花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

パプアン・トビー

2010年12月29日 | エピソード


いかにも熱帯地方の海で泳いでいそうなトロピカルな色合いをしたフグです。 熱帯魚ショップでは"キタマクラ属 sp.”としか書かれていなかったので、帰ってから調べてみると、どうやらアラレキンチャクフグの仲間で和名はついていないようです。



現地ではPapuan Tobyと呼ばれているらしいので、“パプアン”と呼んでいます。 
体全体にある青いラインとスポットがとてもサイケデリックで、この色合いに比べたら昨日のシマキンチャクフグは和風の感じです。



夜寝るときには、岩の所や水槽の壁に垂直になって張り付くようにして寝ています。 よく滑り落ちないものだと感心します。



フグはこちらでは諾点をつけずに”ふく”と呼びます。 “福”につながる呼び名です。
今年も残すところあとわずかとなりました、皆様良いお年をお迎え下さい。

シマキンチャクフグ

2010年12月27日 | エピソード


はじめて見たときは、これもフグの仲間?? と思いました。
白い肌に茶色のシマシマとドット、黄色い尾びれが美しい模様のフグです。 フグといえばぽってりとした体形を連想しますが、このシマキンチャクフグはスリムで体つきがまるでフグらしくありません。
 


しかし属名はすごいですよ、なんとキタマクラ属です!!(コワイですね~)。 
このシマキンチャクフグにそっくりな体つきや模様をしているノコギリハギという魚がいて、こちらは毒を持っていないのですが外見をシマキンチャクフグにそっくりに似せることで敵から身を守っているそうです。
ジャコウアゲハに擬態しているアゲハモドキと同じような関係が魚にもちゃ~んといるですね。



泳ぎはのんびりしていて、長い口先で興味があるところをよくあちこちつっついています。

コンゴウフグ

2010年12月26日 | エピソード



黄色い体色に青いドットがらがオシャレなコンゴウフグです。 まだ1cmくらいの幼魚で、これから大きくなってくると2本の角が伸びてきます。



口が『ひょっとこ』のようなおちょぼ口です。 ときどき気になったところを何回も何回も吸いつく行動をしています(美味しい味がしてるのかな)。
フグは毒を持っていることで有名ですが、このコンゴウフグは体表に粘液毒があり強いストレスがあると、水槽の中の魚を全滅させるくらいすごい毒を放出するそうです。



体は五角形をしているハコフグの仲間て、"サカナ君”がかぶっている帽子は、このハコフグの仲間です。 体は触るとカチカチに硬くて、たま~に狭いところにつっかえて身動きとれなくなっていることもあります(笑)。

サカナくんといえば、ぎょぎょぎょ!!絶滅したと思われていた『クニマス』を発見する大ニュースが最近ありましたね。



ミドリフグ

2010年12月25日 | エピソード


我が家のフグを紹介します。 まずはじめはミドリフグです。 
汽水性のフグでくりくりした目がかわいくて愛嬌があります。 いつもはピンセットで餌をあげているのですが、ためしに手で餌をあげたところ、なんの警戒心もなくよってきて餌をパクパク食べてくれました。 人なつっこいですよ。



普段はヒレをピロピロさせてのんびり泳いでいます、ときどき自分が映った水槽を見つめながら上に行ったり下に行ったりして一人(匹)で遊んでいます。



フィルターのスポンジの下がお気に入りの場所です。 寒い時は2匹が上下に重なって鏡餅状態になっていることもあり面白いです。



夜寝るときは、お腹を水槽の底につけて寝ています。 この時はまだ寝る前だったので、こっちをカメラ目線でチラリ。



飼育して初めて知ったのですがフグってよくしっぽをクルッとまるめます。 リラックスした時や泳いでいる最中にもよくやっています、反対にとても緊張した時にもこんなしぐさをします。 

タヌキマメ 豆果と種子

2010年12月11日 | 山の花



タヌキマメの豆果はこの大きなふさふさの萼に包まれていて、普段はあまり目にすることがありません。 ちょっと失礼して萼をはずして、中を拝見してみました。 中にはタラコのような形をした真っ黒に熟した豆果がありました。



花序の下の方をよく探してみると、豆果が萼から現れ、中央部分が二つに割れて、中の種子が見えているものが見つかりました。 つやつやしたオリーブ色の小さな豆(種子)です。



熟すと豆果は2つに裂けて一瞬にしてクルクルっとねじれ、その勢いで小さな種子を遠くまで飛ばします。



タヌキマメ属は日本には3種が自生しますが、世界の熱帯から亜熱帯に約6000種もあり、日本はその分布の末端だそうです。 

 


タヌキマメ

2010年12月08日 | 山の花


いよいよ今日あたりから冬型の気圧配置になるようで、12月らしい寒さが到来となりそうです。 



10月に写していたタヌキマメの画像を見ていましたところ、ふわふわの毛皮のマフラーを首に巻いて、襟元を温かく包んでいるような感じがしてきました。



上側にある2つの萼がよくわかります。 下側には3つ萼があります。、



タヌキマメの花は寝ぼすけで、午後になってようやく花を咲かせます。 ここの土手にはたくさんのタヌキマメがお昼過ぎに花を咲かせていました。


日本帰化植物写真図鑑 第2巻 発刊

2010年12月05日 | 外来植物



「日本帰化植物写真図鑑 第2巻-Plant invader500種-」がいよいよ発刊されました。 
9年前に発刊された「日本帰化植物写真図鑑」の第2巻目です。 
今回の第2巻では、第1巻発刊後に発見された種や掲載しなかった種など500余種、種子も約200種が収められています。
1巻と合わせると1,100余種の帰化植物が収録されており、現在のほとんどの帰化植物をカバーすることになります。

書店発売は、12月中旬頃だそうです。   定価 5,000円+消費税 B6版 580
少しお高めですが、帰化植物に興味のある方はお手元に1冊あると便利だと思います。