「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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僕がサイクリストになった、いくつかの理由(49)

2012年10月12日 | アホな自分
2月の最終週の月曜日の夜、タケルは、黒いプリメーラで、北鎌倉を走っていた。

スピーカーからは、キャンディー・ダルファーのノリノリの音楽がかかっていたが、

タケルは、真面目に何かを考えていた。


「アイリは、最近、エッチが最高潮になってくると、「タケル」とは呼ばず「あなた」と呼ぶようになった・・・僕に対する希望が変わったということじゃないのか?」


と、タケルは考えている。


タケルは、日頃から、アイリに対して、大人にならなくては、と考えていた。

早く大人に成長し、アイリを安心させてやること・・・それがタケルの使命だと考えていた。

「だからこそ、アイリは、僕に対して、いつも一生懸命なんだ。あの姿勢を見ていれば・・・僕だってアイリの為にがんばりたくなる・・・」

タケルは考えながら、走っていく。


建長寺の坂を登りきり、坂は一気に鶴ヶ岡八幡宮へ導いてくれる。


「アイリは、僕がまだ若いということに気をつけている。だから、結婚のことについては、一切触れたりしない・・・それが僕のプレッシャーになってはいけないから・・・」

と、タケルは考える。

「でも、アイリは、きっとその話題に触れたいんだ・・・僕から、その話題に触れ、少し話をしたほうがいいんじゃないだろうか・・・彼女が触れないのなら・・・」

と、タケルは考える。

「「タケル」と呼んでいたアイリが、「あなた」と呼ぶようになった・・・それは、同等のパートナーとして、僕を認めはじめたということじゃないのか?」

と、タケルは考える。

「結婚相手として意識している・・・そういうことなんじゃないか?」

と、タケルは考えている。


「僕らは、きっと二人でひとつなんだよ。生まれる前に無くした身体のもう半分・・・それが僕にとってアイリであり、アイリにとって、僕・・・そういうことじゃないかな」

タケルは、伊豆旅行の直後に、自分で出した答えを、思い出す。

「うん。私もそう思うわ・・・タケルは私のもう半分・・・大事な大事なかけがえの無い、わたしのもう半分なのよ」

タケルは、伊豆旅行の直後に、アイリが出した答えも、思い出す。


「僕らは結婚を現実的に考えるべき時に、ようやく到達したんじゃないのか?」

タケルは、ある結論に辿り着こうとしている。


車は由比ガ浜に出て、右に曲がり、134号を西に走り始める。


「「まだ、結婚とか、考えなくていいのよ。週末、一緒に過ごせるだけで、私、こんなにしあわせなんだもん」アイリは、よくそういう言い方をする・・・」

「でも、それは気持ちの裏返しで・・・「結婚のことも、たまには考えて欲しいし、言葉にして欲しい。わたしを安心させて欲しいの」アイリは、そう言いたいんじゃないか?」


タケルは考えている。


「そもそも、アイリは、頑張り過ぎるところがある。僕にプレッシャーを与えないようにって、自分が犠牲になってるところがある・・・それはダメだ」


タケルは考えている。


「だから、僕が大きくなろう・・・次に会う時に、結婚の話題を出そう。そして、話してみればいい。二人で、その問題に向かい合えばいいんだ」


タケルは思い出す。


「そう言えば、以前、アイリとのことで、こうやって、夜の鎌倉を走りながら考えていた時、結論は、二人で、問題に立ち向かおう!だったはずだ。今回も、それで行こう」


タケルは結論を出す。


「問題にぶつかったら、僕ひとり、アイリひとりでなく、二人で、立ち向かうこと。何でも話して、お互い、頑張り過ぎないようにしなくっちゃ」


タケルは結論を出すと、ニヤリと笑い、アクセルを踏み込んでいく。

プリメーラは湘南の夜の闇に、スピードをあげて、消えていった。


2月の最終週の金曜日の夜。

少し早い時間に仕事をあがれたタケルは、アイリの待つマンションにたどり着いていた。

「ふうー・・・一週間の疲れも、アイリの顔を見ると、吹っ飛ぶなあ」

と、風呂あがりのタケルはご機嫌さんだ。

「風呂あがりのタケルを見ると、わたしも、なんとなくホッとするわ。なんとなく、疲れもいなしてくれた感じだし」

と、ビールを注ぐアイリ。

「ありがと。今度は俺が注ぐ番」

と、アイリにもビールを注いであげるタケル。

「ありがと。じゃ、早速かんぱーい」「乾杯!」

と、キンキンに冷えたビールを飲むふたりは、

「くぅー!」「あー、おいしいわー」

と、大騒ぎだ。


テーブルの上には、和食を中心にしたアイリお手製の酒の肴が並ぶ。

「いやあ、やきとりが、美味しいねー。アイリなんでも作れちゃうんだなー」

と、タケルは素直に喜んでいる。

「タケルとつきあうようになって、和食を作る機会が普通に増えたから・・・タケルのおかげでも、あるのよ」

と、やさしい笑顔のアイリ。


「あのさ・・・アイリ、ちょっと提案があるんだけど・・・」

と、急に座り直すタケル。

「なあに?」

と、笑顔のアイリが聞く。


「明日、夕日が最高に気持ちよく見える場所に、デートに行かないか。夜、そういうレストランで食事しようよ。最近、アイリのマンションでばかりになってるから」

と、タケルは言う。

「そのー・・・たまには、大人の恋人同志、ロマンチックな時間を過ごさないか?本来は、僕がそういう場所を予約してくるべきなんだけど・・・」

と、タケルは少し言いよどむ。

「今週は忙しくて、そういう場所、調べる余裕もなくてさ・・・だから、ここはルール破りだけど、知ってたら、アイリに、そういう場所を教えて欲しくて・・・」

と、タケルはアイリの反応を見ながら、話す。

「いいわよ、タケル・・・そうね。麻布に、古いイタリアンレストランがあって、「Felice ogni giorno」って言うんだけど、そこの窓際の席なんて、最高に気分いいわよ」

と、お店通な、アイリは即座に提案してくれる。

「そこ、今から取れるかなあ」

と、タケルが不安そうに言うと、

「うん。ちょっと待ってて」

と、アイリは早速電話機の前に行き・・・テキパキと用事を済ませるとすぐに戻ってくる。

「大丈夫、問題なし。窓際のいい席がとれたわ・・・なにしろ、そのお店、パパの代から、常連だから、うちの家族」

と、アイリは笑う。

「うーん、そういう店でいいのかなあ・・・ま、いっか」

と、タケルは口の中で言うが・・・、

「うん、なあに?」

と、笑顔のアイリ。

「何でもないんだ。明日は楽しみだね」

と、屈託のない笑顔のタケル。


そのタケルの表情を見たアイリは、しあわせそうな笑顔になる。


「タケルの提案、すっごいうれしかった・・・私もたまには、外でデートしたかったの。明日はドレスアップしていこうっか?」

と、ルンルンな表情のアイリである。

「ね、午前中にタケルの服も買いに行こうか?また、タケルをドレスアップしちゃお。ね、いいでしょ、タケル」

と、アイリは素敵な思いつきに、有頂天状態である。

「そうだね。僕もおしゃれの楽しさをなんとなく理解してきたから・・・いいよ」

と、タケル。

「明日は午前中は、タケルのためのお買い物で、夕方はドレスアップして、大人のデート!わーい、楽しいぞー!」

と、アイリはうれしそうな笑顔だ。

「はい、タケル様、白ワインなぞ、お注ぎ致します!」

と、アイリはうれしそうに、はしゃぐ。

「おう、これは、わしの好きなドイツワインのブラックタワーじゃな」

と、タケル。

「は。先日、デパ地下で見つけまして、購入しておきましたで、ございますー」

と、アイリ。

「うむ、苦しゅうない・・・ああ、うめえ」

と、素直に喜ぶタケル。

「はい。アイリも・・・いやあ、アイリがお店通で、よかった」

と、タケルは、素の表情で、ワインをアイリに注いであげる。

「ありがとう・・・おいしいね。ドイツワインっぽい剛毅さがあって・・・」

と、アイリも喜んでいる。

「明日が楽しみね・・・」「そうだね・・・」

と、二人は、少しのワインで、顔を真赤にしていた。


都会の夜は、華やかに更けていった。


つづく

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10月12日 わたし、もうすぐ、離婚します!(男には怖い話!)

2012年10月12日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いやあ、朝は気持ちがいいですねー。

今日は深夜ザンザン降りだったので、

「朝トレどーかなー?」

と思ったんですが、4時頃、バルコニーに出て空を眺めると下弦の月が美しく出ていて、明けの明星も美しく光っていたので、

「ま、いいっしょ!」

ということで、気持ちよく、90分ウォーキングをしてきましたー。


まあ、贅沢な時間ですよねー。


サラリーマン時代では考えられない・・・まあ、独立してよかったってことですねー。

まあ、朝一、身体の調子も整えられるし、なにより、スタミナがつきますね。

90分ウォーキングしても、全然疲れませんから・・・日々身体も成長しているということだと思います。

だから、仕事をしていても、なんとなく潤いが感じられるし、

日々楽しく仕事が出来ています。はい。


さて、今日も男と女の話・・・男性には怖い話になると思いますが、夏頃のお話をひとつ・・・。


その時は、このお話の主人公、お嬢様系の未來ちゃん(27)、女子まとめ係の美人な美島さん(31)、イケメン貴島くん(29)、僕という感じで飲んでいました。

まあ、未來ちゃんは、僕の前で飲んでいたんですけど・・・突然、何かを決意したかのような強い表情になると、

「ゆるちょさん、わたし、もうすぐ離婚します!」

と、唐突に宣言したんですねー。


僕と貴島くんは、顔を見合わせると、少しドン引き・・・で、女子まとめ役の美島さんに目で合図・・・。


美島さんはコクリと頷くと、

「未來・・・いきなり、そんなこと言ったら、男子は引くに決まってるでしょ・・・なぜ、離婚する気になったの?どんな理由があるの?」

と、未來ちゃんに聞いてくれます。

「わたし、よくよく考えた上で決断したんですけど・・・要は今の旦那に大人の男性の魅力がまったくないことに気づいちゃったんです」

と、未來ちゃん。

「私、今の編集部に移動させて貰ってから、大人の男性の魅力というものに、気づいちゃったんです・・・ゆるちょさんとか、貴島さんと話すうちに・・・」

と、僕と貴島くんを下から見上げる未來ちゃんです。

「それは、2年前にうちに来てから、っていうこと?」

と、その未來ちゃんを前の編集部から引っこ抜いた張本人の美島さんが確認します。

「はい・・・前の編集部は文芸だったから・・・あそこ、男性サラリーマンの集団みたいな職場じゃないですか!」

と、未來ちゃんは説明し始めます。

「なんか、女性の扱い方を知らないというか「女子はやさしくしとけばいいんだろ」的な粗雑な扱いを受けたんですよね」

と、未來ちゃんは言います。

「文芸にいる頃は、わたしも「大人の男性ってそういうもんか」って思ってたから、分からなかったんですけど・・・ここに来て、大人の男性の魅力に気付かされたんです!」

と、未來ちゃん。

「ここって、皆仕事も出来るけどプライベートも頑張ってる魅力的な大人の男性、女性ばかりじゃないですか!」

と、未來ちゃん。

「当たり前よ・・・アンテナ感度のいい男性と女性じゃないと、魅力ある雑誌は作れないわ」

と、美島さん。

「特に私、ゆるちょさんや貴島さんに仲良くしてもらって・・・毎日3時のお茶が楽しみで・・・もちろん、仕事でも、力が発揮できるし、すごい充実しているんです!」

と、未來ちゃん。

「未來はお嬢様的なセンスがいいから、20代の女性や、30代の女性にウケがいいページを作れるから・・・やっぱり、編集者はセンスだから」

と、美島さんは、鼻高々に、彼女をスカウトした理由を披露しています。

「ここのヒトは皆、私というパーソナリティーを認めてくれる・・・ゆるちょさんも貴島さんも、大人の魅力で私を癒してくれる・・・」

と、未來ちゃんは話します。

「そこで、初めて、自分が認められる大事さと、大人の男性の魅力に気がついたんです・・・その時はじめて・・・」

と、未來ちゃん。

「そしたら、いつの間にか・・・昼間はものすごく充実して、笑顔でいられるのに・・・家に帰ると、暗い気持ちになる自分に気づいたんです」

と、未來ちゃん。

「私、聖戦女子大学で、3年の時に、東大のマスターにいる、今の旦那に出会って・・・当時は東大マスターってだけで、すごいなって思っちゃって・・・」

と、未來ちゃん。

「そのひとが、私を好きだってことだけで・・・私、彼を結婚相手に選んでしまって・・・今考えれば、未熟だったんです。私自身・・・恋愛の経験もなかったし・・・」

と、未來ちゃん。

「でも・・・旦那は、あの前の職場のサラリーマンの男性と同じ匂いがするんです。女性にはやさしくしとけばいい、みたいな、粗雑なやさしさ・・・」

と、未來ちゃん。

「彼は広告代理店に入りましたが・・・仕事に一杯一杯で・・・普段相手にしてくれないし・・・子供も作りたくないって・・・」

と、未來ちゃん。

「わたしのパーソナリティーなんて、全然大事にしてくれない・・・それに比べて、美島さんも、ゆるちょさんも、貴島さんも・・・わたしのパーソナリティーを大事にしてくれる」

と、未來ちゃん。

「わたし、その違いに気づいて・・・このまま、今の旦那と一緒にいても、ダメになるって、気づいたんです。お互いダメになるって・・・」

と、未來ちゃん。

「だから・・・離婚を決めたんです。・・・おかしいですか?わたし」

と、未來ちゃん。

「いや・・・おかしくなんて、ない・・・むしろ、正しい考えだと僕は思うけどな」

と、僕。

「僕もゆるちょさんに賛成ですね」

と、貴島くん。

「私は結婚したことがないから、よくわからないけど・・・でも、未來のパーソナリティーを大事にしない旦那だったら、やっぱり早めに離婚した方がいいと思うわ」

と、美島さん。

「だって、女性って、自分を大事にしてくれる男性の子供を産みたいし、育てたいと思うものだし・・・それがなかったら、結婚している意味を感じないわ」

と、美島さん。

「それに・・・文芸編集部の男たちみたいな匂いがするんじゃー・・・あれは女性のことがわからないダメ男達だから・・・相手にしないことよ」

と、辛辣に言う美島さん。

「あんな男・・・私は完全拒否パターンね」

と、笑う美島さん。

「そうですか・・・お三人に、そう言われると、勇気が出ます・・・言ってよかった、この話」

と、未來ちゃんは笑顔。

「未來ちゃんは、この編集部に来て、成長したってことだね・・・それで、見えなかったモノが見えるようになって・・・考えも変わったって、ことじゃないの?」

と、僕。

「そうね。未來は、うちの編集部に来て、どんどん成長しているもの・・・即戦力として、十分機能しているし・・・どんどん成長していって」

と、美島さん。

「ま、未來ちゃんくらい綺麗だったら、男なんてすーぐ見つかるよ」

と、僕。

「ほんとですか、ゆるちょさん!」

と、未來ちゃん。

「ああ・・・まあ、保証は出来ないけどね・・・でも、大丈夫さ」

と、僕。

未來ちゃんは、素直な笑顔でした。


未來ちゃんが帰った後、僕らは別の店で飲んでいました。

「しかし、男性にとっては、怖い話だよな・・・いつの間にか、かみさんが成長していて、自分を見限る・・・怖い怖い」

と、僕。

「そうですよね・・・かみさんのパーソナリティーを大事にしてあげないと、ああいうことになるんですねー」

と、イケメン貴島くん。

「お二人は大丈夫なんじゃない?女性の扱いも上手いし・・・ヒトを見る目があるから」

と、美人な美島さん。

「まあ、日々研鑽って、ところかな」

と、僕が言うと、

「そういえば、二人っきりで、食事に行こうって、ゆるちょさん言ってたのに、あれどうなったの?」

と、痛いところを突いてくる美島さん。

「え、そんなこと言ったっけ?つーか、酔っ払ってたかな?」

と、逃げる僕。

「なんなら、僕、席を外しましょうか?」

と、笑う貴島くん。

「いや、それはまた今度にしよう。ね、貴島くん、もうちょっと飲んでいこうよ・・・」

と、慌てる僕。

「まったく、ゆるちょさんは、逃げるのも、上手いんだから・・・」

と、少しふてくされながら、笑顔の美島さん。


都会の夜は、楽しく更けていきました。


と言う怖い怖い話でした。


まあ、でも、人って成長するってことですよね。

かみさんだったら、なおのこと、中身を見てあげていなきゃ・・・。

夫婦で成長していく・・・そうなりたいもんです。

将来の夢かなあ・・・ま、まずは、婚活ですね(笑)。


さ、今日は金曜日。

楽しく一日を過ごしていきましょう!


ではでは。