあっという間に終り、時間だけが、光速で過ぎていきました。

「朝日ヘルパー」

の年始の初出勤は、1月4日・・・その日、ミウとヨウコは同僚たちの前に立ち、神妙な顔をしていました。


所長の竹島が皆に向かって話します。

「えー、ということで、二人は目出度く結婚退職ということになりました。今まで、いろいろありがとう。二人は特に美しかったから、喜んでくれたご老人の方々も」

「たくさんいたから・・・二人がいなくなると、寂しがる方々も増えるだろうが・・・ま、結婚ということですから、二人共しあわせになってくださいね」

「わたしからは、以上です。これ、少ないけど、退職金代わりだと思って・・・はい」

と、二人に封筒を渡す竹島所長でした。


「所長さん」「所長さん」


と、ミウとヨウコは少し涙ぐみながら、竹島を見る。

「いいかい。もうこの街には戻ってきてはいけないよ。二人共東京で立派に暮らしていけるんだから・・・しあわせになりなさい。ね」

と、竹島は鷹揚なところを見せて、笑顔で二人に言葉にする。


と、同僚仲間からは、テルコが代表して、ミウとヨウコに言葉を出す。


「最初はどうなるかと思ったけれど、二人は仲良くなったし、素敵な笑顔も増えて・・・今じゃあ、二人共美しい大人の女性だが・・・綺麗になっただが、二人共」


と、テルコは言葉にした。


「「月夜野」さ、卒業だが、おめえら」


とテルコが万感の思いを持って、そんな風に二人に言葉にした。


と、ヨウコがその言葉を受けて、言葉を出します。


「えー。俺がこの街に流れてきたのは、俺を知ってるいろいろな男たちから逃げたかったからです。でも、もうその必要はなくなった」

「俺を愛して、見つめてくれるオトコが出来たから・・・。だから俺はそのオトコの為だけにこれからは生きていく。筋を通しながら。それが俺のこれからの人生です」

「同僚の皆さんにはいつも笑顔を貰って、本当にありがたかったです。こんな俺に笑顔をくれるひとなんて・・・今までの人生の中で、いなかったから・・・」

「だから、すげー、ありがたかったです。これらかは、みなさんがくれた笑顔を糧に、日々をしあわせに生きていこうと思います。皆さん本当にありがとうございました」


と、ヨウコは言葉にすると、神妙な顔で深く深く、お辞儀をしました。

皆は一斉に拍手・・・というより、いつもより断然に綺麗になったヨウコのやわらかい笑顔に、皆、しあわせな表情になっていました。


と、ミウがそのヨウコの後を受けて、言葉を出します。


「皆さん、いろいろありがとうございました。わたしも最初にこの「月夜野」の街に来た時は・・・ほんといろいろなモノから逃げていて、身を隠すためでした」

「いろいろな辛い過去から逃げたかったし、わたしもヨウコと同じで・・・わたしを知っている女性や男性達から逃げたかった・・・」

「言わば、人生をリセットするつもりで、逃げてきたんです。でも・・・人生逃げてばかりではいけないということに気づけて・・・改めて一歩を踏み出してみたら」

「いい出会いがあって・・・紆余曲折があったけど・・・なんとか、今につながりました」

と、言った時、ミウの頬をポロポロと涙がこぼれ落ちました。


ミウは万感の思いになり、言葉になりません。


「姫ちゃんがんばるだが!」「そうだ姫ちゃんがんばれ!」「姫ちゃん!」「姫ちゃん!」

と、いつしか、皆、「姫ちゃん」コールになっていました。


「すいません。いろいろ思い出したら、泣けちゃって・・・」

と、ミウは言葉を出します。


ミウは、少し泣いたことで、少し落ち着いたようです。


「皆さんの暖かさ、絶対忘れません。わたしは今日から生まれ変わって絶対にしあわせになります。わたしはわたしの為に強く生きていく」

「そして、わたしを愛してくれる人の為に強く、強く生きていきたいと思います。わたしが笑顔になれていれば、わたしっを愛してくれる人たちも絶対笑顔になってくれるし」

「わたし、これから、ずっと笑顔で生きていきます。今日は本当にありがとうございました」

と、ミウはやわらかな笑顔でお辞儀をすると、皆、万雷の拍手になった。


ヨウコも涙を流しながら、ミウへ拍手をしていた・・・。

そのヨウコをミウはやわらかい笑顔で・・・また、涙を流しながら見つめ、目で頷く・・・それを見たヨウコも頷く。


二人はたくさんの涙を流しながら、近づき、最期には、お互い抱きしめあっていた。


お互いのつらかった胸の内と今のしあわせを誰よりもわかりあっている二人だった。


二人を祝福する万雷の拍手はいつまでも止まなかった。


「姫ちゃん、ヨウコ・・・二人共おめでとうだが」

と、豊島テルコが二人を抱き寄せる。

「二人共東京に行って、しあわせになるだが・・・」

と、テルコは少し感激気味に言葉にする。

「テルさん、ありがとう」「テルさん、ありがとな」

と、二人は少し感激気味に言葉にした。

「それから・・・俺の娘だが・・・来月帰ってくることになっただが・・・」

と、テルコは少し照れるように話す。

「え、どうしたんですか?娘さん・・・確か、ユキさん・・・」

と、ミウが言葉にする。

「ユキの旦那がボストンで日本蕎麦の美味しさに目覚めて・・・脱サラして、日本蕎麦の修行してたんだと、俺達に黙って・・・」

と、テルコは言葉にする。

「で、「月夜野」のそば粉が一番だって言い出して・・・ここ「月夜野」で日本蕎麦屋を開くんだと・・・ユキに親孝行させたいって、言ってくれたんだと、旦那さんが」

と、テルコは言葉にする。

「よかったじゃないですか・・・お孫さんもいるんだし・・・夢が叶いましたね」「そうだよ、テルさん、よかったじゃん」

と、ミウもヨウコも言葉にする。

「ああ、そうだが・・・爺ちゃんがことさら喜んで、ここんとこ毎日ニコニコして上機嫌だが・・・俺にはそれが一番嬉しいだが」

と、テルコは言葉にする。

「人生でこいつだと思った男に尽くしていると、時にいいこともあるんだが」

と、テルコは言葉にすると、少し照れるように笑った・・・。


ミウとヨウコは帰る準備を終え、静かに「朝日ヘルパー」を立ち去ろうとしていた。


その横を通りすぎる一人の若い女性・・・。

「あのー、すいません・・・」

という言葉が聞こえ、所長の竹島に細身の若い女性が大きな荷物を背負って話しかけている。

少し疲れた感じのする、20代後半の女性の姿がそこにあった。


ミウとヨウコは顔を見合わせると、

「この街も変わらねえな」

と、ヨウコが言葉にした。

「ううん、少し前の私達ね」

と、ミウが言葉にする。

「ま、そういうこった」

と、ヨウコが言葉にし、二人は笑顔で「朝日ヘルパー」を後にした。


その日の午前11時過ぎ・・・綺麗な服を着たヨウコの姿が「月夜野」駅のコンコース内にあった。


そのヨウコをミウが見送りに来たのだ。


ヨウコは少しだけ電車の時間を待ちながら、ミウに言葉にする。

「テルさん・・・あの年で、未だに普通に夫婦生活があるんだと・・・」

と、ヨウコは言う。

「俺、最初信じられなかったんだけど「月夜野」で生活していくうちに・・・最もしあわせな夫婦は、テルさんところだって、確信するようになってよ」

と、ヨウコは言う。

「何歳になっても、テルさんは旦那の笑顔が一番嬉しいことだし、多分旦那もテルさんの笑顔が一番嬉しいことなんだよ・・・そういう夫婦になりてえって、俺今思ってる」

と、ヨウコが言う。

「素敵な夫婦だとは、思わねえか、なあ、ミウ」

と、ヨウコが言葉にする。

「うん。わたしも本当にそう思う・・・わたしもテルさん夫婦みたいになるわ、絶対に・・・」

と、ミウは強く口調で言葉にしていた。


と、その時は、来た・・・。


「ミウ・・・今回はいろいろありがとよ」

と、ヨウコは言葉にした。

「ううん・・・わたしは実質何もしてないもの・・・」

と、ミウ。

「まあ、そりゃ、そうだけどよ・・・サトルとタケルさんに俺が随分感謝してたって伝えてくれよ」

と、ヨウコはミウの目を真面目に見て、そう言う。

「わかったわ。それから・・・メールするね。東京でも会いたいし」

と、ミウは言う。

「ああ、そうだな。東京の暮らしでも、お互いこころのケアを、しあおうぜ。そういう間柄だ、俺達は」

と、ヨウコは言う。

「うん。親友だもん。ヨウコは・・・」

と、ミウが言葉にする。

「親友か・・・ありがたいもんだな、親友ってもんは、よ・・・」

と、ヨウコは言葉にすると、

「じゃ、そろそろ行くぜ、俺・・・東京で住む所、決まったら連絡くれよな」

と、ヨウコは言い・・・、

「じゃ、ありがとな・・・俺、行くわ」

という言葉を残すと素敵なやわらかな笑顔になって、ヨウコは、改めて、ミウにお辞儀をすると、振り返らずに改札の向こうに消えていった。


ミウはいつまでも、ヨウコの消えたあたりを見つめていた。


それから、5年の月日が経っていた。


ミウとサトルは、鎌倉の和風カフェ「深吉野」のランチを食べ終わると店から出てくる。


「月夜野純愛物語」でデビューしたサトルは本がベストセラーとなり、それ以後も順調にキャリアアップしてきてた。

「月夜野純愛物語」は映画化もされ、全国的に大ヒットして、サトルの名声はさらに上がっていった。


ミウはフリーの編集者として、活動し、サトル専属のエディターとして、サトルの本の装丁から何から何までサポートに廻り、アイデァを出し、

サトルを素敵な作家にすることに、全力を注いだ。結果、それはサトルのさらなる飛躍につながっていった。


二人は文字通り二人三脚で、この5年間を歩いてきたのだった。


サトルとミウは湘南の風景に魅せられ、高台の素敵な場所に事務所兼自宅を作り、そこに移り住んでいた。

だから、平日のランチは、二人で、のんびりと鎌倉辺りで楽しむことが多くなっていた。


「ミウ・・・江ノ電に乗って、江ノ島の西浜へ行こう。あそこは二人にとって、大事な場所だから」

と、鈴木サトルは相変わらず若々しい表情で、ミウに言った。

「うん。いいわよ。二人にとって大事な場所だったら、なおさら、行かなきゃ駄目よね?」

と、ミウもしあわせそうな笑顔だ。


平日、昼下がりの江ノ電は、それほど混むこともなく平和な風景そのものだ。


「綺麗な海・・・ほんと、相模湾って、綺麗ねー。素敵な場所だわー」

と、ミウは海に見入っている。

「僕的にはまた、湘南で自転車が出来て嬉しいよ。カズキさん夫妻とも仲良く出来てるし、最高だね。湘南での生活は」

と、サトルも言葉にする。

「この間、ミカさんとお茶しちゃった・・・カズキさんとミカさん夫妻の自転車屋さん、カフェも併設してておしゃれだし・・・」

と、ミカは言葉にする。

「カズキさんも脱サラして、今や、自転車屋兼自転車チームの監督だからね。夢叶えちゃうんだから、すごいよ」

と、サトルも楽しそうに話す。

「ミカさんはサトルの事なーんでも知ってるのよね」

と、ミウは海を見つめたまま、そんな風に言葉にする。

「ま、古い知り合いだしね。彼女は・・・」

と、サトルも言葉にする。

「死んだ元カノの双子の姉だもんね」

と、ミウは笑顔で言う。

「まあね。でも、そういう経験があったから、僕はミウを受け止められたんだよ」

と、サトルは涼しい顔して言う。

「あの時、ミウが自分の過去を話してくれて・・・その時、特になんということも無くミウの人生を受け止められたのは・・・ミクのおかげさ。僕はそう思っている」

と、サトルは言う。

「だから、そのありがとうを言いにこれから、西浜に行くのさ」

と、サトルは言う。


ミウはなんとなくやわらかい表情で、そんなサトルを見つめていた。


江ノ島は西浜・・・目の前に江ノ島が見える・・・風はそれほど無く・・・ほんの少しの風が気持ちよく感じられる二人だった。


「ミウが僕としゃべり始める、きっかけになった月の写真・・・それを撮った場所がここだったのさ」

と、サトルは江ノ島を見ながら、説明する。


「だからこの場所は僕達にとっても、大切な場所なんだ。記念の場所なんだよ・・・」

と、サトルは言葉にする。

「だから、僕はそれを君に伝えると共に・・・僕を見守っていてくれたてはずの・・・ミクに言いたかったんだ。ここは僕とミクにとっても大雪な場所だったから」

と、サトルは言葉にする。

「ミクはきっと僕の近くを漂って僕を見守ってくれていたと思う。だけど、今、ここではっきりさせるんだ」

と、サトルは笑顔になる。

「ミク!僕はもう大丈夫だ。完全に元の・・・いや、成長した作家、鈴木サトルになれた。それもこれも、君と・・・そして今の僕のパートナーであるミウのおかけだ」

と、サトルは大きな声で誰かに叫ぶようにしゃべっている。

「だから、ミク。もう俺を置いて、光の国へ行ってくれ。僕には今、このミウがいる。これからは、ミウが僕を全力で守ってくれる。だから、もう、大丈夫なんだ!」

と、サトルはミウの肩を抱き、自分の元に引き寄せる。

「さよなら、元気でな、ミク」

と、叫んだサトルは、遠くを見つめ・・・やがて、視線をミウに戻し・・・ミウの唇にキスをする・・・。


甘い時間が流れる・・・湘南の風景がそんな二人を見守っていてくれる・・・。


「ありがとう、サトル・・・」

口吻が終わると、なぜか、ミウはそんな風に言葉にしてしまう。

「気がかりだったんだよ。ちょっとだけね・・・筋は通さなきゃいけないだろ?」

と、サトルは言葉にする。

「なんだか、ヨウコみたいな事言ってるわ。ヨウコの口癖が伝染ったのね」

と、笑うミウ。

「だって、ヨウコさんの東京の店に頻繁に連れて行くから・・・ミウ」

と、サトルは口を尖らせる。

「でも、ヨウコも店の女将として、もう、普通に出来ているものね・・・」

と、ミウはそんな風に口にする。

「あそこも、いつまでもラブラブだもんね。しかし、あの穏やかで美しいヨウコさんが、昔レディースのヘッドやってたとは・・・今じゃ考えられないよなー」

と、サトルは言葉にする。


二人はベンチに座り、海と江ノ島を眺めている。


「・・・と、そろそろのはずなんだけどな・・・遅れてるのかな?」

と、時計を見ながら、そんな風に言葉にするサトルだった。

「え、どうしたの?何か待ってるの?」

と、ミウが不思議そうな表情をする。


・・・と。

「お、来た来た、あれ、あのリムジン、覚えてる、ミウ?5年前の今日・・・つまり、クリスマスイブの夜の出来事を・・・」

と、サトルは笑顔でミウに言う。

「あ・・・あのリムジンって・・・5年前のイブの夜の・・・タケルさんとアイリさんのリムジンじゃない!」

と、ミウは運転席で機嫌良さそうにしている、タケルとアイリの夫婦の姿を見つける。


「よー、ごめんごめん。君のところのお荷物をピックアップするのに、少し手間取っちゃってさ」

と、タケルはリムジンを停車させ、運転席から出てくると、二人に会釈しながら、そんな風に言葉にする。


と、その刹那、アイリによって、開けられたリムジンのドアから・・・二人の幼子と一人の若く美しい女性が出てくる。


「パパ、ママ!!!」「ママー、パパー」


と走ってくるのは、二人の娘、ナツミ(4)二人の息子、ユウキ(3)だった。

そして、その後ろをお手伝いさんの、水島スズネ(22)が走ってくる。


子供たちは両親に抱きつき、その後ろからズズネが走ってきた。

「サトルさん・・・こういう話は前もって言っておいて頂かないと・・・はい・・・」

と、スズネはサトルに、わかりやすいクレームを入れている。

「あー、ごめんごめん。スズネちゃん、フォローするの、すっかり忘れてて」

と、頭を掻くサトル。

「いやあ、サトルがスズネさんに何も言って無かったから・・・彼女慌てて身支度整える必要があったんで、少し時間がかかっちゃったんだよー」

と、タケルはサトルにわかりやすいクレームをいれている。

「鈴木一族はそういうところをしっかりやらないとダメなんだからね。まあ、大事にはならなかったから、よかったけどさ」

と、タケルは笑顔で言う。


「あのー・・・タケルさん、これはどういう・・・」

と、ミウがタケルとサトルを見ながら、どちらともなく尋ねている。

「これから、箱根の温泉に行こうと思ってさ。明日休みだし、タケルさん夫婦とも温泉に行ければ、楽しいだろ。それに、スズネちゃんにも、温泉旅行させてあげたいし」

と、サトルは今後のことについて説明してくれる。

「えーと、箱根の温泉旅館は「月見野」さんを予約しておいたから・・・サトルの依頼通りに、ね」

と、タケルはニヤリと笑う。

「月は二人にとってのラッキーアイテムなんだってな。ねえ、ミウちゃん?」

と、タケルはミウに聞いてくる。

「ええ、そうなんです。まさしくラッキーアイテムなんです。月が・・・」

と、ミウは笑顔で言う。

「月が二人をここまで、導いてくれたんです」

と、笑顔のミウは誇らしげに言った。


「ま、そういうことらしいので・・・また、ラッキーな場所に行きましょか」

と、タケルが言葉にする。

「さ、クリスマスイブの昼間から、温泉旅行としゃれこもうぜ。さ、皆乗って乗って」

と、タケルは皆を促します。

「ま、俺も久しぶりにアイリと温泉旅行に行けるから、すっごく嬉しいんだけどね」

と、ひとりつぶやく鈴木タケルです。

「クリスマスイブはさ、好きな男と過ごしたいのが女性だもんな」

と、鈴木タケルはニヤリとしました。


「それから、サトル・・・」

と、タケルは言葉にする。


サトル以外の皆は、アイリが笑顔で、開けているドアから、リムジンに乗って行く・・・。


「頼まれていたモノはすべてシートの横のボックスに用意しておいたから・・・うまくやれよ。」

と、タケルは言うと、やわらかな笑顔を残し、リムジンの運転席に消えた。

「発車しまーす」

と、運転席のタケルが言うと、タケルは運転席後部の隔壁を閉めてしまった。


サトルはワイワイ騒いでいる子供たちとその相手になっているスズネとミウを見る。


そして、笑顔になると、サトルはシート脇のボックスから花束を取り出す。


「ミウ、いつもありがとう。今日はそういうわけだから、僕らの新しい記念日になった。名づけて・・・「僕らの新たな旅立ちの記念日」だ」


と、サトルは言うと、驚くミウに花束を贈る。


「あ、ありがとう。今日がそんな日になるとは・・・思ってなかったから、わたし、とっても嬉しい・・・サトル」


と、少し目を潤ませるミウだった。


「それと、これ」


と、サトルが出した皿の上には、少し大きめのハート型のクッキーが3つ置かれてあった。


「女性は自分の人生を選びとっていくものだろう。この3つのクッキーの中から、ひとつを選んで・・・それでミウの運命が決まるから」


と、サトルは目の笑ういい笑顔でミウを見ている。


「って、これ、フォーチュン・クッキー?」


と、ミウは驚いて言葉にする。


「さあ、ミウ、自分の運の良さを信じるんだ」


と、サトルは笑顔で言う。


ミウは迷っていたが、ど真ん中に置いてあったハート型のフォーチュン・クッキーを取り、砕いてみる。


・・・と、中から「C」と書かれた小さな紙が出てくる。


「ほう、「C」はこれだ・・・」


と、サトルは言いながら、青いジュエリーボックスをミウへ渡す。


そのボックスには確かに「C」の付箋紙が貼られていた。


ミウは恐る恐る、その青いジュエリーボックスを開ける・・・そこには、大きめのダイヤモンドの指輪が入っていた。


「お互い忙しくて、これまで、結婚式も披露宴も開けなかったじゃないか。だから5月の新緑の季節にやろう。これは贈れていなかった、エンゲージリング!」


と、サトルは笑顔で言った。


そして、サトルはそのダイヤモンドのエンゲージリングをミウの左手の薬指にはめてくれる。


ミウはそのエンゲージリングのはめられた左手を見て、思わず涙した・・・。


今までの、すべての事が報われた瞬間だった。


「き、綺麗だわ。このダイヤモンドのエンゲージリング・・・」


と、涙ながらにミウは言葉にする。


「綺麗なのは、君の方さ・・・今の君の笑顔はダイヤモンドより、美しい」


と、サトルが言うと、ミウは嬉しさのあまり、サトルの頬に思わずキスをしていた。


その様子を見ていた、子供たちも、スズネもわいわい囃してくれた。


サトルもやわらかい笑顔で、ミウを見ていてくれる。


ミウは、今が最高にしあわせだった。


(おしまい)


→もちろん、エンディングはこれでしょう!


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「月夜野純愛物語」(ラブ・クリスマス2)(34)

2013年12月25日 | 今の物語
12月最後の土曜日の昼間、ミウは久しぶりに生まれ故郷の茨城県古河市に帰ってきていた。


電車を降りると・・・高い位置にある駅から市街地が一望出来た。

「久しぶりだわ・・・この街に来るのも・・・前に一度ここへ戻ってきてから、一年半くらい経つかしら・・・」

と、ミウは言葉にした。


ミウは生まれてから大学に入学するまで、この街で暮らしていた。

「あの頃が懐かしいわね・・・家族皆でしあわせに暮らしてた時代か・・・」

と、ミウは懐かしい街並みの中を歩きながら、いろいろな事を思い出していた。

「小学校も中学校も高校も・・・わたし、学級委員やってたんだっけ・・・「いい子」やってたなあ、あの頃」

と、そんな昔を懐かしく思い出していた。


と、とある家の玄関の前に立つミウだった。


呼び鈴を鳴らし、誰か出てくるのを待つ。

玄関がガラリと開き、顔を出したのは、ミウの幼なじみで、この街の警察官でもある石田源治(32)だった。

源治は巡査長を拝命していて、責任感のある警察官だった。

「おー、ミウ、よく来た、あがれあがれ・・・というか、今日は正式なお客様だったな」

と、頭を掻きながら中へ入れてくれる源治だった。


と、源治はミウを居間に通してくれる。

「源ちゃん、お久しぶり・・・あの時以来ね・・・」

と、ミウはやわらかい表情で言葉にする。

「あれ・・・なんだか、ちょっと会わないうちに、綺麗になったな、ミウ」

と、源治は笑顔で言ってくれる。

「まあね、いい恋してるから・・・」

と、ミウは笑顔になる。

「なるほど・・・皆のマドンナ、学級委員のミウさんも、そんなお年ごろですか」

と、笑う源治。

「今、うちの奴、実家に戻ってるんだ。なんか地域のお祭りの手伝いとかって奴でさ」

と、源治。

源治の奥さんは同じ街の花屋の娘さんで、花を売ってるその娘に源治が一目惚れして二人は結ばれたのだった。

「え、それじゃあ、なんか、迷惑かけたんじゃない?そんな日に来ちゃって・・・」

と、ミウが言うと、

「いいの、いいの。結婚すると一人きりにしてあげるのも、思いやりになるからさ。あいつ、今頃せいせいした顔して、元気にやってるよ」

と、源治は大人な考えを披露する。

「それに俺も今日、あとから、行くから・・・特に問題なしさ・・・」

と、源治は笑顔で話す。

「今、おふくろ、呼んでくるから、お茶飲んで待ってて・・・」

と、源治はミウにお茶を注ぐと居間を出て行った。


小さい頃からミウが何度も来た家・・・リフォームされて、昔の面影は少なかった。


「ミウさん・・・その節はお世話になりました・・・」

と、源治の母、石田友梨恵(51)が現れる。病気回復直後だけに、痩せた感の感じられる身体だった。

「いいえ、その後、お加減はどうですか?病気になられたと聞いた時はびっくりしちゃって」

と、ミウは言葉にする。

「今回も入院中にいろいろお金まで、送ってもらって・・・本当にありがたかったです・・・片親になって、本当はわたしが頑張らなくてはいけない立場だったのに・・・」

と、友梨恵も言葉にする。

「わたしがあの時、受けた恩義にすれば・・・こんなこと、たやすいことですから・・・わたしの方があの時・・・もっともっと深い恩義を受けましたから・・・」

と、ミウは言葉にする。

「ミウの家が火事になってから、1年と5ヶ月か・・・まさに、光陰矢の如しだよな・・・」

と、源治は言葉にしながら、遠い目をしていた・・・。


1年5ヶ月前・・・ミウの実家は焼失していた。

台所から出火した火は瞬く間にミウの実家を焼き、中で寝ていたと思われるミウの母親、姫島ナツコ(55)は2階の寝室で焼死体となって発見された。


ナツコは、就寝中に火事にあったと判断された。


ミウが連絡を受けて、急いでかけつけた時に、実家は・・・建物のほとんどが焼け落ちた・・・火事の現場でしかなかった。


ミウはそこで、現場の整理をしていた源治に会い・・・源治は駆けつけてくるミウを待っていたのだった。

源治はパニックを起こしかけていたミウに冷静になるように説得した。

そして、焼死体となった、ミウの母親には会えないことを説明し、自宅に泊めてあげたのだった。


「あの時、ここで、二人で飲んだのが、運の尽きだったな」

と、源治が言う。

「あの時、つい、幼なじみのミウとひさしぶりに会えて、俺的には少しはしゃいじゃって・・・家の中が資金的に火の車だって白状しちゃったんだよな」

と、源治が言う。

「ううん。よかったわよ。すぐに火災保険が降りるはずだったし・・・あの頃のわたしがそんな多額なお金を持っていても・・・「死に金」だったもの・・・」

と、ミウは言う。

「正直、あの金は本当に助かったよ。警察だから、前借りも出来ないし、オヤジもまさか、リフォーム直後に殉職しちゃうなんて思っていなかったし・・・」

と、源治が言う。

「ミウのお父さんが亡くなる、ちょっと前だったからな・・・オヤジが殉職したの・・・で、ミウのお父さんの話で新たな話が出てきたんだ。それを今日話したかったんだ」

と、源治は言う。


ミウは源治の方を改めて見る。


「ミウ、驚くなよ・・・先日のことだ。5歳くらいの女の子を連れた30代前半くらいの奥さんが交番にやってきて、こう、告げたんだ」

と、源治はミウを正面から見ながら話している。

「一年半前の雨の日、その女の子が不用意に道路に走って出てしまった為に、それを避けようとした自動車が道路脇の壁に激突して炎上したって、その奥さんは言った」

と、源治は言葉にする。

「早速、署で調べた・・・その交通事故こそ、ミウのお父さんの車の事故だった・・・」

と、源治は言葉にする。

「だが・・・お父さんの事故は自損事故でもう片がついている・・・その娘さんだってわざとじゃない・・・なので、その話は一部の人間しか知らない話になっている」

と、源治は言葉にする。

「だから、お父さんの事故・・・あれは自殺じゃなかったんだ・・・」

と、源治は言葉にした。


ミウはあまりのことに、すぐに言葉が出なかった・・・源治をただ見つめるだけだった。


「どうした、ミウ・・・固まっているぞ」

と、源治に言われて、初めて気づけたミウだった。

「ううん・・・嬉しくて、つい・・・そう、お父さんはその少女を守るために・・・自分を犠牲にしたのね・・・そういう暖かいお父さんだった・・・お父さん・・・」

と、ミウは声を殺して泣いた・・・顔を手で覆い・・・静かに泣いた。


「ミウは大人になったら、どんな男のお嫁さんになるんだ?」

と、ミウの父、姫島ショウゾウ(40)は高校2年生のミウにそんな風に聞いた。

「そうね。お父さんみたいに女性にやさしく出来る男性がいいな。周囲の女性が自然と笑顔になっちゃうような」

と、セーラー服姿のミウは答えていた。少し遠いところにある、利根川沿いの土手まで散歩がてら、二人で歩いて行った時のことだ。


あれは確か春の日・・・ポカポカする陽気の中、利根川の流れを見ている時だった。


「あの時もお父さん、笑顔だった。お父さんの周りの女性は皆笑顔になっていた・・・やさしいお父さんだった・・・」

と、ミウは父親の面影を思い出しながら、涙を流していた・・・。


「よかったな、ミウ・・・お父さん、自殺じゃなくて・・・」

と、源治に言われて、コクリと頷くミウだった。


「ミウちゃんのお母さんのナツコさんね・・・ミウちゃんが出て行ってから、寂しそうにしていたのよ・・・」

と、石田友梨恵が言葉にする。

「なんで、ミウちゃんの母親として振る舞えなかったのかって・・・そう言ってたわ。もう、母一人子一人になったのにって・・・」

と、友梨恵は話している。

「でも、わたしは思うの。ナツコさん・・・本当に旦那さんと仲良かったから、旦那さんが向こうから呼んだんじゃないかって・・・」

と、友梨恵は話している。

「だから、ナツコさん・・・ある意味、本望だったんじゃないかって・・・わたしはそう思ってる」

と、友梨恵は話している。

「そうですね・・・確かに、父と母はそれはそれは、愛し合っていたし・・・母は絶対に父には逆らわなかったし・・・」

と、ミウは言葉にする。

「母にとって、父は自慢の旦那さんだったし、愛情は濃かったです。二人共」

と、ミウが言葉にした時・・・家族中が笑顔だった頃の記憶が蘇った。


父と母と弟と自分とで晩御飯を食べる・・・夜ごはんではテレビを消す習慣のあった姫島家では、父がたくさんのおもしろ話をしてくれた。


父と母の出会いのストーリーからデートの様子、父が大好きなカレーを作ってる様子、母がそれを待ってる様子、二人の新婚旅行などなど、

父はそれはそれはたくさんの夫婦のラブストーリーを聞かせてくれ、ミウは毎晩、弟と共に満面の笑顔で、両親のラブ・ストーリーを楽しんだものだった。


「お父さんもお母さんも本当にラブラブで・・・」


それが普通の両親の姿だと、ミウは信じて疑わなかった。それがこの街に住んでいる頃のミウの楽しい思い出だった。


「そうですよね・・・うん、きっとそうに違いない・・・きっと今頃、両親は天国でも仲良くしていますよ。うん、それがわかった。うん、よーくわかりました」

と、ミウは言葉にした。


と、友梨恵はタンスの中から、茶色い紙袋を出してくる。

「これ、1年半前にお借りした200万円・・・それと今回、わたしの病気見舞いで送ってくれた計50万円・・・合計250万円・・・お返ししますわ」

と、友梨恵は言葉にする。

「本当にありがとうございました・・・このお金がどれだけ励みになったか・・・この子が小学生の頃からミウちゃんのお世話になっていたのに、さらにこんなことまで」

と、友梨恵はお辞儀しながら、お金をミウに渡す。

「この子がグレた時も、ミウちゃんに一喝されて・・・それで心機一転、真面目に勉強するようになって、警察官目指せたのも、元はと言えば、ミウちゃんのおかげ」

と、友梨恵は言葉にする。

「本当、何から、何まで、ありがとうございました」

と、友梨恵はもう一回、今度は、深く深くお辞儀をする。

「いや、いいんですよ。幼なじみの心配をするのは、当たり前ですし、お金だって・・・」

と、ミウは言葉にする。

「実家が燃えた時、わたしを匿ってくれて、やさしくしてくれた、あの時の事を思えば・・・こんなお金、どうってことないんです。あの時の私には「死に金」だったし」

と、ミウは言葉にする。

「ってことは、今度はこのお金、「生き金」に出来るってことだな。男出来たんだろ・・・そいつとの生活に、がーんと使ってやるこったな」

と、源治が言葉にする。

「うん。源ちゃんの言うとおりだわ・・・ガーンと使って、「生き金」にするわ。ううん、してみせるわ」

と、ミウは言葉にする。

「ミウは小学生の頃から変わらないよ。相変わらず、オトコマエだ」

と、源治が言うと、ミウは笑顔になった。


つづく


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「月夜野純愛物語」(ラブ・クリスマス2)(33)

2013年12月25日 | 今の物語
二人はクリスマス当日、ミウのアパートに二人で帰ってきました。

ミウはたまたま、イブの前の日に掃除をしていたので・・・特に差し支えはありませんでした。


二人で、ミウのアパートの炬燵に入ってお茶を飲んでいると・・・じんわりとしあわせを感じるミウなのでした。


「で、ミウへのクリスマス・プレゼントなんだけどさ」


と、サトルは自分のバックをがさごそ探しています。

「ミウって、酔っ払って僕の携帯に何度も電話かけてきたじゃん?」

と、サトルは言います。

「え?わたし、そんなことしてた?」

と、ミウはびっくりします。なにしろ、記憶に無いのですから。

「やっぱり・・・相当飲んでたからな・・・一度や二度じゃないよ・・・けっこうな回数だよ」

と、サトルは言葉にします。

「あちゃー・・・・あまりに寂しくて、つい、電話しちゃったのね・・・全然覚えていないけど・・・それが怖いわ・・」

と、ミウは言葉にします。

「ミウは口癖のように、「わたしは編集者に戻りたい。素敵な原稿をモノにして、高峰編集長に直談判して、フリーの編集者として、復活したい」って言ってたから」

と、サトルは言葉にします。

「・・・で、それが現実の夢になるか、わからないんだけど・・・完全女性向けのクリスマス向けのラブストーリーを僕も書いてみたんだ」

と、サトルはバックから原稿を出してきます。

「この間も、ミウが言ってくれたじゃん。女性向けの恋愛小説家になるなら、ミウが完全にバックアップ出来るって」

と、サトルは言葉にします。

「・・・題して「月夜野純愛物語」・・・それ本にできないかな?とりあえず、プロの目で読んでみてよ。一応、自信はあるんだ。好きなストーリーだし」

と、サトルは笑顔で言います。


ミウは真面目にその原稿を読み進めます。

ミウとサトルがこれまで辿ってきた純愛物語が、そこには綴られていました。


「これって、私たちの恋物語・・・じゃない。実際にあったことが書かれている」

と、ミウはびっくりします。

「実際に遭った事をベースに少し夢物語的に書いてみたんだ。まあ、その原稿がミウの夢を叶えてくれるかどうかわからないけど、努力はしてみた・・・そんなところかな」

と、サトルは笑顔になります。

「ミウの為に書いたんだ。そのラブストーリーは。ミウの為だけに、ね」

と、サトルはミウを見ながら、さわやかに笑います。


少しの時間をかけて、その原稿を読み終えたミウは真面目な顔で、サトルを見ました。それは、決意を持った表情のミウでした。


「ねえ、サトル・・・サトルは、今日この部屋で休んでて・・・わたし東京の清潮社に行ってくる。高峰さんにこの原稿を見せて・・・自分を試したいの」

と、ミウは真面目な表情で言った。

「ああ・・・そういう流れになると思ってたよ。僕としても、その原稿が本になれば、作家に転身出来るからね。僕の夢も叶う・・・僕もクリスマス・プレゼントが欲しい」

と、サトルは真面目な顔でミウに言った。

「うん。わかった・・・サトルの為にも、全力で高峰さんと交渉するわ・・・サトル待ってて」

と、ミウはすぐに黒いスカートスーツに着替え・・・ネクタイは赤をチョイスすると、強い目でサトルを見てから、

「じゃ、行ってくる!」

と、サトルの原稿をバックにいれて、部屋を出て行った。

「さて・・・結果を御覧じろ・・・ってところかな。二人はしあわせになれるのか、それともなれないのか・・・それを楽しみに、今は昼寝でもしておこう」

と、炬燵に入ったまま、寝っ転がるサトルでした。


「負けられない戦いだわ・・・」

と、ミウは駅までの道を急ぎながら、そんな風に思っていた。

「わたしの為にも、サトルの為にも・・・わたしは人生勝ちにいくの・・・この原稿がわたしとサトルの人生を変えてくれる。そのチカラをこの原稿は持っているわ」

と、ミウは強く思っていた。


「わたし、人生を勝ちにいくの・・・」

ミウはそう強く思いながら、駅への道を急ぐのでした・・・。


数時間後、ミウは東京は新宿区にある清潮社の受付に来ていた。

「懐かしい・・・若い頃、ここでがんばっていたものね・・・わたし」

と、建物を見ながら、受付に声をかける。

「わたし、フリーの編集者で以前ここの社員だった姫島ミウと言います。雑誌「Bon Voyage」の編集長高峰ショウイチさんに姫島が原稿を持って来たと伝えてくれませんか」

と、受付の女性に言葉を出した。

「わかりました。雑誌「Bon Voyage」の編集長高峰ショウイチさんですね」

と、受付の女性は笑顔になりながら、内線で相手とやりとりをしている。

「5階の第3会議室まで来てくれとのことです。エレベーターはあちらになります」

と、受付の女性はさわやかに笑い、右手でエレベーターの場所を指し示した。

「ありがとう」

と、ミウは言うと、

「エレベーターの場所くらい、覚えているけどね」

と、苦笑しながら、かつて知ったる自分の職場に向かうミウだった。


清潮社5階の第3会議室に入ったミウは、

「ここで何度も会議をしたわよね・・・喧々諤々・・・いろいろな議論をしたっけ・・・遠い昔の話だけど・・・」

と、ひとりごちていると、ドアが開き、かつての同僚・・・潮田ユカ(32)と小菅ミキ(32)が入ってくる。

「ユカ、ミキ」

と、ミウが懐かしそうに言葉にすると、

「ミウ」「ミウ」

と抱き合う3人だった。

「ミウ・・・少し痩せた?っていうか・・・美しくなったじゃない、ミウ・・・」

と、潮田ユカが驚く。

「さては、ミウ・・・新しい恋人が出来たでしょ?」

と、小菅ミキがにやりとしながら冷静に言葉を出す。

「へへー、内緒」

と、笑顔のミウに、二人共恋人の存在を確信するのだった。

「高峰編集長に原稿を持ってきたんだって?」

と、小菅ミキが聞く。

「うん。これ・・・ミキも読んでみる?編集長最優先ではあるけれど・・・」

と、ミウが言う。

「今、編集長は来客中だから・・・それが終わったら、すぐ来るって言ってたから、15分くらいはかかりそうよ」

と、潮田ユカが言葉にする。

「じゃあ、先に読んで・・・編集者としての感想も聞きたいし」

と、ミウは原稿を一部ずつ、二人に渡す。

「「月夜野純愛物語」か・・・ラブ・ストーリーね」

と、小菅ミキが言葉にする。

「なんとなく、幻想的な、女性が好きそうな題名ね」

と、潮田ユカも言葉にする。

「じゃ、読んでみるわ。なんか題名からしておもしろそう」

と、小菅ミキが言葉にする。

「うん。完全に女性向けね・・・」

と、潮田ユカも言葉にした。


さすがに本を読むことを仕事にしている二人は15分ほどで、すべてを読み終えてしまう。


「これ、事実をベースに、書いてあるでしょ?」

と、まず、小菅ミキが真面目な顔して、ミウに聞く。

「うん。説得力半端ないもんね。創作というより、ドキュメントって感じがする。とても読ませる内容よね」

と、潮田ユカも言葉にした。

「いろいろな経験から出た言葉が書いてある・・・しあわせになる原理みたいなものも書いてあるじゃない」

と、小菅ミキも言葉にする。

「うん。深い内容だわ・・・たくさん経験を経てないと書けない内容・・・創作とは違うものだわ」

と、潮田ユカが言葉にする。

「これ・・・ミウが素敵に輝くようになった理由はこういう経験だったのね?」

と、小菅ミキが、言葉にする。

「まあ、そういうことかな」

と、ミウが笑顔になったところに、雑誌「Bon Voyage」の編集長高峰ショウイチが第3会議室にどたばたと入ってくる。


そこには少し細身になり、すっかり美しい大人の女性になった元の部下で、ショウイチが将来を最も期待していた、若手編集者姫島ミウの大人の女性に成長した姿があった。


「姫島・・・おまえ、すっかり大人の・・・いい女になったな」

と、ショウイチはどこか涙ぐみそうな雰囲気があった。

「ショウさん・・・」

と、ミウも感慨深かった。最も目をかけてくれ・・・最後までミウを守ろうとしてくれた部下思いの元上司・・・ミウは彼に感謝していた。

「っと、この原稿か?姫島?」

と、ショウイチは小菅ミキが差し出した原稿をひったくるように手に取るとパイプ椅子に座り、気迫を見せて読み始めた。


たちまち20分近くの時間が過ぎ・・・最後にため息をひとつついたショウイチは、ミウを正面から見た。その目は怒っているようでもあった。

「何かまずかったかしら?」

とミウは思ったが、もうどうしようもない。


と、次の瞬間、ショウイチは満面の笑みをたたえて、立ち上がると、ミウに握手を求めた。

「姫島、よく帰ってきた。この原稿、人を本気にさせて読ませるいい原稿だ・・・こんな原稿発掘出来たのは、おまえの才能だ」

と、ショウイチは手放しの褒めようだ。

「あの時、この二人が、おまえに自主退職を薦めたろ。あれは俺が二人に頼んでやった芝居だ。俺はお前を千尋の谷に突き落とすつもりで、仕方なくあれをやった」

と、ショウイチはミウの自主退職は、実は自分が仕組んだモノだったことを白状した。

「お前がうちの営業部にいつまでも燻っているのは、もったいなかった。他で編集者として修行させたかったのが、俺の本意だ。そして、おまえはその修業を終えた」

と、ショウイチは目を細める。

「お帰り、姫島・・・おまえと、フリーランスの編集者として、わが編集部は契約を結びたい。編集者として現役復帰だ。姫島よかったな・・・」

と、ショウイチはミウの手と何度も握手して、笑顔になる。

「また、一緒に仕事が出来るね、ミウ」「ほんと、また、一緒に仕事出来るのね、よかったわ、ミウ」

と、潮田ユカと小菅ミキも、満面の笑みを見せる。

「でも、わたしが戻ると・・・この会社、まずいんじゃ?」

と、ミウがショウイチに聞く。

「え、何が、だ?」

と、ショウイチは、わからない。

「葉山クミコさんがまた・・・会社に圧力をかけるんじゃ、ありません?」

と、ミウは恐る恐るショウイチに聞いてみる。

「お前、知らなかったのか?エジプトでの、あの事故・・・葉山クミコも池澤ユウマも、もうこの世にはおらんよ」

と、ショウイチは言った。

「へ?」

と、ミウは一瞬固まる。

「あの二人、亡くなったんですか?」

と、ミウの中には、いろいろな感慨が駆け巡った。

しかし、一瞬でミウはこころの態勢を立て直す。

「ま、でも、そういうことなら・・・わたし、一時期、ひどい生活してたから・・・新聞も読んでなかった時期があったし・・・」

と、ミウは言葉にした。

「半年くらい前だよ。エジプト旅行中の池澤夫妻は地元のトラックに後ろから追突され・・・完全にぺしゃんこで、死を意識する時間もなかっただろうとのことだ」

と、ショウイチが説明した。

「そうですか・・・痛みも感じず、瞬間的に天国へ行ったんですか。それなら、彼も・・・」

と、ミウは言葉にする。

「ということだから・・・年明けから正式に来てくれ・・・編集の方、また、頼むからな」

と、ショウゾウは笑顔で言い、もう一度、

「お帰り、姫島」

と言いながら、ミウを抱きしめた。


ミウは少しこそばゆかったが、顔は満面の笑みだった。

潮田ユカと小菅ミキも笑顔でその様子を見守っていた。


クリスマスの夕方5時過ぎになって、ミウは自宅アパートに到着した。

「サトルー、帰ってきたわよー」

と、ミウは自分の部屋の戸を明ける。

「おー、ミウ、お帰り・・・その笑顔・・・どうやらうまくいったみたいだね」

と、熱心に本を読んでいたサトルは顔をあげて笑顔になる。

「サトルの原稿、えらく激賞されちゃって・・・まあ、一部手直しの必要があるけど、全体的には問題ないって。サトル、作家デビュー出来るわよ。よかったわねー」

と、ミウはサトルに抱きついて、そういう言葉にする。

「そうか・・・そうか・・・夢が叶ったのか・・・僕の夢が・・・」

と、サトルも感慨深げ。

「すべてはミウのおかげだよ・・・あの時、ミウが僕のブログにコメントしてくれて・・・それが夢の実現のきっかけにつながったんだ」

と、サトルは言葉にする。

「ううん・・・わたしは、サトルの肩甲骨のカタチに惹かれて・・・それがわたしをあの地獄から救い出す結果になってくれたの」

と、ミウは言葉にする。

「すべてはサトル・・・あなたが、月の世界の王子様になってくれたから・・・月の世界の王子様・・・」

と、ミウは言うと、サトルの唇にくちづけした。


サトルはそんなミウを抱きしめて・・・さらに長い時間キッスをした。


窓の外に見える、「月夜野」の月が、そんな二人をやさしく照らしていた。


「・・・と、お腹すいたよ、ミウ。僕、昼も抜き出し・・・」

と、サトルのお腹がキスの途中で鳴り・・・サトルはミウに甘えた。

「あ、ごめん・・・いろいろ買ってきたから、夜ご飯すぐ作るね・・・」

と、ミウは立ち上がり、キッチンに立つ。


真っ赤なかわいいエプロンをしたミウはキッチンで手早く食事を作っている。

「とりあえず、これでビールでも飲んでいて・・・」

と、瓶ビールとガラスのコップ、キムチの乗った冷奴を出すミウ。

「ほう。男の好きな酒の肴を知ってるね、ミウは・・・」

と、サトルは喜ぶ。

「はい、最初くらいお酌するわ」

と、サトルのビールを甲斐甲斐しく注ぐミウ。

「ありがとう」

と言うと、ビールを飲むサトル。

「美味い・・・空きっ腹に冷たいビールはめちゃくちゃ美味い!」

と、サトルは、はしゃぐ。


ミウはひとりでキッチンに立ち、夕飯を用意している。今日は手軽に出来るちゃんこ鍋だ。

と、一生懸命用意しているミウの後ろからサトルがミウを抱きしめる。

「サトル・・・」

と、笑うミウ。

「暖かいな、ミウ・・・こうしているとしみじみと幸福・・・」

と、言葉にするサトル。

「いっその事、一緒に暮らし始めちゃおうか?それもありじゃね?」

と、笑ったサトルだった。


と、ミウは満面の笑顔で、包丁を置いて、後ろを向くと、サトルの唇にキスをする。

サトルもミウにくちづけをして・・・二人はまた抱きしめ合うのだった。


ミウは最高の笑顔だった。


「月夜野」の月がそんな二人をやさしく照らしていた。


つづく


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クリスマス特集「もしも、サトルとかみさんがクリスマスに飲んでいたら!」

2013年12月25日 | お昼間カフェ
毎日のモチベーションアップの為に書く、かみさんに捧げる小さなストーリーシリーズ。


僕、鈴木サトルが好きな音楽と、ちっちゃな過去を物語形式でプレゼンしていく、そういうお話になります。

ま、あくまでも、かみさんに、自分というものをプレゼンしていく・・・そんな話にしていきたいですね。


今日はクリスマス・・・ということで、実際には、僕はかみさんには会えませんが、

ま、ボルと鈴木サトルが飲んでいることにしちゃいましょう。


まあ、昨日は小粋なバーで飲んでましたから、今日は一転・・・いつも午後4時から飲みだす僕としては、

いつも仕事仲間と行っちゃう場所・・・そうです。その時間から開いていると言えば、「角打ち」とか、「立ち飲み」と言った場所しかありません。


っつーわけで、最もロマンティックからかけ離れた場所、都内の「立ち飲み」で飲んでることにしましょうか(笑)。


「しかし、さー、ボルは立ち飲みになんか、こないでしょ?普通に・・・」

と、サトルは言葉にします。

「そうね。初めてだわ、こういう場所は・・・」

と、かみさんは幾分戸惑っている感じ。

「まあ、こういうところは、おもしろいんだよー。この時間に周りにいるおっさん達は、まあ、おもろいおっさんが多いから」

と、サトルはリラックスした顔でビールを飲んでいます。

「それにさ、僕、めぢから超強いでしょ?「サル山のボス力」極大だから、基本、場を制圧しちゃうから、おっさん達怖がって、僕を見ないようにするから、基本」

と、サトルは笑顔で話しています。

「今日の靴はセルジオ・ロッシか・・・ま、「立ち飲み」とは真反対のファッションだよなー。まあ、異種混交がいい感じじゃない」

と、サトル。

「ほう、アクセはブルガリで統一・・・なるほど、今日はイタリア製で統一感を出しているね。なるほどねー」

と、サトル。

「白いフリルありのブラウス・・・は透け感があって、ちょいセクシー。いい感じじゃん」

と、サトル。

「スカートはピンクのプリーツスカートで、脚をきれいにプレゼンしてるね・・・うーん大人ファッションー」

と、サトル。

「今日のコートは白のトレンチコート。フェンディだね・・・なかなか素敵だ」

と、サトル。

「サトルは、大人の女性のファッションに詳しいのね」

と、笑顔のかみさん。

「そりゃそうだよ。僕の作品世界では、僕はなんでも知っていないといけないからね・・・学生時代の原宿系ファッションから大人ファッションまで、幅広く知らないとね」

と、笑顔のサトル。

「そのサトルに聞くけど・・・こういうところは、何が美味しいことが、店選びの決め手になるの?」

と、かみさんは聞いてくる。

「まあ、いろいろだけど・・・僕はポテサラが美味しい店は大丈夫かなと思っている。あとは、もちろん、酒の揃え方だね」

と、サトル。

「まあ、飲んでみて、美味い酒が安い値段で出されていれば・・・それで御の字ってところかなあ」

と、サトルはビールを飲みながら、明るく笑っている。

「ボルとも、こういう店にたくさん来たいんだよね。僕は。「立ち飲み」は大人のワンダーランドだから。安くて美味しいものがたくさんあるから」

と、サトルは嬉しそうに言う。

「いいわよ。こういう店も慣れれば楽しそうだし」

と、かみさんは言ってくれる。

「そういえば、ボルってさ。どういう体位が好きなの?ちなみに僕はやっぱ正常位かな。バックは顔が見えないからちょっと寂しいしねー」

と、サトル。

「騎乗位も好きなんだけど、やっぱり、僕がコントロールして好きな女性を気持ちよくさせてみたい気持ちが強いかな」

と、サトル。

「ふふ、そうなんだ」

と、かみさんは笑顔になるだけ。

「それから・・・「立ち飲み」に来るようになったのは、20代の終りくらいで、その頃は仕事のストレスでぶくぶく太っちゃってさ。89キロまでいったの、僕」

と、サトルは告白する。

「89キロ?身長163センチで?」

と、かみさんはびっくりしている。

「だから、その頃歌ってたのが、この歌・・・つまり、モテない男性が好きな歌なんだよ、これ」

と、サトルは言う。

「で、30歳になった時、「これじゃ、ダメだ」って思って、1年くらいかけて、朝2時間くらい、湘南の134号線をレーサータイプの自転車で走りまくったの」

と、サトルは言う。

「おかげで、67キロまで、落とせて・・・その後、サイクリストとして精進して、今は体脂肪率16%体重57キロの細身の身体になれたんだ」

と、サトル。

「それで、女性に笑顔を貰えるようになって、今に至る・・・で、最近、朝から歌っているのが、この曲なんだ」

と、サトル。

「ボルと僕の恋の始まりをまるで、表現しているような曲じゃない?」

と、サトルは笑顔。

「メリーゴーランドはずっと回ったままにするんだー」

と、サトルは笑顔になって、ビールを片手で上にあげると、

「メリー・クリスマス!ボル・・・これから、十分、しあわせになっていこう」

と、言うのでした。

「これから、二人のしあわせな時間がドンドン始まっていくんだ・・・」

と、サトルはかみさんに笑顔で話しかけるのでした。

「で、この曲・・・一曲目の歌って、若い頃のボルを歌っているみたいだ。もちろん、二曲目は僕の土曜日のテーマだけど」

と、サトルは言う。

「ま、今日もこんな感じで、楽しんでいこう」

と、サトルは笑うのでした。


「それで・・・今日はこれからも忙しいから、こんな感じで、楽しんでから・・・「月夜野純愛物語」の最終回までフルスロットル・・・ボル、それも楽しんで!」

と、笑うサトル。

「来年は、こんな感じで、二人きりで、飲みたいね。そう思わないボル!」

と、サトルは言い・・・いい雰囲気になった二人は、抱き合ってキスするのでした。


クリスマスは、二人にとって、別な意味で、ロマンティックな夜になるのでした。


(おしまい)


いやあ、ほんと、ちっちゃなストーリーです。こんな感じで、少しずつ僕をかみさんにプレゼンしていきたいと思います。大好きな曲と共に・・・。


ではでは。

朝ドラ通信平日版 12月25日版 「草々さん、破門!」「悠太郎は文系の理想主義者?」

2013年12月25日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
午後5時です。

僕的には、晩酌開始時間でーす!

というか、メリー・クリスマス!


水曜日は、朝ドラ的には、「感情大爆発の水曜日」ということで、各所で感情大爆発していましたねー。


で、「ちりとてちん」

さあ、大変なことになっていますよ。草々さんが尊建さんをどついたことになり、それに対する各所の処理が始まるわけです。

まず、尊建さんは、今週末に師匠の尊徳さんと二人会を天狗座でやる予定だったんですね。

そこに顔腫らした状態で出るわけにもいかず、最悪二人会は中止になりそう・・・と言って尊建さん以外の弟子を出しても、

いずれにしても、天狗座は大きな損失を出してしまう状況なんですね。


師匠の尊徳さんは、この二人会を大層楽しみにしていたらしく・・・怒り心頭状態。

仲裁を買って出てくれた万葉亭柳宝さんも・・・どうしたらいいかわからない状態なんですね。


で、今頃になって気づきましたが、土佐屋、万葉亭、徒然亭・・・「土佐日記」「万葉集」「徒然草」から取っているんですね。一口情報終り。


まあ、芸能の世界はお金が直接関わってくるから、厄介なんですねー。

で、草若師匠は、その話を聞くや、

「草々、おまえは部屋で謹慎しとけ」

と言い残し、事態収拾に動き出すわけです。


もちろん、天狗座社長の鞍馬太郎さんにまず、筋を通さないといけませんね。

「お前ん所は、いっつも問題を起こすのやなー」

と、苦虫をつぶした表情の太郎さんです。

「どっちにしても、天狗座は大損や。これ、どないしてくれるんや?」

と真面目な顔して言われて、苦慮する草若さん・・・まあ、頭を下げるしかありません。


で、家に戻ると、

「一門全員集めろ」

ということになり・・・小草若さんだけつかまらず、小草若さん抜きで話が始まるわけです。

「もう一回確認するぞ。草々・・・お前、本当に尊建をどついたんか?」

と、草若さんは確認します。

「はい。僕がやりました」

と、あくまでも小草若さんをかばう草々さん・・・と、沙汰が出ます。

「お前は破門や」

と、草若師匠は言葉にし、部屋から出ていき、草々さんも何も言わずに草若邸を出ていきます。

最後、

「若狭、一門会がんばれよ」

と言い・・・そのまま消えちゃう草々さんなんですね。


その消える前、若狭さんは、草々さんに、

「なぜ、そんなことするんですか?徒然亭を復活させるために走り回ったのは、草々さんご自身じゃないですか!」

ときついことを言っちゃうんですね。若狭さん。


・・・と、何も知らない小草若さんがしれっと帰ってきて、

「師匠、怒ってはるか?」

と、四草さんにしれっと聞くわけです。

「そりゃそうですよ。草々兄さん、破門になりました」

と、四草さんに言われて、驚く小草若さん・・・次のシーンでは徒然亭一門が集まってこの後どうするか・・・小草若さんが殴った事実を皆知っている状況なんですね。


若狭さんは一人外に走り出て、いつものように川を見ていた・・・で、ちょん!です。


ま、わかりやすい作りでしたかね。

これ・・・ひょっとして、若狭と草々さんの恋の始まりを作るために、ひとり草々さんを遠くへやり、それを心配した若狭をひとりで助けにいかせ、

草々さんの恋の炎がつく・・・そういう作劇じゃないですか?


今がちょうど中間地点なので、そろそろ二人に恋させて・・・恋の模様なども表現する必要が出ている・・・そういう話なような気がしますね。

つーか、残り時間的に考えると、最初の3ヶ月は恋に至る話、後ろの3ヶ月は恋した後のドタバタ・・・とすると、明快ですからね。

はい。完全にスケジュール的な予想です。なので、当たるかどうかは、適当です。はい。


じゃ、次、「ごちそうさん」行きましょう!


西門の司令官、希子ちゃんが、

「ちー姉ちゃん、東京のご家族はお姉ちゃんの部屋に泊まってもらえばいいのよね?」

と確認するわけですが、

「え?あ!」

と、その事をすっかり忘れていためいちゃん・・・いやいや・・・まあ、朝ドラヒロイン病ですけどね。

で、「うますけ」に走り、桜子さんに、

「師匠の事は黙っていて」

と言うと、

「何を黙っているんだ?」

と、そこに卯野家の三人が・・・大五おとうさん、イクおかあさん、弟くんの照生くんがすでにいたんですね。

「焼き氷が食いたくてさー」

とおとうさん盛り上がっているんですが、冬は休みということで、カスタード巻を食べ、美味しがるおとうさんなんですね。

で、西門家に来ちゃう卯野家なわけで、対面です。

そこで、問題になるのが、和枝姉さんはお嫁に行ったことを知らせていないめいちゃん・・・まあ、ちょっと不穏な感じがあるんですねー。


で、おとうさんと照生くんは、市場の見学など・・・大阪文化を楽しんでいるんですね。

と、二人はまたまた「うますけ」に現れ、

「大阪は牛中心なんだよ。カツも牛カツだからな」

と、食について熱心に勉強しているおとうさんと照生くんなんですね。

そこに源ちゃん登場・・・で、馬場園さんも一緒に来て、「師匠」の話をするんですが、もちろん、おとうさんは知らず・・・。

源ちゃんは必死に「めいちゃんのおとうさんのいとこ」と誤魔化すんですが・・・このあたりから、大五おとうさんの表情が変わってくるんですね。


さて、悠太郎さんの方ですが・・竹元教授の前で、どうも何か発表する予定だったみたいですが、

その土壇場になって、

「すいません。僕のチカラ不足です」

と、けつをまくるんですね。

「どういうことだ。お前は大学でコンクリートについてしっかり学んできたのではないのか」

と、激怒する竹元教授。

「自分で自信が持てなかったんです。何がコンクリートを倒壊させたのかがわからない現状では、僕に設計など出来ない・・・」

と、言った悠太郎に、竹元教授は激怒し、

「わかった、この設計は他の人間にやってもらおう・・・僕が一番大嫌いな言葉を教えてやろう。がっかり・・・だ」

と言い捨て部屋を後にしちゃう竹元教授なんですね。


悠太郎は職場に戻りますが・・・その日は御用納めの日らしくて、

「まあ、明日から休みや・・・ゆっくり休んで気分切り換えてな」

と藤井課長に言われ、

「棟梁・・・どっかで人間腹くくらんと、何にも出来んぞ。完璧なものなんて、この世にないんやから」

と、大村さんには、言われる始末・・・。


失意の悠太郎は家に帰ってくるんですね。


夜は、おとうさん特製の大阪風すき焼きで・・・おかあさんが「美味しい」なんて言うわけで、嬉しそうな大五とうさんなわけで、

「悠さん、元気ないけど、おとうさんに言ってみろ」

と大五とうさんは言うわけです。

で、悠太郎さんは、これまでの顛末を手短に話す・・・と、もちろん、チンプンカンプンな大五おとうさんで、

めいちゃんが、ここで、まずいこと言っちゃうわけです。

「こっちのおとうさんに言ってもそれはダメよ。あっちのおとうさんに言わなきゃ。なんなら、わたしが聞いておいてあげようか」

と、めいちゃん言っちゃったもんだから、おとうさんが生きていることが明るみに出ちゃうんですね。

さあ、怒りだしたのは、大五とうちゃんです。

「いくらなんでも、おとうさんが生きてたなんて大事なこと、なんで言ってくれねえんだ。俺はおかざりか、信用されてねえのか?悠さん!」

と、大激怒。

「今だって、そうだろ。俺に今日、おとうさんの存在言わないつもりだったんだろ?違うか?」

と、食って掛かった大五おとうさんにまた、悠太郎さんは、コクリと頷いちゃうから、怒り心頭のおとうちゃんは、二階へ逃げてしまう。


あとには気まずい、悠太郎とめいちゃんが残ったのでした。ちゃんちゃん。


というか・・・まず、悠太郎の思考が理系の人間のそれではありません。

理系は具象、文系が抽象というのは、ごく普通に生きていればわかりそうなもんですが。


しかも、悠太郎は、個と公の考えをごっちゃにしている。


例えば今回、竹元教授になんらかの発表があるのなら、普通、それ以前にコンタクトを取り、

現状、技術に信頼がおけないから、設計作業が頓挫している状況を報告すべきでした。


それが普通の技術者の感覚です。

なんかイベント当日になって、

「出来ませんでした」

なんてけつまくる馬鹿はいませんよ。大人の社会では。


社会人としても、大失格です。悠太郎は。


さらに言えば、本来、悠太郎を監督すべき藤井課長が、悠太郎の仕事の進み具合を把握していないところに問題があります。


このひとは管理者でもなく、大村、藤井の二人は、単なる仲良しクラブに過ぎません。

ここは社会人のいる会社組織ではなく、仲良しクラブです。これじゃあ。


さらに言えば、理系の人間は実験実験で鍛えられてきている人間です。

もし、コンクリート製の構造物の耐震化に対して調査が必要なら、しかるべく模型などを作って実験すればいい。

その発想がそもそもどこにもない・・・というところが悠太郎が理系の人間でないことを端的に表わしています。


さらに言えば、個と公の問題・・・悠太郎の対応は個を尊重したやり方です。

「すいません。僕は自信が持てないので、出来ませんでした」

こんなことが通用する世の中だと思っているんですか?


そりゃ竹元教授が大激怒するのは、当たり前。つまり、人の信用を何とも思っていないのが悠太郎ということになります。

だから、大五おとうさんをも怒らせる結果になった。


つまり、この「ごちそうさん」の世界で決定的に不足しているのは、「西門家の父性」なんですよ。


他人からの信頼を守り、人を信頼するこころが全く作り上げられていない。


だから、悠太郎のその場その場の適当な対応が生まれてくるんです。


社会人としても失格だし、技術者としてもあり得ない・・・まったくもって、駄目人間ですね。悠太郎は。


今日は厳しいけど・・・そういう結論になりますね。というか、文系の理想主義者ですよ。これじゃあ。

結局、言い訳に逃げ込んだ「逃げ込み者」・・・それが今日の悠太郎の正体ですね。

このままでは、ふしあわせスパイラル一直線ですよ。


さ、明日からどう起死回生の策を打つのか・・・それを楽しみに見て行きましょう。


ではでは。

クリスマスの夜の記事アップ時間のアナウンス!

2013年12月25日 | 投稿について

えー、本日はクリスマスということで、特別時間で、アップしていきます。


17時に「朝ドラ通信」を。

18時に「ちっちゃなストーリーズ」を。

19時に「月夜野純愛物語」(33)を。

20時に「月夜野純愛物語」(34)を。

21時に「月夜野純愛物語」(35)(最終回)&「あとがき」を。


それぞれアップしていきまーす。

クリスマスの夜、存分に楽しんでくださいね。



メリー・クリスマス!



ではでは。

12月25日 メリー・クリスマス!アホな夫婦のアホなトーク!(しあわせになろう!)

2013年12月25日 | お昼間カフェ
おはようございます。

メリー・クリスマス!

ということで、まあ、平日ですけど、僕的には、記念日的な感じで、

楽しく一日を過ごしていこうと思いますね。


さて、アホな夫婦の会話でも、聞いて頂きますか。

まあ、でも、ボル、僕が今まで出会ってきた女性の中では、ダントツな一番なんですけどね。

アホさ加減、大爆発な感じでーす。

以後、よろしゅうに。

僕も、相当なアホですから。はい。

一緒に、超アホになれる女性を、僕はずっと待っていたんですねー。


>さあ、『トレーニングは裏切らない』

>その通りで、頑張りやさんは大好きです。

まあ、やってきたことは、裏切らないよね。

確実に毎日の精進が身になってるもん。うん。

>そして、年齢は確実にボルが上だよ。
>そう、姉さん女房だよ。

そうかー。姉さん女房は、金のわらじを履いてでも、探せっていうからね。

んじゃ、精神年齢的には姉さん女房ってことで、よろしくです。ボル。


>しゃべり方も二人の世界の時は楽しければ良いから何でもいいんだよ。

そう。もう、ボルに普通に話せるから、そのあたりは、楽しんでるけどね。すでに(笑)。

つーか、大人の女性の余裕がいい感じだよねー、ボルは。


>クリスマスが近いから買い物デートも良いですね。

そうそう。女性のおしゃれの勉強にもなるし・・・銀座のカルティエとか見に行こうぜ。

ヒールも見たいよね。クリスチャンルブタンやらジミーチュウやら、芸術的なヒールを見たいしねー。

何事も勉強です。恋愛小説家としては、ね。


>って、サトルさんはパンプスが好きだよね。
>そのヒールでいたぶられたいのかい?
>にしおかーすみこだよー!! ぱちっ。

この、記憶から消えたひとを持ってくるあたりの感性が・・・僕は大好きですね。アホさ加減が僕そっくり(笑)。


>『お前は俺か』『あなたは私か』
>これって凄いね!

ほんと、毎回、思うけど、「お前は俺か」だよ・・・笑っちゃうけどねー。


>おたがいの夢を叶えましょね♪♪♪

そだね。僕もたーくさんの夢を持っている方だから・・・お互い理解しながら、その夢叶える為に全力尽くしましょう。おー。


>合言葉は
>『深く愛して、なが~く愛して』ですね。

そだね。そりゃ、深く愛するよ。自己愛と同じものなんだから・・・。

それに僕は一度こうと決めると、長いよ。ずーーーーーっと、愛しちゃうから。

ま、よろしくです。

いいものはいい。駄目なモノは駄目・・・それがハッキリしてるのが僕だから。


>blogを通してだけど、ボルはサトルさんが
>すぐそばに、近くにいる気がしています。

>運命の人だからかな?不思議ですね。

そうだね。まあ、自己愛的に相手を愛せるというカタチは、究極の恋愛形式だから・・・出会ってしまえば、ずーーーーっと愛することになるし、

お互い半端ないポテンシャルを持っているから、これから、毎日たくさんのしあわせが来るよ。ほんとに。


>ボルも

>サトルさん 愛しています。

鈴木サトルも、ボルを究極的に愛してるよー。パーフェクト・ラブだな。究極系だもん。愛のカタチのねー。

>だんなさまは今日も飲みに行くらしいです。

>遊びなはれ、楽しみなはれ!
>だんなさまが元気で楽しければボルはそれでよしです。

そういう大人の余裕をかませるかみさんこそ、最高のカタチだよねー。

「遊びをせんとや、生まれけむ」

ま、毎日を遊びと考え、楽しく生きていこう。ボルもね・・・。

毎日の仕事すら、遊びと捉えているしねー。うーん、そこまで、行ってるの僕の場合・・・。


つーか、これこそ、運命の出会いだよなー。お互い大人の余裕もありながら、人間的に完成されているし、

「お前は俺か」状態にまで進んでいるから、自己愛的に相手を愛せる。

これこそ、究極の愛のカタチだよ。「大人の恋」の完成版そのもの。

素晴らしい恋愛だよね。つまり、恋愛のカタチは様々だけど、ここまで到達すると、その愛は一生壊れない究極の愛のカタチになり得る、ということだ。

それが、今回の恋愛でわかっちゃったんだから、素晴らしいよねー。


うん。勉強になる、愛のカタチだー。


というわけで、僕が大好きな歌の話に・・・。


>解りました。

COMPLEXの『恋をとめないで』だったんですね♪

>二十歳の頃、歌って女の子をぶりぶり言わせていたんですね?

>んで、成果はあったん?

えーと、特になし。場はたくさん盛り上がったんだけど、僕もまだまだでした。はい。


>ボルサリーノも大好きな曲だよ。

>布袋さんも吉川さんも大好きで、二人が組んだ時、凄いと思ったもん!!

>勿論、二人ともライヴに行っているし、吉川さんに至っては、地元のライヴの前の日入りして、同じ飲み屋でトイレが一緒になって10分位、二人でお話したもん。

>今は良い、自慢できる思い出です。

ボル、そういう経験多いよな。久保田利伸さんとも、ニューヨークでお話したんでしょ?まあ、なんだか、人間的にすごいんでしょう。ボルは。


>サトルさん、ボルの事も土曜日と言わず、毎日連れ出してね。

>もう、大好き♪♪♪

ま、そういうことになるね。多分、毎日連れ出すでしょうね。

美味しい場所に行きましょう。毎日、ね。


>サトルさんは大学時代苦労したんだね...。
>でも、苦労したから今が充実してるんだよ。

うん。それは確実にそう思う。ほんとに、そうだよ。


>ボルなんかさー、19歳で結婚しようと真面目に考えてましたからね...。
>してたら間違いなく、バツイチだったでしょう(笑)

ははは。その頃から、人生に本気だったんだね、ボルは・・・。

僕も人生に本気だったけどね。だから、結婚なんて選択肢はとれなかった・・・脱サラ完成するまでは・・・。


>ずーと忘れられない名雪ちゃんねー。
>サトルさんにとっては大切な思い出の人。
>逆に忘れないで欲しいな。

まあ、それくらいポテンシャルが半端なかったよ。

もっとも、あの頃、その恋に気づけなかった、僕もいたけど・・・。

それでよかったと思うよ。

>勿論、嫉妬はするよー。
>他の恋もね。

>でも、こういう経験が有るから今のサトルがいる。

そうそう。それがわかってもらえていれば・・・やっぱり、大人の女性はいいね。わかってるもん。

>ボルを選んでくれたんだもん☆☆☆

>だから、言える事は言ってくれると嬉しいなぁ!

ああ。もう、何もコンプレックスもないし、言えることは全部言うよ。

ただ、僕的には、そうやって、

「脱サラ完成するまでは、恋はしない」

と25才で、きめちゃったので、たくさんの「大人の恋」はされたけど、つきあっちゃいないの。

まあ、突発的な「一夜の恋」的な事は、あったけど、その程度だからね。


胸張って、

「今の僕はボルのモノ」

と言えます。はい。


>それとも、嫉妬して欲しい?(笑)

>そのぶん、たくさん愛してもらうからね。


そうだな、「深く愛して、なが~く愛して」さ。


>昨日はね、だんな様の為にね
>クリスマスプレゼント買ってね、

>贈り物はまだ教えない...♪
>By original love & 高野寛 winter still ♪

懐かしいな。この曲、よく覚えてるよ。よくカラオケで歌ったな。

ま、クリスマスプレゼントは、楽しみにしていましょう。


>そして綺麗になるために美容院に行ったよ。

>だって、だんな様に誉めてもらって、もっと好きになって欲しいんだもーん。

>でも、だんな様は今日も飲みに行くって言ってたからボルも皆で御飯しました。
>でも、皆、彼女連れだし...だんな様が早く帰ってくるかなぁーって思って直ぐに帰って来てまってたのに...だんなさんのばーーーか。

ははは。なんだか、リアルにボルとの暮らしのカタチが見えてきたような・・・。

>でも、いとこのお家に行ってたんだね。
>だったら許しちゃう。

>友達も大切だけど、親戚類も大切だし、ボルも関わってくるもんね。

>カズシさん、ユカさん 宜しくお願いします♪

>ユカさん、お料理上手なんですね。

そうだね。ま、楽しくやりましょう。

>前の記事で、『料理するの?』ってー。
>出たー出てしもた。

>ハッキリ言います。
>今はほとんどしてません。

>でも、二人になったら、ちゃんと頑張るもん!本当に頑張るもん。

>タコさんウインナーも作るもん。
>うさぎさんのりんごもむくもん。

まーーーー、そういうタイプかなーって、薄々思っていたんだ。

でもさー。人生、優先順位が大事だからさ。今、仕事が優先順位第一位なんでしょ?

だったら、料理なんてせずに、外で食べるのが、普通だと思うよ。

その優先順位が変わった時に料理はすればいいし、僕は料理が好きだから、別に僕がやったって、全然問題ない。

それより、今のボルが一番輝く暮らしをしていればいいんだよ。

>だんなちゃんもたくさん手伝ってね(笑)

うん。相当手伝う・・・というか、僕がほぼ全部やっても、全然問題ない。

ボルが毎日一番輝く暮らしをしていけばいい話だから。


>カズシさん、ユカさん夫婦が言ってますが...
>ここでボルを誉めてくれるのは鈴木タケルさんとしてで...

>ボルがプロポーズされたのは、鈴木サトルさんとして...。ですよね...。

>そのへんは、だんな様は逆に区別してはるの?

え?何にも区別してません。

カズシやユカちゃんが言ってるのは、

「今のゆるちょさんは、鈴木タケル的ですよね?鈴木サトルは、ゆるちょさんの若い頃の感じですよね?」

って言う事で、どっちも僕そのものだから。あまり区別なんてつけてないのが実情かな。


>奥様としては、嬉しいから全然気にしてないけど、
>何か有るなら、言って欲しいかな。

何もない。全くない。全然ない・・・ということです。はい。

>今回も明言が出ました。
>『磁石』ですね。

>決して離れない...。

>そんな夫婦になりたいですね☆☆☆

>さすが、作家さんです。
>そう言う所も尊敬出来るんです。

恋愛は、まず、ベースに尊敬がなければ、いけないよね。

僕もボルを尊敬しているよ。まず、その大きな人間性。

たくさんの言葉を出せる、濃い人生を送ってきた、そのボルのあり方。

さらに言えば、エロさすら、垣間見せる、人間的余裕。

なにより、ボルを作ってきた「好奇心旺盛」「サービス精神旺盛」の2大エンジンをしっかり備えているところ。


ま、はっきり言って、僕と同じ・・・だから、素直に尊敬も出来るわけです。


さて、「磁石化」についてなんですが、僕はボルに強力に惹かれて、ボルも僕に強力に惹かれてるでしょ?

それはもはや磁力と言って差し支えないと僕は思います。

さらに言えば、僕らのしゃべりは、多くの人々の気持ちを捉える・・・これも強烈な磁力になります。


つまり、他人を惹きつける・・・これが大事なんですよ。


ポテンシャルの少ない男女は、これが出来ない。

出来るということは、ポテンシャルであり、出来ないということは、ポテンシャルが無いと言い切れるわけ。


「お前は俺か」・・・という思いを二人が持っているということは、僕らはすでに2倍の能力を手にしたとも言えるし、

あるいは、2乗のチカラすら、持ったのかもしれないね。


僕らが今後作っていく「しあわせコミュニティ」は、僕らの能力を底辺とした、非常に高いポテンシャルを持つ人々で作り上げられます。

「職業に貴賎なし」

と言われますが、これは貴賎のある職業側の人間が作った言葉です。

「職業に貴賎は無くても、時間給の違いは確実にある」


これが現状です。これこそ、リアルなんです。

つまり、簡単に言えば、

「いかに少ない時間で、いかに多くの収入を得られるか?」

これこそ、僕が脱サラする時に考えた、人生として、追求していく課題・・・そう考えて、僕は日々を過ごしてきました。


だから、それを徹底的に追求していく・・・それが僕の人生の目標でもありました。


そういう中で、僕らはお互い「磁力」を持った。装備した。これはデカイ。

つまり、僕らは「求心力」という人間として、非常に大きなチカラを持った、ということです。

今後、多くの時間給の高い男女から、たくさん、求められることになります。


そうなると、どうなるか?


僕らの「時間給」もそれによって、ドンドン高くなっていく・・・そういうことです。


イメージで言うと、日本社会の「時間給カースト」の上へ上へ登っていくことになるんですよ。それは。


だって、こんなおもろい話を出来る夫婦・・・他にいますのん?


世界では「知的におもろいトーク」こそ、最高の商品になるんです。


僕らはそれを生み出せる、「おもろい夫婦」になった・・・そういう事です。


僕らの「時間給ステージ」はドンドンアップしていく・・・そういう将来が見える・・・そういうことです。


この出会いは、運命だったけれど・・・運命を実現させたのは、お互いのチカラ・・・お互いの生き方こそ、この現実をリアル化した・・・そうとも言えるんですね。


僕らはこれからも、どんどん「時間給ステージ」のアップを重ね・・・やがて、より高みに移っていく・・・そういうことです。


ま、これからも、アホなおもろい夫婦でいましょう。ボル・・・。この名前、アホな香りに満たされていて、僕的には、好きですよ。大好きです。ボル。


さあ、行こう。より高き、高みへ。


僕らはそのパスポートを今、手にしたのです。「求心力」という名の「磁力」を手にしたのだから。


>本当にそんなだんな様、最高です!

>ずーと愛してください。

>勿論、ボルも、ずーと愛しています☆☆☆


そうだね。ずーーーーーーっと、愛しちゃうから、ま、これからの人生、楽しく、しちゃうぜー。


ま、こんな感じかな。


今日はこの記事を朝からアップします。これで、堪忍してください。


ではでは。


メリー・クリスマス!

「月夜野純愛物語」(ラブ・クリスマス2)(32)

2013年12月24日 | 今の物語
「あー、それで、サトルとミウさん用には、俺、リムジン持ってきたからよ」

と、タケルが言ってる所にひとりの女性がやってくる。


色白で、細身でスラリとした肢体のその女性は、やさしい笑顔をミウとサトルに向けながら、挨拶する。


「すいません。タケルがやりたい放題で・・・わたし、タケルの家内の鈴木アイリと言います」


と、やわらかい笑顔のその女性は皆に頭を下げる。

「アイリさんは、タケルさんの恋女房で・・・結婚して何年になるんだっけ?」

と、サトルはタケルに質問する。

「その辺は恥ずかしいから、いいよ。それより、リムジンで・・・そろそろ出かけねーか?」

と、タケルは言葉にする。

「そういうことなら・・・俺達もそろそろ出かけるか?あのバンで二人で・・・」

と、ヨウコが言葉にする。

「ああ・・・そうだな」

と、タカシも言葉にする。

「タケルさん・・・今回の事は本当にありがとうございました。僕の人生・・・やっと明るく出来ます」

と、タカシはタケルにお辞儀する。

「ヨウコこそが、僕の人生を明るくしてくれるんです。僕は、こいつじゃないと、やっぱり、駄目なんです」

と、タカシは涙ぐんだ。


ヨウコもそのタカシの涙を見て・・・涙ぐんだ。


「あんだけ、美味い料理を作れれば・・・あんたの板前としての技量は天下一品だ。それは俺が保証するぜ」

と、鈴木タケルも言葉にした。

「じゃあな・・・しあわせになれよ」

と、タケルが言う。

「ミウ・・・わたしたち絶対にしあわせになるから・・・イブを、サトルと楽しめよ」

と、ヨウコはミウに言った・・・涙ながらに。

「ありがとう、ヨウコ・・・ヨウコもイブを楽しんでね」

と、ミウも言葉にした。


ヨウコとタカシは最後に皆に深いお辞儀をして、去っていった。


「あの二人は絶対にしあわせになれるな・・・さて、サトル、そして、ミウさん、こっちへ、せっかく用意したリムジンに乗って下さい。二人のイブを始めましょう」

と、運転手姿の鈴木タケルはタクシー帽を被り直し・・・二人を駅前に停めてあるリムジンへ誘った。


ヨウコの運転する朝日ヘルパーのバンは「月夜野」町内を走っている。助手席に田中タカシの姿がある。


「とりあえずこのバン、明日まで借りちまおう。あとで所長に電話するから・・・しかし、まさか、タカシがイブの晩に俺を迎えに来るとはなー」

と、ヨウコは嬉しそうに言葉にする。

「タケルさんが店に来てくれたのは3日前だ・・・ま、3日あれば、この街に来る準備くらい軽く出来たからな」

と、タカシは言葉にする。

「それより、これからどこへ行くんだ?俺たち」

と、タカシがヨウコに聞く。

「俺の知り合いのシェフがやってるフランス料理のレストランがあるんだよ。昔、俺がレディースのヘッドだった頃に小競り合いをしてた、言わば敵のヘッドだけどよ」

と、ヨウコは言葉にする。

「ある時、ばったりこの街で出会ってよ・・・俺は仕事で市場に出向いたんだけどよ、奴は買い出しで市場に来ててよ・・・それで久しぶりってことでよ」

と、ヨウコは言葉にする。

「まあ、筋通して生きてる女だからな。まだ、独身だけど、美味い料理食わせてくれるんで、俺、たまに行ってたんだ。いい感じの店だぜ」

と、ヨウコは言葉にする。

「だけど今日はイブだぜ。混んでるだろうに・・・美味しい店なら、なおさら・・・満席なんじゃないか?」

と、タカシは不安そうに言う。

「奴の店には個室もあって・・・そのうち1つは絶対に空室にしてあるんだ。・・・なぜだかわかるか?」

と、ヨウコは笑顔で聞く。

「いや・・・大事なお客様が突然来た時・・・用にか?」

と、そこは客商売の人間であるタカシもわかった。

「そいつミサコって言うおんなだけどよ・・・ミサコが俺用に開けておいてくれてるのよ・・・何かあった時の為にってな・・・」

と、ヨウコは言葉にする。

「さすがレディースのヘッド同士・・・絆は完璧って奴か・・・お互い筋通して生きてきたからこそ・・・だな」

と、タカシは感心する。

「そ。この日本じゃ、しあわせになるなら、筋を通して生きなきゃなんねーのさ」

と、ヨウコは言葉にする。と、ヨウコは人通りの少ない交差点を前に、車を左に寄せ・・・。

「そういや、お前とのキスがまだだったからよ」

と、言うと、ヨウコはタカシと熱いキスをした。ヨウコはしあわせそうな笑顔だった。


ミウとサトルを乗せたリムジンが「月夜野」駅前から走りだす。

運転席と客席の間には敷居が設けられ運転席はミウやサトルからは、見えなかった。


「上毛高原に行って月を二人で見てから・・・ホテルに届けるから・・・その役目を終えたら俺たちは退散するからよ・・・ま、二人で楽しんでくれ」

と、タケルは言った。そして、サトルにだけ聞こえるような小さな声で、

「お前、リムジンの中で、エッチだけはするなよ。汚したらけっこう高いお金取られちゃうからよ」

と、タケルは真顔でサトルに言うと、二人をリムジンに乗せ、自分は妻のアイリと運転席に退散したのだった。


「いい方ね、タケルさん・・・サトルのいとこなんでしょ?」

と、ミウが言葉にする。

「ああ・・・いつも万全の気を使ってくれるやさしいひとだよ・・・あのひとがいたから、僕は八津菱電機に入ったんだけど・・・タケルさんはもう別の仕事してる」

と、サトルが言葉にする。

「へー、どんな仕事?」

と、ミウが興味深そうに聞く。

「よくわからないけど・・・公安警察を動かしちゃうくらいだから・・・高みにいるんだろうなって、思うよ・・・日本社会の中でも・・・」

と、サトルは不思議そうな顔で、そんな風に言葉にする。


「そう言えば、シャンパン飲んでろって、タケルさん言ってたな・・・と、これだ」

と、サトルは備え付けの小型のワイン・カーブから、シャンパンを引っ張りだす。

「へー、桜色のカバだ・・・スペインのスパークリングワインかあ。ピンク色だなんて、ドンペリみたいだね」

と、サトルははしゃぐ。

「でも、女性としては嬉しいわ。ピンク色のシャンパンなんて・・・おしゃれね」

と、ミウも喜ぶ。

「じゃあ、二人の出会いに・・・乾杯」「乾杯」

と、サトルもミウも笑顔いっぱいの表情で、乾杯をする。

「美味しい・・・いいイブの夜になりそうね」

と、ミウは少しはしゃぎ気味。

「そうだね。僕ら、絶対にしあわせになろう」

と、サトルも言葉にした。


リムジンは20分程走り・・・上毛高原の公園の前で停車する。


「サトル様、ミウ様・・・あちらに静かな展望台があります。イブの夜にカップルであの場所から月を見ますと・・・カップルで永遠の愛を誓える・・・んだそうです」

と、タケルはリムジンのドアを開けながら、タクシーの運転手姿で言葉にする。

「今日から、あなた方二人がそういう伝説を創るのです。いいですね。それでは私達はここでお待ちしておりますので、存分に楽しんでおいでになってください」

と、タケルはそんな言葉遣いで、二人を展望公園へと誘う。


「ありがとうタケルさん・・・何から何まで・・・」

と、サトルが言うと、

「ああ。存分にロマンティックな夜を楽しんで来い。俺はこのリムジンの運転席で、アイリと二人、イブの晩の素敵な月を楽しむから・・・」

と、タケルはウインクをする。

「わかりました。少し寒いから・・・でも15分くらいは、かかると思いますから・・・タケルさんもアイリさんと楽しい時間を過ごしてください」

と、サトルもウインクする。

「おまえもだいぶ気が回るようになったな。うちの一族はそうでないとな」

と、笑うタケルだった。


ミウとサトルは、静かに歩き出した。

「月夜野」の美しいほっそりとした三日月が・・・そんな二人を照らしていた。


「綺麗ね・・・ほら、わたしが言った通りでしょ・・・「月夜野」の月は美しい・・・息を飲むようでしょ」

と、ミウが言葉にする。

「うん・・・本当だ・・・素敵な月だねー」

と、サトルも言葉にする。

「サトルとイブの晩に、ふたりきりでこの月を見れるなんて・・・夢のようだわ・・・」

と、ミウは感激して言葉にする。

「僕も同じさ・・・ミウ・・・」

と、サトルはミウを見つめながら言葉にする。

「この月の下だからこそ、言わせて欲しいことがあるんだ。もう、ずっと前に決めていた事なんだけど・・・」

と、サトルはミウを真正面から見つめる。

「ミウ・・・僕のお嫁さんになってください・・・僕にはあなたしかもう見えない・・・女性はミウ・・・君しか見えない・・・だから」

と、サトルはミウの肩をつかむ。

「お金も貯めなくちゃいけないし・・・結婚式がいつあげられるかわからないけれど・・・」

と、サトルは言葉にする。

「ミウ姫・・・僕と結婚してください。そして、僕のかわいいお嫁さんになってください・・・お願いします」

と、サトルは深く頭を下げる・・・。


そして、笑顔で顔をあげると、ミウを真正面から見つめ、手を大きく広げた。


ミウは突然の出来事に驚き・・・口を押さえていた・・・でも、次の瞬間、喜びが胸を一杯にした。


ミウには、サトルがお伽話の王子様そのものに見えたのだ。


「サトル・・・」

と、声を出したミウは、とっさにサトルの唇にキスをしていた・・・。

サトルもミウの唇を吸い・・・二人は強く抱きしめ合った・・・。


抱きしめ合った二人はお伽話の王子様とお姫様そのものになっていた。


その二人の光景を月が静かに見下ろしていた・・・。


「綺麗な月ね・・・」

と、リムジンの運転席の助手席で、アイリがつぶやく。

「この月を君に見せたくてね・・・リムジンの運転席から見る、イブの「月夜野」の月も、また、ロマンティックだろ、アイリ」

と、タケルはつぶやく。

「ありがとう・・・タケルは女性をロマンティックな気分にさせる天才だわ」

と、アイリが笑顔でタケルにささやく。

「女性じゃないよ。僕はアイリの気持ちしか考えていないから。僕にとって、女性はアイリひとりきりだから」

と、タケルがささやくと、アイリは笑顔でタケルにキスをする。

タケルも笑顔で、アイリにキスをして・・・二人共抱きしめあっていた。


リムジンは「月夜野」ビューホテルの玄関に滑りこんでいた。


「じゃ、サトルとミウさん・・・ここディナーも最高だから、部屋はロイヤルスィートを取ってある。もちろん、お金はすべて払ってあるから」

と、鈴木タケルは、リムジンのドアを開け、二人をホテルに誘いながら、そんな言葉にする。

「それから、これはサトルへの餞別。10万円入ってるから、まあ、自由に使ってくれ」

と、鈴木タケルは、サトルへ封筒を渡す。

「ここベッドも最高だからな。うまくやれよ。俺たち夫婦で昨日、ロイヤルスィートに泊まったから、よーくわかってんだ」

と、鈴木タケルは、小声でサトルに話した。

「じゃーなー」

と、クラクションを鳴らしながら、鈴木タケルはリムジンを発車させた。助手席から、アイリも笑顔でサトルとミウに手を振っていた。


リムジンはイブの闇に消えていった。


「さて、ミウ姫、僕らもイブの続きを楽しみましょうか」

と、サトルは言葉にした。

「はい。サトル王子様、喜んで」

と、ミウは笑顔だった。


サトルも負けないくらい素敵な笑顔だった。


二人はシャンパンを楽しみながら、クリスマスディナーを楽しんだ。


「月夜野」ビューホテルの1階の高級フレンチレストラン「belle mois」(フランス語で「美しい月」の意味)でクリスマスディナーを楽しむ二人は笑顔だった。

シャンパンも美味しくて、料理も最高で、二人は最高な気分を味わっていた。


「ごめん、ちょっとワイン飲み過ぎちゃったかな」


と、ミウは中座してトイレに立った。


と、向こうからヨウコが歩いてくる。

「あれ?ミウ・・・このホテルに泊まるんだ?奇遇だな。俺たちもここに泊まることにしたんだ」

と、ヨウコは笑顔で話している。かなりシャンパンを過ごしているようだ。

「ここ美味しいだろ、料理・・・なにしろ、シェフは俺のダチだからな・・・そうか、ミウもここでクリスマスディナーか・・・よし、俺、一言言っておいてやらあ」

と、ヨウコは言うだけ言って、帰っていった。


テーブルに戻ると、すぐにシェフが登場・・・ふくよかでやさしい目をした、それでいて毅然としたところのある、大きな女性だった。

「ヨウコから聞きました。なんでもお客様はヨウコに素敵なクリスマスプレゼントをしてくれた方だとか・・・それを聞いては黙っていられません」

と、シェフは話してくれる。

「メインのお肉を・・・お客様のメインのお肉だけA5ランクの松阪牛に差し替えました。日本でも最高級のお肉をゆっくりとご堪能ください」

と、シェフは静かに言いながら、微笑むと、

「ありがとうございます」「ありがとうございます」

という二人に、

「では、ごゆっくり」

と会釈してから、厨房へ戻っていく。


「え、どういうこと、ミウ?」

と、サトルは不思議そうな顔をする。

「ここのシェフ・・・ヨウコの古い友だちなんだって・・・」

と、ミウは言葉にする。

「さっきヨウコにトイレで会ったの・・・それで、ヨウコ、気を利かせてくれたみたいね」

と、ミウは言葉にする。

「へー・・・にしても、素敵なクリスマスプレゼントだよ・・・僕A5ランクの松阪牛なんて、食べたことないもん」

と、サトルは言う。

「普段の心がけがいいと・・・皆がドンドンしあわせにしてくれるんだねー」

と、サトルは言う。

「ミウの人徳だよ」

と、サトルは言葉にした。


ミウはそれを聞いて笑顔になった。


ミウとサトルは、それから、心ゆくまで、クリスマスディナーを楽しんだ。

シャンパンもたくさん飲んだ・・・。


二人は最高なイブのディナーを心ゆくまで楽しんだ・・・。


二人がロイヤルスィートに戻ると・・・大きな窓から、「月夜野」の美しい月が見えた。


「服を脱ごうか・・・月の見ている前で・・・ミウの美しい身体を月のひかりの下で見てみたい・・・」

と、サトルは、ミウにねだった。

「いいわよ・・・わたしの裸でいいのなら・・・」

と、ミウは答えた。


サトルは照明のスイッチを消し、照明を、月のひかりだけにした。


二人は月明かりの元、美しい身体をさらしあった。


ミウの色白の身体はまるで、大理石を思わるような美しさだった。

「ミロのビーナスみたいだ。ボディラインも胸も皆すべてが美しい」

と、サトルは言葉にしていた。

「毛の感じが素敵だな。ミウのそこは芸術品のように、美しい」

と、サトルは心から言葉にしていた。


サトルの身体も鍛えられたサイクリスト的に美しかった。


「サトルの身体も美しいわ。ボディラインも美しいし、特に脚の筋肉も肩甲骨のカタチも、膝のカタチもパーフェクトだわ」

と、ミウも言葉にしていた。

「それに太くて、大きいわ・・・わたし、それを見ただけで、たくさん、濡れちゃう・・・」

と、ミウは言葉にした。


サトルのモノは大きく力強く屹立していた。

ミウはそれを見て、少しくらくらしていた。


ミウは思わず近寄ると、それを舐めてあげた。

上下に舐めると・・・それは口の中でさらに硬さを増していく。


サトルは何も言わず、気持ちよさそうな顔をしている。


ミウは自分のそこが溢れる程に濡れてくるのを感じていた。


サトルは態勢を入れ替えて、ミウのクリトリスを舐めてあげながら、指でやさしくヴァギナを抜き差ししてあげた。

「ミウのクリも勃起してる。ほら、いじってあげると・・・うわ、すごい濡れてきたよ。溢れてきてる」

と、サトルも言葉にした。

「ミウの勃起したクリ・・・かわいいね」

と、サトルは言葉にしながら、やさしく舐めていく。


ミウも思わず、気持ちのいい表情になっていく。


「ほら、指でヴァギナを抜き差しすると気持ちいいでしょ?ほら、子宮口に届くくらい、激しく攻めるね」

と、サトルは、ミウのヴァギナを激しく攻め立てる。


ミウのヴァギナはたくさん濡れた・・・まるで、滴り落ちる程に濡れた・・・普段あまり経験したことがないくらいミウは興奮していた。


「やっぱり、出会った最初は正常位からだよね?」

と、笑うサトルは、押し倒したカタチのミウを上から覗き込む。

「ミウのヴァギナ、随分と濡れて・・・パックリ開いて来たから・・・もういいかな・・・ミウ、いれるよ」

と、サトルは言葉にすると、大きくなったモノをそこにねじ込んだ。


ぐーっと大きなモノがヴァギナの中に入ってくる、引き攣れるような素敵な感覚にミウは恍惚とした表情を浮かべた。


「大きい・・・そして硬いわ・・・」


と、ミウは自然に言葉にしていた。


やがて、チカラ強い抜き差しが始まると・・・その度に身体を快感が駆け抜けていく。

ミウのヴァギナはグチョグチョに濡れ、抜き差しされる度にどんどん濡れていった。


ミウのヴァギナの快感はどんどん身体中に広がっていった。


「ほら、子宮口にぶつかるくらい動かすよ。奥まで突くから、ミウ思い切り感じて・・・声もあげて」


と、サトルは言い、サトルの動きはさらに激しくなった。

ミウのヴァギナはぐちょぐちょに濡れ、サトルのモノをきつく締め上げていく。


「ミウ、気もちいいよ。このまま、激しくするから、ミウも一緒に行こう」


とサトルは言うと、さらに激しく動いてくれた。

ミウのヴァギナの官能が最高潮に達した時、サトルも同時に最高潮に達し・・・ヴァギナの奥が熱い液体で満たされるのを感じる。


「イク・・・」


と、ミウは言葉にしていた。ミウの足はサトルの腰に絡みつき、サトルのモノをヴァギナの奥深くとらえて離さなかった。


ヴァギナの快感はそれでも、去らなかった。


サトルのモノは収縮せずにさらに硬さを増し・・・さらに激しくヴァギナを抜き差ししたかと思ったら、再度液体を排出した・・・。


その瞬間、ミウは悶絶するほどの快感をヴァギナの奥で感じていた・・・。


大きな官能が身体を貫いていく・・・二人は同時に果てた・・・。


ミウはすぐに立ち上がるとサトルのモノを舐めてあげた。


やさしく舐め上げてあげると、サトルは気持ち良さそうな表情をした・・・。

「サトル・・・若くて逞しいわ・・・」

と、ミウが言うと、

「ミウって、上手いんだね・・・」

と、サトルは笑った。


ミウはその瞬間しあわせを感じ、満面の笑顔になるのでした。


美しい月が、そんな二人をやさしく照らしていました。


つづく


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