私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

焼肉ドラゴン

2018-06-23 21:23:12 | 映画鑑賞

大阪万博が始まる前の大阪。在日コリアン1世の夫婦が営む焼肉屋が舞台の映画だ。

二人の娘を一人で育てた父(演:キム・サンホ)と、戦後の混乱の中で済州島から娘を連れて逃げてきた母(演:イ・ジョンウン)。

帰りたくとも帰る場所が無くなってしまった二人は、再婚し日本で居を構え、大阪の地で生きる道を選ぶ。日本で生きる覚悟をしても日本の社会に馴染んでいるとは言えない家族の日常。在日コリアン2世である娘たち世代は、何かに怒り声を荒げる場面が多い。そんな娘たちの様子を見ながら夫婦二人が口にする日常の中での喜びや悲しみの言葉。夫婦は時に声を荒げることがあっても、どこか何か達観した雰囲気がある。在日1世の夫婦二人からは、娘たちからは感じられない覚悟のようなものが感じられる。

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妙に一つの動作が長く(舞台だった時の名残の演出なのだろうか・・・)感じられる場面があったり、娘たちのシーンは怒鳴り声ばかりが印象に残ってしまったりして、やや違和感を感じたりもしたのだが、父、キム・サンホと母、イ・ジョンウン、夫婦二人の演技がそれらの違和感を消してくれた。私は、在日1世の夫婦二人の物語として、この映画を楽しむ。

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三女を演じた桜庭ななみ、中国語だけでなく韓国語も出来るとは・・・・

 

焼肉ドラゴン (角川文庫)
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