一週間後の水曜日。いつものように軽トラで隣町に荷物を運ぶミウの姿があった。
老人達の病院通いの手伝いは、病院の始まる午前9時前後に集中するので、それが終わると昼間は比較的に時間に余裕があるので、
荷物の運搬も気軽に頼まれているミウだった。
いつものように赤谷川沿いを軽トラで走るミウだった。晴天に恵まれポカポカしていたので、ミウは軽トラを脇に寄せて停めて、携帯電話でサトルに電話した。
「最近、出てくれない日も多いし・・・病状がさらに悪くなっているみたいだし・・・不安だわ・・」
と、ミウは思っていた。
6回目のコールで、サトルは電話に出た。
「サトル・・・わたし、ミウだけど・・・どう?今、電話して、大丈夫?」
と、ミウは心配そうに言葉にする。
「ごめん・・・」
という言葉が出てくるまで、10秒近くかかった、サトルだった。
「今、かなりキツイ?」
と、ミウが言葉にすると、
「大丈夫だよ。昼間から焼酎飲んでるから、今は大丈夫」
と、サトルは少し酩酊気味に言った。
「え、飲んでるの、お酒?」
と、ミウはびっくりした。今まで、そんなことは一度もなかったからだ。
「だって、飲まないと怖いんだもん。そう、怖いの・・・」
と、サトルは言う。
「っていうか・・・まとも何かを考えられる状態じゃ、ないわけ」
と、サトルは言う。
「周囲すべてが僕を嫌ってる。皆、僕を不快がってる。責任から逃げたからね。僕は・・・」
と、サトルは言う。
「皆、がんばってるんだよ。一週間一回常に完徹状況でも、愚痴も言わずにがんばる。それがシステムエンジニアってもんなんだよ」
と、サトルは言う。
「皆、それがわかっていながら、愚痴も言わずがんばっているんだよ」
と、サトルが言う。
「それが何?主任任されて、ほどなく壊れて、責任放棄して、鎌倉に逃げ帰って挙句の果てに休職?ちゃんちゃら、おかしいよ」
と、サトルは言う。
「もう、僕の生きる目は無くなった。あの場所にはもう、僕の居場所なんて、一切ないんだ。誰も待っていてはくれないのさ」
と、サトルは言うと、電話の向こうで、嗚咽していた・・・。
ミウは何の言葉もサトルにかけることが出来なかった。
「今まで一生懸命やってきた結果がこれだよ。水の泡・・・すべての信頼はパー。終りなんだ、僕は・・・」
と、言いながら、サトルは泣いていた。
それから少しサトルの口調が変わる。
「怖いんだ。皆が・・・」
と、サトルは言葉にする。
「怖くて、近くのコンビニにも、いけない。だから、食堂で食事を取るくらいしかできないんだ」
と、サトルは言葉にする。
「でも・・・同僚や後輩に会うのが、怖い・・・」
と、サトルは言葉にする。
「だから、朝6時に朝食が始まるから、その時間に必ず食べるんだ。その時間に起きてる先輩も後輩もいないから」
と、サトルは言葉にする。
「知り合いに会いたくないんだ。ううん、誰かに話しかけて欲しくないんだ。怖いから・・」
と、サトルは言葉にする。
「それが・・今朝・・・6時にさ・・・食堂が開いたから、すぐに朝食食べちゃおうと思って、行ったら、職場の後輩に会っちゃってさ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「「大丈夫ですか、サトルさん・・・」って言われたんだけど、怖くて相手の目が見れなくてさ・・・朝食食べずに部屋に逃げ帰ってさ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「怖くてしょうがないんだ。いつも俺を慕ってくれた奴だったけど、非難されているように感じてさ・・・身体に震えが来て、止まらなくて」
と、サトルは言葉にする。
「仕方ないから、1階の共用スペースでビール買って、エレベーター待ってたら、寮長に見咎められて・・・逃げるようにエレベーターに乗って」
と、サトルは言葉にする。
「皆が僕を邪魔にするんだよ・・・ビールでも飲まないとやってられない・・・怖くて怖くて・・・皆が僕に怒るんだ。怒ってるんだよ・・・」
と、サトルは言う。
「ビール飲んで寝ても、3時間も眠れやしない。吐き気で一杯になる。起きているのがつらい・・・いや、正直何かを考えるのが嫌なんだ」
と、サトルは言う。
「今も焼酎を飲んでる。飲まなきゃやってられない。ううん、起きてるのが嫌なんだ。寝ている時だけが僕はしあわせでいられる・・・そうなんだ。すべてが地獄なんだ」
と、サトルは言う。
「サトル・・・」
と言いながら、ミウは言葉も出せずに涙がポロポロ流れた。
「もういやなんだ、こんな人生・・・何も出来なかった、皆に迷惑かけてばかりだ・・・せっかく僕を信じて主任に起用してくれた課長や部長や・・・」
「慕ってくれた後輩達の期待を全部裏切って・・・皆がんばって仕事しているのに、僕だけ・・・こんな場所で飲んだくれても、気分は一切晴れない・・・」
と、サトルは言葉にする。
「もう、いやなんだ、こんな思いをしながら、生きるの・・・」
と、サトルは言葉にした。
「いやなんだよーーーーーーー」
と、絶叫して、サトルの電話は切れた・・・。
ミウは涙していた・・・かつて、遠い昔、日々生き地獄だった、自分を思い出して、サトルの胸の痛みが容易にわかったミウだった。
「あの頃の・・・毎日、もがき苦しんでいた、あの頃のわたしと同じ・・・酒に逃げるしか出来なくて・・・眠ってもすぐに起きてしまう・・・あの頃のわたしがそこにいる」
と、ミウは泣きながら思っていた・・・。
ミウはもう一回だけ、電話をかけた・・・。
今度は一回で、サトルは出てくれた。
「ミウ・・・?」
と、少しだけ平静になったサトルだった。
「ねえ、サトル、ひとつだけ約束して、ね、ひとつだけ・・・」
と、ミウは言葉にする。
「うん、なんだい約束って・・・」
と、サトルは少し無邪気に聞いてくる。
「自殺だけは・・・自殺だけはしないでね。わたしの希望が無くなっちゃうから」
と、ミウは言葉にしている。
「ミウの希望?この僕が?」
と、サトルは少し戸惑っている。
「そうよ。サトルはわたしの唯一の希望なの。わたしに残された最後の希望なのよ・・・だから、自殺だけはしないで・・・お願い」
と、ミウは言葉にしている。
「そう・・・僕を必要としてくれるひとが・・・まだ、いたんだ・・・」
と、サトルは少しだけ平静を取り戻していた。
「わかった。それだけはやめておくよ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「でも、ダメだ・・・怖いことに変わりはない・・・多分、皆・・・敵なんだ。僕を嘲笑っているんだ・・・僕なんか、いらない人間なんだ!」
と、サトルは言葉にする。
「だから、怖いの嫌なんだよーーー」
と、言ってサトルの電話は切れた。
ミウはそれから、何回か電話をかけたが・・・それ以後、留守電に直接つながるようになってしまった。
携帯電話の電源が切られたのだ。サトル自身によって・・・。
ミウは長い間、自分の携帯を眺めていたけれど、軽トラのドアを開けて、外に出た。
太陽が気持ちよくミウを照らした。
まるで、春のような日和だった。
赤谷川の水が光り、せせらぎがキラキラしていた。
「気持ちよさそうだな・・・そんな場所で、ミウの作ってくれたお弁当でも食べながら、おしゃべり出来たら、楽しいだろうね」
かつて、サトルの言った言葉をミウは思い出していた。
「あの頃より、さらに悪くなってる・・・」
とミウは思った。涙が出た。
「言ってる事がよくわかるわ・・・毎日が地獄で・・・わたしも酒に逃げ込んでたっけ・・・あの頃のわたしとなにもかも一緒」
とミウは思った。
「本当に辛いのね・・・っていうか、後輩の目も見れなかったって、サトル、わたしの何倍も苦しんでいる・・・」
と、ミウは思った。
「わたしは吐き気は感じなかったし、怖いとは一度も思わなかったもの・・・あの頃のわたしより、もっとひどい状況なの、サトル・・・」
と、ミウは思った。
「サトル・・・サトル・・・」
と、サトルの事がかわいそうで、かわいそうで、仕方なくなったミウはいつしか泣いていた。
「サトル、精一杯やったのに・・・そんな自分を責めて責めて責め続けて・・・後輩に会うのも怖いなんて・・・サトルがかわいそうすぎるわ」
と、ミウは泣いている。ポロポロあとからあとから、涙がこぼれた。
「あの、いつでも、日なたにいて機嫌よさそうな声を出していたサトルが・・・さっきの声は何?消え入りそうで、自信が無くて・・・」
と、ミウはサトルの声にもショックを受けていた。
「いつも元気なスポーツマンのような自信に満ちた声だったのに・・・消え入りそうな、自分に自信を無くした人のように、か細い声だった」
と、ミウは泣いた。とにかく泣いた。
「人生に自信を無くしたのね・・・だから、周囲の目が怖い・・・いや、外に出るのさえ、怖いって、言ってた・・・サトル・・・」
と、ミウは言葉にしていた。
「どうしよう・・・このままじゃ、サトル・・・ひどくなるばかりだわ・・・」
と、ミウは言葉にしていた。
「本当に、かわいそう・・・サトル・・・」
と、ミウはその場に泣き崩れた。
(つづく)
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老人達の病院通いの手伝いは、病院の始まる午前9時前後に集中するので、それが終わると昼間は比較的に時間に余裕があるので、
荷物の運搬も気軽に頼まれているミウだった。
いつものように赤谷川沿いを軽トラで走るミウだった。晴天に恵まれポカポカしていたので、ミウは軽トラを脇に寄せて停めて、携帯電話でサトルに電話した。
「最近、出てくれない日も多いし・・・病状がさらに悪くなっているみたいだし・・・不安だわ・・」
と、ミウは思っていた。
6回目のコールで、サトルは電話に出た。
「サトル・・・わたし、ミウだけど・・・どう?今、電話して、大丈夫?」
と、ミウは心配そうに言葉にする。
「ごめん・・・」
という言葉が出てくるまで、10秒近くかかった、サトルだった。
「今、かなりキツイ?」
と、ミウが言葉にすると、
「大丈夫だよ。昼間から焼酎飲んでるから、今は大丈夫」
と、サトルは少し酩酊気味に言った。
「え、飲んでるの、お酒?」
と、ミウはびっくりした。今まで、そんなことは一度もなかったからだ。
「だって、飲まないと怖いんだもん。そう、怖いの・・・」
と、サトルは言う。
「っていうか・・・まとも何かを考えられる状態じゃ、ないわけ」
と、サトルは言う。
「周囲すべてが僕を嫌ってる。皆、僕を不快がってる。責任から逃げたからね。僕は・・・」
と、サトルは言う。
「皆、がんばってるんだよ。一週間一回常に完徹状況でも、愚痴も言わずにがんばる。それがシステムエンジニアってもんなんだよ」
と、サトルは言う。
「皆、それがわかっていながら、愚痴も言わずがんばっているんだよ」
と、サトルが言う。
「それが何?主任任されて、ほどなく壊れて、責任放棄して、鎌倉に逃げ帰って挙句の果てに休職?ちゃんちゃら、おかしいよ」
と、サトルは言う。
「もう、僕の生きる目は無くなった。あの場所にはもう、僕の居場所なんて、一切ないんだ。誰も待っていてはくれないのさ」
と、サトルは言うと、電話の向こうで、嗚咽していた・・・。
ミウは何の言葉もサトルにかけることが出来なかった。
「今まで一生懸命やってきた結果がこれだよ。水の泡・・・すべての信頼はパー。終りなんだ、僕は・・・」
と、言いながら、サトルは泣いていた。
それから少しサトルの口調が変わる。
「怖いんだ。皆が・・・」
と、サトルは言葉にする。
「怖くて、近くのコンビニにも、いけない。だから、食堂で食事を取るくらいしかできないんだ」
と、サトルは言葉にする。
「でも・・・同僚や後輩に会うのが、怖い・・・」
と、サトルは言葉にする。
「だから、朝6時に朝食が始まるから、その時間に必ず食べるんだ。その時間に起きてる先輩も後輩もいないから」
と、サトルは言葉にする。
「知り合いに会いたくないんだ。ううん、誰かに話しかけて欲しくないんだ。怖いから・・」
と、サトルは言葉にする。
「それが・・今朝・・・6時にさ・・・食堂が開いたから、すぐに朝食食べちゃおうと思って、行ったら、職場の後輩に会っちゃってさ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「「大丈夫ですか、サトルさん・・・」って言われたんだけど、怖くて相手の目が見れなくてさ・・・朝食食べずに部屋に逃げ帰ってさ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「怖くてしょうがないんだ。いつも俺を慕ってくれた奴だったけど、非難されているように感じてさ・・・身体に震えが来て、止まらなくて」
と、サトルは言葉にする。
「仕方ないから、1階の共用スペースでビール買って、エレベーター待ってたら、寮長に見咎められて・・・逃げるようにエレベーターに乗って」
と、サトルは言葉にする。
「皆が僕を邪魔にするんだよ・・・ビールでも飲まないとやってられない・・・怖くて怖くて・・・皆が僕に怒るんだ。怒ってるんだよ・・・」
と、サトルは言う。
「ビール飲んで寝ても、3時間も眠れやしない。吐き気で一杯になる。起きているのがつらい・・・いや、正直何かを考えるのが嫌なんだ」
と、サトルは言う。
「今も焼酎を飲んでる。飲まなきゃやってられない。ううん、起きてるのが嫌なんだ。寝ている時だけが僕はしあわせでいられる・・・そうなんだ。すべてが地獄なんだ」
と、サトルは言う。
「サトル・・・」
と言いながら、ミウは言葉も出せずに涙がポロポロ流れた。
「もういやなんだ、こんな人生・・・何も出来なかった、皆に迷惑かけてばかりだ・・・せっかく僕を信じて主任に起用してくれた課長や部長や・・・」
「慕ってくれた後輩達の期待を全部裏切って・・・皆がんばって仕事しているのに、僕だけ・・・こんな場所で飲んだくれても、気分は一切晴れない・・・」
と、サトルは言葉にする。
「もう、いやなんだ、こんな思いをしながら、生きるの・・・」
と、サトルは言葉にした。
「いやなんだよーーーーーーー」
と、絶叫して、サトルの電話は切れた・・・。
ミウは涙していた・・・かつて、遠い昔、日々生き地獄だった、自分を思い出して、サトルの胸の痛みが容易にわかったミウだった。
「あの頃の・・・毎日、もがき苦しんでいた、あの頃のわたしと同じ・・・酒に逃げるしか出来なくて・・・眠ってもすぐに起きてしまう・・・あの頃のわたしがそこにいる」
と、ミウは泣きながら思っていた・・・。
ミウはもう一回だけ、電話をかけた・・・。
今度は一回で、サトルは出てくれた。
「ミウ・・・?」
と、少しだけ平静になったサトルだった。
「ねえ、サトル、ひとつだけ約束して、ね、ひとつだけ・・・」
と、ミウは言葉にする。
「うん、なんだい約束って・・・」
と、サトルは少し無邪気に聞いてくる。
「自殺だけは・・・自殺だけはしないでね。わたしの希望が無くなっちゃうから」
と、ミウは言葉にしている。
「ミウの希望?この僕が?」
と、サトルは少し戸惑っている。
「そうよ。サトルはわたしの唯一の希望なの。わたしに残された最後の希望なのよ・・・だから、自殺だけはしないで・・・お願い」
と、ミウは言葉にしている。
「そう・・・僕を必要としてくれるひとが・・・まだ、いたんだ・・・」
と、サトルは少しだけ平静を取り戻していた。
「わかった。それだけはやめておくよ・・・」
と、サトルは言葉にする。
「でも、ダメだ・・・怖いことに変わりはない・・・多分、皆・・・敵なんだ。僕を嘲笑っているんだ・・・僕なんか、いらない人間なんだ!」
と、サトルは言葉にする。
「だから、怖いの嫌なんだよーーー」
と、言ってサトルの電話は切れた。
ミウはそれから、何回か電話をかけたが・・・それ以後、留守電に直接つながるようになってしまった。
携帯電話の電源が切られたのだ。サトル自身によって・・・。
ミウは長い間、自分の携帯を眺めていたけれど、軽トラのドアを開けて、外に出た。
太陽が気持ちよくミウを照らした。
まるで、春のような日和だった。
赤谷川の水が光り、せせらぎがキラキラしていた。
「気持ちよさそうだな・・・そんな場所で、ミウの作ってくれたお弁当でも食べながら、おしゃべり出来たら、楽しいだろうね」
かつて、サトルの言った言葉をミウは思い出していた。
「あの頃より、さらに悪くなってる・・・」
とミウは思った。涙が出た。
「言ってる事がよくわかるわ・・・毎日が地獄で・・・わたしも酒に逃げ込んでたっけ・・・あの頃のわたしとなにもかも一緒」
とミウは思った。
「本当に辛いのね・・・っていうか、後輩の目も見れなかったって、サトル、わたしの何倍も苦しんでいる・・・」
と、ミウは思った。
「わたしは吐き気は感じなかったし、怖いとは一度も思わなかったもの・・・あの頃のわたしより、もっとひどい状況なの、サトル・・・」
と、ミウは思った。
「サトル・・・サトル・・・」
と、サトルの事がかわいそうで、かわいそうで、仕方なくなったミウはいつしか泣いていた。
「サトル、精一杯やったのに・・・そんな自分を責めて責めて責め続けて・・・後輩に会うのも怖いなんて・・・サトルがかわいそうすぎるわ」
と、ミウは泣いている。ポロポロあとからあとから、涙がこぼれた。
「あの、いつでも、日なたにいて機嫌よさそうな声を出していたサトルが・・・さっきの声は何?消え入りそうで、自信が無くて・・・」
と、ミウはサトルの声にもショックを受けていた。
「いつも元気なスポーツマンのような自信に満ちた声だったのに・・・消え入りそうな、自分に自信を無くした人のように、か細い声だった」
と、ミウは泣いた。とにかく泣いた。
「人生に自信を無くしたのね・・・だから、周囲の目が怖い・・・いや、外に出るのさえ、怖いって、言ってた・・・サトル・・・」
と、ミウは言葉にしていた。
「どうしよう・・・このままじゃ、サトル・・・ひどくなるばかりだわ・・・」
と、ミウは言葉にしていた。
「本当に、かわいそう・・・サトル・・・」
と、ミウはその場に泣き崩れた。
(つづく)
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