シークレット

娘を亡くしてから妻との仲がうまくいっていない刑事。

そんな刑事が殺人現場で目にしたのは、床に落ちたイヤリングと口紅がついたグラス。
イヤリングが妻のもので、グラスを口にしたのは妻だと気づいた刑事は、捜査をするふりをしながら証拠隠滅を図るのだ。

子供を亡くし、悲しみに暮れる夫婦なのだが、どこか画面から漂ってくるのはおしゃれな雰囲気。
主演の夫婦を演じる二人がとても生活に疲れた夫婦に見えないのだ。
本当に妻が犯人なのかという謎はずっと残るのだが、その謎もやっぱり二人のおしゃれな外観になんとなく邪魔されている感じなのだ。

もちろん主演二人は熱演なのだが、どこかそんな雰囲気が伝わってきて、ミステリーらしさがやや薄められているような・・・
（たとえば夫がもっと秘密裡に妻の秘密を探ろうとすればよかったのかもしれないが、案外なんでも簡単に話してしまうのだ。）
犯人は、そしてもっと奥に隠された謎は・・・・（もちろん最後の最後にひねりはあるものの、
）これが案外簡単に想像できてしまうのも残念なところ。

主演の二人に期待していただけに、やや残念な感じが残る。
隠された秘密にもっと重みが欲しかったような気がする。

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