イボクサ属はツユクサ属に葉や姿が良く似ていますが、花が放射相称で苞がありません。
この草の汁をいぼにつけるととれるといわれ「イボトリグサ」ともいわれるそうです。
種小名の keisak は、江戸時代の本草家、二宮敬作の名にちなんで名づけられています。
6本の雄しべのうち3本は稔性があり上部に位置します。 残り3本は花糸が短く花粉を出さない仮雄しべです。
仮雄しべはハート型をしています。 6本の雄しべの基部には白い毛が生えています、きっとこれらの作りで昆虫を誘うのでしょう。
花が終わった後は花柄がそりかえります、この姿はやはりツユクサの仲間であることを連想させます。
葉の脇には花を咲かせないまま果実となった閉鎖花由来の果実ができています。