ヒマローグ

毎日の新聞記事からわが国の教育にまつわる思いを綴る。

自由な環境、柔軟な発想

2024-09-01 09:12:43 | 我が国の教育行政と学校の抱える問題

「自由な環境、柔軟な発想」8月24日
 『担当業務は「癒やし」』という見出しの記事が掲載されました。『システム開発会社「qnote」のオフィスには「猫社員」と呼ばれている猫がいる(略)犬や猫など動物のいる職場で仕事をする働き方が注目されている』ことを報じる記事です。
 『従業員はパソコンで作業をしながら猫をなでたり~』ということで、『猫の世話を通じて社員同士に積極的なコミュニケーションが生まれ、心の距離を近づけてくれる』『猫が仕事の邪魔をしてくれるのがちょうどいい気分転換にもなります』など、社員の評価も高いようです。
 同社の代表は、『仕事は我慢してかしこまることではなく、もっと自由な環境で、柔軟な発想でやったほうがいい』と話しています。なんだかいいことばかりのようです。私は猫が嫌いです。犬も鳥もハムスターも、生き物全般が苦手です。ですから、こうした動物が共にいる職場が広がり、学校にもその波が及んだらどうだろうと、考えてしまいました。
 教員同士のコミュニケーションが深まり、心の距離が近いなんて素晴らしいことです。若者の教員志願者が減る今、教職の人気回復の有効な手段になるかもしれません。画一化、硬直化していると批判されることが多い(私はそうは思わないが)公立学校の教育活動を変えるために、教員が自由な環境で柔軟な発想をもって教育活動を構想していく、そんな視点からも評価する声があがるかもしれません。
 さらに、教員にとって良い影響があるのであれば、それを子供にも及ぼそうという発想が出てきてもおかしくありません。つまり、教室に猫がいて、授業中も自由に動き回っているということです。子供の気分転換になりかえって集中力が高まるかもしれません。子供の発想も柔軟になり、プログラミング教育など、創造力の育成に効果が表れることが期待できます。
 でもそんな学校は、私のような動物嫌い、あるいはアレルギーのある人にとっては地獄になってしまいます。そういえば、私が20代のころ、教室でオウムを飼い、子供たちのアイドルで学級の団結力を生み出す存在だからと、鳥アレルギーの子供の保護者からの苦情をはねつけてしまった同僚がいました。傲慢な人だと思いましたが、そんなケースがあちらこちらで見られるようになってしまうかもしれません。
 でも、どこかの「先進的」な学校で取り組むところが出てきそうな気もします。あなたは賛成しますか。

 

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