王の跡継ぎとしてそろそろ婚姻の話も出ているイ・ゴン。王である父のとの関係も良好、異母兄弟であるトソン大君との関係も実の兄弟のように良好。
韓国時代劇では王族の異母兄弟というのは、後継者問題と相まってなかなか関係が難しいというのが定番。異母兄弟なら血は繋がっているから兄弟に違いはないと思うのだが、ドラマのセリフでも「本当の兄弟のようだ」と感嘆するセリフがある事からも、もめるというが前提の間柄らしい。
そして、王よりも大妃(デビママ)と呼ばれる先の王の妃が影の実力者というのも韓国時代劇の定番なのだが、このドラマはまさにその定番をきっちり守り、演じるミョン・セビンも笑顔を見せながらも、初回から王にさりげなく圧を掛ける様子が非常に怖い。
偶然その大妃の裏の顔を知ってしまい、ショックを受けているイ・ゴンは、寡婦が再婚出来る裏技の拉致(ポッサム)の男性バージョンで間違えてポッサムされてしまうのだ。自分のお妃候補、宮廷の医師の娘ミョンユンの厄払いの為に謝って拉致されてしまうという、人違いが更に大きなトラブルを生みそうな予感なのだが、逆に医師の娘であるミョンユンに助けて貰えるという展開に繋がるトラブルらしい。
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イ・ゴンの父である王の反対勢力は虎視眈々と自らの勢力の逆転を狙っており(これも定番だ。反対勢力が謀反を企てない時代劇は無いに等しい。)大妃もその力に乗っかりそうな勢いだ。
大妃というと王の親世代だからもう結構な年齢と思いがちだが、平均寿命が短かった為か、新しい妃を迎えるというのは当然の事らしく、大妃も先代の妃とはいいながらも現役感が半端ない。全然枯れておらず宮廷内で王よりも権力を握っているのだ。王の跡継ぎ息子であるイ・ゴンの命を狙う事もいとわないギラギラした権力志向・・・