「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

12月2日(「家政婦のミタ」が日本人に人気の理由!)

2011年12月02日 | 毎日のしあわせの為の知恵

おはようございます。

いやあ、12月になって、おもっそ寒くなりましたねー。

昨日は、すっかり冬装備バリバリで、外はほんと寒かったです。


さて、昨日、ようやく今回の「家政婦のミタ」を見ましたが、

「なるほどねー」

って、感じでした。


まあ、昨日に引き続きになりますが、このネタで行ってみたいと思います。

なにしろ、この水曜日の放送で、視聴率29.6%を叩き出した!という、もう、お化け番組になっていますからねー。


えー、この話の構造は、

「ドラえもん!」

ですねー(笑)。


というか、いろいろな、日本人オモシロ要素が絡み合っているので、これだけの視聴率がとれているんだと思いますねー。

そのあたり、書いて行きましょう!


まず、「ドラえもん」でもそうですが、この「家政婦のミタ」。ミタさんを大活躍させなければ、話は始まらないわけで、

なので、阿須田家は、おもっそのび太君化しなきゃいけない・・・というわけで、崩壊寸前から始まるわけですね。


阿須田家っていうネーミングは、

「明日だ、明日を考えて生きていくんだ!」

というあたりにもかかっているんですかねー、これ。


さて、日本人ってのは、成長物語が好きですね。

これー、K-POPや、アメリカのアーティストがプロとして完璧へ求められるのとは、対照的に、日本では、AKB48に見られるように、

「成長物語を一緒に楽しむ」

というところに、日本人の喜びがあったりするわけです。


高校野球で活躍したヒーローがやがて成長して、プロ野球のヒーローになる。

松坂大輔しかり、ダルビッシュしかりです。


そういう成長物語に喜びを感じるのが日本なんですね。


AKB48って、

「毎日近くで会えるアイドル」

ってなコンセプトだったでしょう?初めから完璧は求められていないわけです。成長を楽しむわけだから。

それに比べて、K-POPやアメリカのアーティストは完璧なプロだからこそ、もてはやされる。

スーパーマン的なあり方が求められる。

だから、アメリカには、いろいろヒーローモノがあるんでしょうね。

なんだろ、いろいろな問題にぶち当たるけど、最後はスーパーな力で悪をやっつけちゃう・・・その爽快感に酔う感じですかねー。


まあ、日本の場合、成長物語なんだな。

だから、阿須田家は、最初、だめだめにしてあるわけです。途中で家族がまとまるという成長を見せるために。

だから、父親も最初は情けない・・・不倫してかみさん殺しちゃって、子供達のことも愛せない・・・結局、会社をクビになるところまで、

究極のだめだめ親父にまでなるわけですけど、そうしないとあとで成長を見せられませんからね。

だから、家庭不和、だめ親父、な要素が初期にガンガン描かれたわけです。


すべては、家族がひとつになること。父親が父親らしく立派になること。


これをしっかり強調して描くために、ダメダメである必要があったんですね。


だから、日本人は、まず、だめだめな阿須田家という家族に興味を持った。

誰だって、家に問題を抱えていたりするものです。

兄弟同士がちょっと仲悪かったり、かみさんと旦那さんが、ちょっとうまくいってない・・・義父との間に、ちょっとしたいざこざが・・・、

こんな話はどこにだってある。

だから、ある意味、共鳴するわけですよ。

そして、そういう問題群をミタがどうやって解決していくかに、興味が湧く・・・まあ、ドラえもんですからね。

いろいろな道具の入っているドクターズバックまで、持っている。

ドラえもん、そのものでしょう。


そして、ミタは、一種、破壊的な、犯罪に近いようなやり方で、その場その場を解決していく。


この一種犯罪に近いようなことってのが、味噌ですよね。

例えば、お隣さんに悪口言われて、お隣さんを破壊したい・・・なんて願望は誰だって持ったりすることがあるもんです。

その潜在的願望をミタは、満たしてくれる。

スプレーで落書きなんて、へーきでやっちゃう。もちろん、無表情で。


そりゃー、ウケますよね。潜在的願望を満たしちゃうんだから、

「次は、どういう犯罪的なやり方で、解決するんだろ!」

と、普通に期待しちゃうわけです。

基本、ドラえもんなわけですから、楽しいですし、さらに犯罪的な手法を使うわけですから、非日常がそこにはあって、そりゃーおもしろく感じるのは、あたり前ですよね。


この話ってのは、二段階構成になっています。


まずは、だめだめだった、阿須田家ファミリーの修復物語。

バラバラだった、皆の気持ちを修復し、ひとつにまとめる物語です。

まあ、今回、平泉成さんが、

「ナリ!」

とか言っていて笑いましたが、まあ、おじいちゃんの心も修復されました。

これで、おとうさんが就職できれば、ゴールなわけですけど、それはまだ先に設定されている。


そして、今回から、今度は、ミタさん本人の物語が始まりました。

ミタさんの過去が語られ、今度はミタさんの心を修復していく物語が、メインテーマになってきます。

まあ、次回予告を見ると、自殺的なシーンがほのめかされていましたから、まあ、それをトライするところまで行くでしょうね。

なにしろ、今のミタさんは、自己を否定しているわけですから、それがあの表情のない、

「なにもしなくていい。一生笑うな」

という言葉のトラウマに囚われているわけですから、そりゃ自己破壊になって当然なんですねー。


でも、このドラマ、最後どうなるかってのは、わかっているわけです。


すべての成長物語が終わった時、ラストシーン、そこにあるのは、ミタさんの全力の笑顔です。


それをどう強調するか、そのために、ミタさんに全力で無表情をさせているわけです。

前半は、ミタさんの活躍で、阿須田家に笑顔が戻った。絆と呼べるものが戻ってきた。

であれば、今後は、阿須田家の活躍で、ミタさんに笑顔が戻る番です。


その笑顔に最も遠い所にあるのが、ミタさんの自殺ですから、当然、設定されなければいけないわけです。


そこから、どんな風にミタさんの全力の笑顔につながっていくか、そこが今後のストーリーの見所になるはずですねー。


しかし、この「家政婦のミタ」の次回予告って、次回のシーンとして含まれていない内容とかもやるのね(笑)。

確か前回の次回予告には、ミタが母親から、

「あなたは何もしないでいい。一生笑うな」

と言われるシーンが映されていました。でも、今回、それはミタの言葉として語られただけだった。


だから、次回予告がすごい意味を持っていたりするわけです。

というか、次回の内容ともリンクしている映像であり、次回予告でしか流れない映像だったりするわけです。


だから、次回予告は、とーーっても大事ですね。このドラマでは。



で、こう考えてくると、このドラマの人気の理由は、

①成長物語であること、それも和解をゴールとした物語だから、

「和をもって尊しとなす」

を至上の正義とする日本人には、最もウケの良いドラマとなっている。


②「ドラえもん・ミタ」が、よくある家庭の問題を、犯罪ギリギリの手法で解決していく、そのすっきり感が日本人にウケている。


③「ドラえもん・ミタ」本人に隠されたストーリーに興味がある。


この3つが、この作品がウケている大きな理由になりますかねー(笑)。


なんか、今回、ミタさんとうららちゃんが、入れ替わるという作劇が・・・まあ、夢オチでしたけど、あったところを見ると・・・、

ミタさんの笑顔を見せそうで・・・最後まで、見せないように、引っ張るんだろうと思いますね。


しっかし、ミタさんのスーパーぶりには笑いましたね。ルービックキューブもちょっとあきれましたけど、

ものまねまで得意だなんて・・・それを利用してストーリーが進むんだから、そりゃおもしろいですよ。


それで、いて、

「人生、取り返しのつかないこともある」

という大真理につないでしまう。


素晴らしい物語だと思いますねー。


気になるミタさんの全力の笑顔。

ラストシーンにそれが映されるまでに、どんなストーリーが編まれるのか、これから、楽しみにしていきましょう!



ではでは。