「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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僕がサイクリストになった、いくつかの理由(43)

2012年10月04日 | アホな自分
年は明け、1月の中旬の少し寒い木曜日、アイリはいつものように5時半に目を覚まし、ジョギング・ウェアに着替えると、軽くストレッチをしながら、マンションを出ていく。

ピンク色のジョギング・ウェアに同じ色のキャップを合わせたアイリは、いつものように、しなやかに走りだす。

外はまだ暗い・・・それでも、街灯の下を、アイリは黙々と走っていく。

足取りは軽い・・・すでに半年以上、ジョギングに取り組んでいる足腰は、ベテランジョガーのように、正確に軽やかに走れるようになっていた。

「あの角を右へ・・・」

呼吸も軽やかだ。


しなやかな肉体が、闇の中を軽やかに走っていく・・・。


アイリは昨年の6月に、まず、ウォーキングから始めた。

最初は、5分程行って、5分で帰るところから始めたウォーキングだったが、すぐに1時間程に伸ばすことが出来て、

「やっぱり、高校の頃、バレーやってたおかげかな」

と、うれしがるアイリ。


そして、アイリは、すぐにウォーキングからジョギングに切り替えた。

「とにかく、タケルの為に、私は健康でいなければならないし、長生きでなければいけない・・・脂肪を少しも溜め込んではいけない・・・」

と、アイリは考えていた。

「なにごとも、タケルの為・・・わたし、タケルの為だったら、何でも出来るんだから・・・」

アイリはいつも、そう考えて、がんばっていた。何事も・・・。


「このメインストリートを走って行くと、太陽が登ってくる・・・いつものように」

と、アイリはしなやかに走りながら、メインストリートの向こうから登る太陽を毎日楽しみにしていた。


いつものように、朝が白々と明けてくる。朝焼けに雲がピンク色に光る。

太陽が登ってくる。

その瞬間凍てついてた空気が、やわらかな表情に生まれ変わる。


「わたしとタケルの人生も、いつもこのようにありたいわ」

アイリは、登ってくる太陽に向かって笑顔で、走っている。

ランナーズハイが、すでにやってきている。

アイリはしあわせな気分でいっぱいだった。


「タケル、今頃、海岸を自転車で走っているかな・・・帰ったら、電話してみようか・・・」

と、アイリは自分に聞いていた。

「今日くらい、いいわよね・・・正月も結局、会えなかったし・・・」

タケルは、年末に実家に帰った後、正月には、急に会社から呼び出しがかかり、アイリと過ごすことは出来なかった。

「少し、心が寂しがってる・・・タケルのやさしい声を聞くだけ・・・それだけなら、許してくれるでしょう?タケル・・・」

アイリは、急いで自宅マンションに戻ると、シャワーを浴びて、タオルで身体を拭いた。

部屋着に着替えて、電話機の前に立つ・・・時刻は6時40分だ。

「確か・・・203号室のガオさんとイズミさんは、6時半には起きているって言ってたから・・・電話で起こしてしまうことはないはず・・・」

以前、朝タケルに電話したら、寝ぼけ声のイズミが出てきて、その後、タケルに、思い切り怒られた経験のあるアイリだった。

「よし、6時45分なら、タケルは部屋にいるはず・・・よし、かけちゃお」

と、アイリは度胸を決めて、タケルの電話番号をプッシュする。

呼び出し音・・・2回目で受話器が取られる。タケル?

「もしもし・・・こんな時間に電話してくるのは、アイリだろ・・・」

と、タケルのやさしい声が聞こえる。

「ごめん・・・タケルの声が聞きたくて・・・だって、年末以来、電話くれたの、1回切りだし・・・」

と、言い訳から入るアイリ。

「うん、そうだね。今日はガオもイズミも出張で部屋にいないから、何も気にせず話せるから、全然いいよ」

と、タケルはやさしく言ってくれる。

「実は、僕の方から、電話いれるかなって、今、考えてたところなんだ・・・だから電話機の前にいたんだよ。だから、すぐにとれたんだ。ま、以心伝心って、奴かもね」

と、タケル。

「そうだったの・・・ほんと、以心伝心だわ、きっと。嬉しいな、タケルとこころがつながったみたいで」

と、アイリ。

「それで・・・正月に起こった問題、そろそろ片付きそうなんだ・・・だから、今週末・・・金曜日の夜から、アイリのマンションに行けそうだよ」

と、タケル。

「ほんと?月曜日の朝まで、一緒にいれるの?」

と、アイリ。

「ああ。とにかく、正月から、こっち、かなり無理をさせられたから・・・そろそろアイリに治療を受けないとダメそうだって、思ってね」

と、笑うタケル。

「また、一日中、ベッドに居たいの?タケル」

と、やさしく聞くアイリ。

「いや、そこまでは、行ってないから、大丈夫・・・そういえば、アイリが僕を連れていきたい場所があるとか、言ってなかった?年末に」

と、タケル。

「ああ・・・そうね・・・二子玉川の自転車ショップだけど・・・土曜日にでも行こうか?」

と、アイリ。

「自転車ショップ・・・確か、アイリが高校生の頃に、よく通った自転車ショップだったよな・・・ツールの情報とか聞きに行ってたっていう・・・」

と、タケル。

「そうなの・・・それにタケル、レーサーバイクってあまり見たことないって、言ってたから・・・」

と、アイリ。

「あの、レーサータイプの自転車でしょ?あのハンドルが、くにゃって曲がっている・・・すごい細いタイヤの・・・湘南にたまに走っているけどね・・・」

と、タケル。

「そういう話、タケルとしたいなって、ずっと思ってたの・・・ツールの世界って、おもしろいし、かっこいいし・・・そういう話しよう、タケル」

と、アイリはノリノリだ。

「ああ、いいよ・・・ツール・ド・フランスは好きだけど、あまり詳しくは、知らないし・・・知らない世界を楽しめるってのは、ちょっと楽しそうだしね」

と、タケル。

「あ、それから、ちょっと言われてたことがあるの・・・」

と、アイリ。

「うん、なんだい?」

と、タケル。

「あの・・・実はパパが・・・タケルのこと、すごく気にいってて・・・また、昼間から飲もうって、誘ってくれって言われてるんだけど・・・どう思う?」

と、アイリは言いにくそうに言う。

「え?そうなの?・・・えーと、二子玉って、アイリの実家に近いんだよね?高校の時に通ってたんだったら」

と、タケルは質問。

「ええ、そうね、電車で2つかな・・・そうか。土曜日の午前中に二子玉の自転車ショップに顔出して・・・それから、上野毛のおうちに顔出しましょうか」

と、アイリは提案。

「うん、それがベストかな・・・それより、早くアイリに会いたいよ。僕も正月に会えると思ってたし、その気でいたから、ちょっと気分がさ、アテが外れて、ね」

と、タケル。

「わたしも、タケルに会いたい・・・会ってゆっくり抱きしめたい・・・」

と、アイリ。

「ふ・・・話していると、会社に行く気分が萎えるな・・・おし、切り替えなきゃ・・・まあ、そういうことだから、金曜日、仕事終わったら、電話いれるよ」

と、タケル。

「うん。留守電にいつでも、メッセージ頂戴ね。午前中でも午後でも、いつでも、外から確認するから、ね」

と、アイリ。

「ああ、間違って、午前中で仕事終わり・・・なんてこともありそうだから。わからないけど・・・期待しないで、待ってて」

と、タケル。

「うん、期待し過ぎないようにして、待ってる」

と、アイリ。

「ふ、アイリは楽しい気分にさせてくれるな、毎回・・・じゃあ、切るね」

と、タケル。

「お仕事がんばってね」

と、アイリ。

「うん、がんばるよ、じゃあね」

と、電話を切るタケル。


アイリは、受話器を見つめていた・・・心地良い気分にうっとりする。

「かけて、よかった・・・久しぶりに、気分が上がったわ・・・」

と、アイリはうっとりしながら、その場に寝転がる。

「また、タケルと会えるんだわ・・・うれしー・・・」

と、自分自身を自分で抱きしめるアイリだった。


久しぶりに、やさしい幸福感に浸るアイリだった。


つづく

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10月4日 赤いボーダーのマリンシャツが好きだから!(湘南が香る?)

2012年10月04日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いやあ、今日は朝は大荒れで・・・まあ、90分のウォーキングをこなしてきましたけれど、

風が舞う舞う・・・あげくには、パラパラ雨まで降ってきまして・・・ま、パラパラだったので、損傷は軽微でしたけどねー。


さて、ラジオからはエア・サプライが流れていて、まるで海岸沿いで朝を迎えているような感じですが、

このエア・サプライの抜け感がいいですねー。


ま、そんな感じで、今日も始めていきましょうか。


えー、先日、仕事仲間の美人な仮名久美ちゃん(27)とさし飲みしましてー。

まあ、その時の話でもしましょうかねー。


ま、その時は、和食が食べたいということだったので、日本料理屋さんに入って、日本酒で鍋!という感じでした。


「はい。ゆるちょさん。ぬる燗、お酌しますね」

と、笑顔な久美ちゃん。まあ、このひとは、美人ですから、けっこう破壊力のある笑顔だったりするわけです。

「わたし、このひと、と思ったひとにしか、お酌なんかしませんから。たとえ上司の命令でも・・・」

と、久美ちゃんは、ありがたがれアピールをしていますが、

「まあ、美人な久美ちゃんにお酌されたら、だれでも、デレデレになっちゃうんじゃない?」

と、割りと冷静に突っ込んだりして(笑)。

「そんなことないですけど・・・」

と、口を尖らす久美ちゃんですが、このひとは、くるくる表情が変わって面白いわけです。

「でも、わたし、思うんですけど、秋って失恋の季節みたいなことって、割りと言われますよねー」

と、久美ちゃん。

僕はぬる燗を美味しそうに味わって・・・、

「そうだね。オフコースの「僕の贈りもの」も確か、そういうストーリー」

と、話します。

「でも、わたし、秋こそ、新しい恋の始まる季節だと思うんです」

と、やさしい笑顔で言う久美ちゃん。

「ふーん、それは、どういう話?」

と、僕が興味を持つと、

「だって、ゆるちょさんがぬる燗を頼んだのも、この季節、ぬくもりが欲しいからでしょう?」

と、久美ちゃん。

「うん。そうだねー・・・やっぱり、この季節、暖かいものが恋しくなるよ・・・鍋とか、ぬる燗とかねー」

と、僕。

「だから、ひとのぬくもりも恋しくなる季節・・・つまり、恋のはじまりの季節だってことかなって、思ってるんです」

と、久美ちゃん。

「なるほどねー。「なんで旦那さんと別れないの?だって、夜、寒いんだもん」って小話があるくらいだからねー」

と、僕。

「ゆるちょさんは、この季節、ぬくもりが欲しいってことは、ないんですか?」

と、久美ちゃん。

「そりゃあ、僕だって人の子だから・・・でも、日々のしあわせって、僕的に言えば、女性の笑顔を貰うことだし。こうして、久美ちゃんとも飲めてるから・・・割りとね」

と、僕。

「割りと間に合っているってことですか?それで満足ってことですか?」

と、畳み掛ける久美ちゃん。

「うん、そういうことだねー。だって、久美ちゃん美人だし、お酒注いでくれるじゃない・・・それで満足しない男がいる?」

と、僕。

「いや、それはゆるちょさんがそう言ってくれるのは、とってもうれしいですけど・・・私が聞きたいのはそういうことじゃなくて・・・」

と、久美ちゃん。

「ゆるちょさんは、恋をしなくても、へーきなんですか?この寒い季節、恋人作った方がいいんじゃないですか?・・・ってことを聞きたいんでしょ?」

と、僕。

「そ、そうです。ゆるちょさん程のひとが、何故恋人を作らないのか・・・それが私には不思議なんです」

と、久美ちゃん。

「それはさっき言った通り、女性と普通にお酒を飲めているからじゃないのかな。3時には、女子と、お茶してるし、スィーツも食べているから・・・それで満足してるんだろうね」

と、僕。

「なんか、もったいないような気がするんですよね。ゆるちょさんだったら、もっと上を目指せるのに・・・」

と、久美ちゃん。

「いやあ、僕的には、今が最高の生き方だと思ってるけどな。もちろん、かみさんを貰って子供たくさん作って・・・そういう家族が持てたらもっとしあわせだろうけど」

と、僕。

「わたしが言いたかったのは、まさにそれ・・・なぜ、そういう生き方をしないんですか?皆、そういう生き方をしてるじゃないですか?」

と、久美ちゃん。

「まだ、かみさんにしたい女性を見つけられてないからだろうね。単純に・・・」

と、僕。

「そうかなあ・・・ゆるちょさん、ヤル気ないからじゃないですか?あるいは、今の方が楽だから、とか・・・」

と、久美ちゃん。

「それはあるかもねー・・・束縛されない、自由な生き方が出来るのは、確かに楽しい・・・毎日のしあわせになるしね・・・」

と、僕。

「だってさー、久美ちゃんとさしで飲めるのは、僕にかみさんや家族がいないからだよ・・・そこはどう思ってるの?」

と、僕。

「それは・・・ありがたいと、思ってますけど・・・」

と、またまた、口が尖る、久美ちゃんです。

「わたしは、早くゆるちょさんにしあわせになって欲しくて・・・だから、言ってるんです・・・よ」

と、下から僕を見上げるようにしてあり、言う久美ちゃん。

「だって・・・この間の打ち合わせ、びっくりしちゃって・・・だってゆるちょさん、白デニに白いスニーカーに赤い靴紐をつけて・・・あれ、自分で別に買った靴紐でしょ?」

と、久美ちゃん。

「うん。赤色の差し色が、僕の中では好みだからねー」

と、僕。

「そういうところも感心したし・・・それに、赤いボーダーのマリンシャツに、薄いブルーのパーカー着ているなんて・・・それ20代前半のおしゃれですよ!」

と、久美ちゃん。

「それがピッタリ似合っていて・・・ゆるちょさんの中って、いつでも湘南なんだなーって、思ったし、あれほど、そういう格好が似合うひとも、いませんよ。他に・・・」

と、久美ちゃん。

「まあ、なんとなく、そういう格好が好きなんだよね・・・まあ、体脂肪率が16%だから、余計そういう格好が似合うしねー」

と、僕。

「わたし、そういう大人の男性見たことありませんよ・・・赤いボーダーのマリンシャツがこれほど、似合っちゃう男性・・・」

と、久美ちゃん。

「ゆるちょさんのおしゃれって、すごい似合うし、かっこいいし・・・湘南が香る、というか・・・だから、はっきり言ってゆるちょさんのそういう格好を見るのが好きなんです」

と、久美ちゃん。

「今日も誘ってくれてうれしかったし・・・できれば、毎日でも、こうして、飲みたいし・・・」

と、久美ちゃん。

「まあ、毎日は無理だけどさ・・・そりゃ、僕にもつきあいはあるからね・・・」

と、僕。

「まあ、でも、久美ちゃんには、僕のおしゃれの評価係をやってもらおうかな・・・今度から、会ったら「今日のおしゃれは何点!」ってつけてよ」

と、僕。

「ええ、それはいいですけど・・・」

と、久美ちゃん。

「そういうひとがいると、僕もおしゃれの励みになるからさ・・・うん、それはいい考えだ・・・ね、それお願いね」

と、僕。

「はい。わかりました」

と、僕を正面から見つめる、久美ちゃん。

「じゃ、また、ぬる燗注いでくれる?」

と、僕が言うと、にっこりして、ぬる燗を注いでくれる久美ちゃんなのでした。


僕らは楽しく酔っていくのでした。


まあ、体脂肪率が16%になって、おしゃれも楽になりました。

まあ、だいたい若い格好が似合いますからね。

ま、そんなこんなで、美人さんにおしゃれを教えてもらうことになった、ゆるちょです。


やー、毎日が楽しいです。


さ、そんなこと言ってないで、今日も仕事仕事。

がんばらなくっちゃ!


ではでは。