花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

2008 思い出の花 ベスト10

2008年12月31日 | 思い出の花ベスト10

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 1 位 ヤドリギとヒレンジャク

今年のNo.1は、やはり“ヤドリギの果実”の驚くべき種子散布の仕組みが観察できたことです。 そしてヤドリギの果実を食べに来るヒレンジャクを、長い間待ちわびて、ついに撮すことができたときの嬉しさは忘れられません。

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 2 位 ヤマアイと染色

ヤマアイの不思議な花に惹かれたこと、辻村嘉一氏の著書が見つかり、辻村氏がついに見いだした「古代の山藍染め」まで追体験できたことは、とてもすばらしい貴重な経験でした。

 

’08 思い出の花ベスト10 番外編・・黒川温泉写真コンテスト

今年の1月、黒川温泉が企画した第1回写真コンテストに応募しました~♪ テーマは“癒し”です。 初めてこんな企画に応募してみたのですが・・・

結果は、な・な・なんと“ベスト癒し写真賞”に選ばれちゃいました。 黒川温泉での商品券・豪華商品そして1年間無料で黒川温泉に入れる銀のプレミア入湯手形をいただきました。嬉しかったです!!


2008 思い出の花 ベスト10

2008年12月30日 | 思い出の花ベスト10

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 3 位 ヤナギバルイラソウの種子

ヤナギバルイラソウは果実が裂けて種子を飛ばしますが、飛ばされていった種子には、すごい仕組みが隠されていました。 種子が水分に触れると、一気に水分を吸い取って何倍にもふくれあがるという特徴は、とても素晴らしい仕組みだと感心してしまいました。

08 思い出の花ベスト10・・ 第 4 位 ガガイモ

ガガイモの花は魅力的で、花もなんだか不思議な作りをしていて、いつも気になっていました。 ガガイモの花には、大きな花と小さな花があり、大きな花は両性花・小さな花は雄花です。 受粉の仕組みがとても面白いことがわかりました。


2008 思い出の花 ベスト10

2008年12月29日 | 思い出の花ベスト10

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 5 位 フナバラソウ 種子

この綿毛を5年間待ちこがれました。 フナバラソウの種子が飛び立つところです。 来年は花をじっくり観察しようと思っています。

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 6 位 キキョウソウの閉鎖花

キキョウソウの閉鎖花はいったいどうなっているんだろう?? 小さな閉鎖花の中を解剖して確認するのに苦労しました。 さらに小さなヒナキキョウソウも観察したのですが、あまりにも小さすぎてよくわかりませんでした。


2008 思い出の花 ベスト10

2008年12月28日 | 思い出の花ベスト10
いよいよ今年も残すところあと4日となりました。 そこで、今年1年間をふり返って心にのこる思い出の花のベスト8を紹介したいと思います。

’08 思い出の花ベスト10・・ 第 7 位 アメリカキンゴジカ

今年(2008)の9月に田んぼの脇に生えているのを見つけました。 その日は夕方でしたので花はしぼんでおり、数日後花を見ようと出かけましたが、その時も花が見られませんでした。 開花がとても短い花なので、何度も花を確認に行きました。 お昼前の短い時間にしか花を開かない変わった花です。
 
’08 思い出の花ベスト10・・ 第 8 位 ルリハコベ・アカバナルリハコベ

ルリハコベは見たことがあったので、アカバナルリハコベを見てみたいと思っていました。 別の植物を観察に行った時、足下に咲いているのを見つけました。 両種の花とも、とてもエキゾチックな綺麗な色をしています。 

2007 思い出の花 ベスト10

2007年12月31日 | 思い出の花ベスト10

いよいよ2007年も大晦日になりました。 今年も、思い出に残った花ベスト10を発表いたします。 (画像はベスト3に絞りました)

第1位 カタクリ

九州では カタクリはほとんど見ることができない幻の花です、そして早春にしか咲かない憧れの花でもあります。 今年の早春に念願のカタクリの自生地に行って来ました。 ちょうど花が良い時期で、カタクリの美しさを堪能してきました。

第2位 ニジガハマギク・セトノジギク


ニジガハマギク


セトノジギク

牧野博士ゆかりのニジガハマギク、白い花弁がとても清楚で “野菊のプリンセス”とでも呼びたくなるようなセトノジギクの美しさが心に残りました。

第3位 スズラン

みんなが知っている有名な山野草の1つですよね。 スズランは本州中部以北の山野に分布するため、九州に自生があるのは極めて珍しいことです。 長い間見たいと思っていた阿蘇の草原に咲く日本最南限のスズランに会いに行ってきました。

第4位~第10位

ヒルザキツキミソウの花粉 ・ ルリハコベ ・ フキの雄花 ・ 赤い斑点のジンジソウ ・ サンインギク ・ ヤドリギの果実 ・・・

今年も思い出に残る花に、たくさん出会うことが出来ました。 ブログを応援して下さったみなさんありがとうございました、どうぞ良いお年をお迎え下さい。


’06 思い出の花ベスト8・・ 第 1・2 位

2006年12月31日 | 思い出の花ベスト10

06 思い出の花ベスト8・・ 第 1 位 雪のセリバオウレン   

 

今年1番の思い出の花は、雪の中で咲いているのを見つけたセリバオウレンです。  3月のなごり雪で山が真っ白になった翌日でした。 

この積もった雪の中から、白いセリバオウレンの花を見つけ出すのは無理だろうなぁ・・とあきらめかけていた時に、ついに発見しました!!  この時の詳しいようすは「雪のセリバオウレン」をご覧下さい。

今年冬季オリンピックで、女子フィギアスケートの荒川選手が金メダルを取ったビックニュースのすぐあとでした。 セリバオウレンもまさにイナバウアーを決めていました!!

06 思い出の花ベスト8・・ 第 2 位 伊吹山の花

今年の1位か2位かですごく迷いました。  台風の影響が強く残った暴風雨の伊吹山でしたが、花の群落は本当にすばらしかったです!!  ただ、1つの花に絞れなかったので、第2位としました。


テンニンソウ(フジテンニンソウ)の群落


サラシナショウマの大群落

 

ルリトラノオ・・日本では伊吹山のみに自生し、その瑠璃色の花びらに
真白い雄しべの葯がマッチして、奥深い美しさをかねそなえている花でした。


’06 思い出の花ベスト8・・ 第 3・4 位

2006年12月30日 | 思い出の花ベスト10

06 思い出の花ベスト8・・ 第 3 位 ムラサキ  

昔から高貴で貴重な紫色の染料として、また生薬としても使われた有名な植物です。  ムラサキの花は真っ白でとても清楚な感じを受けます。  中央の副花冠がほんのわずかですが黄色がかっているようです。  全体には長い粗毛が生えていて、さわるとザラザラした感じがします。

ムラサキの学名 Lithospermum erythrorhizon の Lithospermum は、「石のような種子」という意味でこの4分果の特徴から名づけられました。  また種小名の erythrorhizon は 「赤色(紫色)の根」で こちらも染料に用いられる特徴を表しています。

このムラサキは、現在では絶滅がもっとも危惧されている植物の一つになっています。  残念なことは、心ない人たちの盗掘がいまでも絶えないそうです・・。 いつまでも自然のままに、美しく咲き続けてほしい花ですね。

06 思い出の花ベスト8・・ 第 4 位 クロカミラン

クロカミランは、ウチョウランの地域変種にあたります。  かつては「岩スミレ」と呼ばれ地元の人たちに親しまれたこの花も、乱獲により絶滅寸前に追い込まれています。 
種の保存のために、2年に一度原種から増やした株を移植していますが、その9割以上が盗掘されているのが現状だそうです。 

今年移植されたという場所を訪れてみましたが、そこの場所にはもうすでにまったく花の気配すらありませんでした。・・・寂しい限りでした。


’06 思い出の花ベスト8・・ 第 5・6 位

2006年12月29日 | 思い出の花ベスト10

06 思い出の花ベスト8・・ 第 5 位 ミチノクフクジュソウ   

フクジュソウは1種類しかないと思っていたのですが、最近の研究でなんと4種類もあることがわかったそうです。  そこで、熊本県に咲くフクジュソウは4種類のどれに当たるのだろう・・と思い見に行ってきました。  

大きなポイントは萼片です。 5枚しかなくて、長さも花弁の1/22/3と短いことから、ミチノクフクジュソウに間違いなさそうです。   詳しくは「 ミチノクフクジュソウ 」のページをご覧下さい。

06 思い出の花ベスト8・・ 第 6 位 サクラソウ

九州にはまだまだ、美しい自然の姿があちこちで見られます。 全国的には絶滅が心配されている「野草界のプリンセス」ともいわれるサクラソウも、野生のものを身近で見ることができます。


’06 思い出の花ベスト8・・ 第 7・8 位

2006年12月28日 | 思い出の花ベスト10
いよいよ今年もあと4日となりました。 そこで今年1年間をふり返って、『心にのこる思い出の花のベスト10』を紹介しようと思っていましたが、あと4日になってしまいましたので、ベスト8を紹介させていただきます。 
’06 思い出の花ベスト8・・ 第 7 位 オオマツバウンラン     

今年4月の頃、マツバウンランが咲き始めたなぁ・・と思って花を見ていたら、なんとなくどこか違うような感じの花が咲いてるのに気がつきました。 帰ってから調べてみると、マツバウンランの変種にあたる、オオマツバウンランだとわかりました。 
詳しくはオオマツバウンランをご覧下さい。
 
’06 思い出の花ベスト8・・ 第 位 マツバウンラン
 

北アメリカ原産の帰化植物で、4月頃から初夏まで青紫色の花をいっせいに咲かせ、風に揺れる姿はとても綺麗です。 花は仮面状花冠といいます。  
さっそく仮面状花冠の様子を観察してみました。 マツバウンランをご覧下さい。
 

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 1 位

2005年12月31日 | 思い出の花ベスト10
 第 1 位 ハナシノブ
 
 
ハナシノブ(ハナシノブ科ハナシノブ属)は山地の草原に生える多年草で、
茎の高さは70~100cm。  葉は互生し下部のものは葉柄があり、羽状に全裂します。 
6~8月に、美しい青紫色の花を咲かせます。
ただ、20年後の絶滅確率は約90%といわれている植物です。
ハナシノブの名前は、葉をシダ植物の「シノブ」にたとえてつけられたそうです。
 
 
ずっと出会いたいと思っていたハナシノブについに今年出会うことができました。