先日、大阪からちょんせいこさんにおいでいただき、ホワイトボード・ミーティング勉強会を開催しました。
ちょうど一年前に大阪で講座を受講して一年、更にバージョンアップしてます。
その中で印象に残ったことのひとつが「翻訳する」ということ。
ケース会議アセスメントの1項目で、「その行動は何から出ているかを想像し、その人の気持ちで翻訳する」もの。
例えば児童のケース会議で、「5歳の子どもがよく大声で奇声をあげる」という行動。
一般的には「問題行動」というくくり方で終わるのですが、周辺情報から推測して「自分の気持ちを伝えることが苦手で、どうしていいかわからず感情を爆発させる」と翻訳する。
問題行動として捉えると「困った子」「何か問題を持っている子」と決めつけられがちな問題が、具体的にどう支援すればいいのかという「手段」を考える意識に変わります。
例えば里親に預けられた子どもが、最初はとてもいい子だったのに、しばらくするとお金を盗んだり物を壊したりという「問題行動」を起こすことがあります。
これも翻訳すると、「本当にその里親さんが自分たちを愛してくれる、信頼するに足る人なのか確認している」と翻訳でき、その行動に対する反応の仕方も変わってきます。
これらは児童のケースワークに関する話ですが、私たちの日頃のコミュニケーションでも同じ事は言えるかもしれません。
相手の「困った行動」は、翻訳すると別のメッセージが隠されていて、それを知ることで私たちの反応・捉え方も変わっていきます。
相手の言葉にストレートに「反応」するのではなく、一呼吸置いて「翻訳」してみるということも大切かもしれないと感じた勉強会でした。
つくづく『ホワイトボードミーティング』のすごさを痛感します。
ご本人の言動、行動、表情など…。読み取ることは本当に難しいですね。
だから、本人に気づいてもらうことの意味の重さを目の当たりにします。
いつもパワーをありがとうございます。
最近更新をしてないので気づくのが遅くなりました。
ホワイトボード・ミーティングの奥深さの一つは「アセスメント」です。練習会ではまだそこまで行きませんが、学ぶ価値のあるものだと思います。