白い花弁がとても清楚で “野菊のプリンセス”とでも呼びたくなるような美しさを、持っていると思います。 昨日のニジガハマギクの一方の親にあたる野菊です。
この写真のものは、セトノジギクと呼ばれているタイプです。 主に海岸の岩場を好むようですが、海岸の道路脇にもたくさん見られ、場所によってはこの時期はセトノジギク・ロードとなっています。
白い花弁がとても清楚で “野菊のプリンセス”とでも呼びたくなるような美しさを、持っていると思います。 昨日のニジガハマギクの一方の親にあたる野菊です。
この写真のものは、セトノジギクと呼ばれているタイプです。 主に海岸の岩場を好むようですが、海岸の道路脇にもたくさん見られ、場所によってはこの時期はセトノジギク・ロードとなっています。
美しい名前がついた野菊です。 山口県の虹ヶ浜で牧野博士が採集され、命名されました。
自然交雑種の野菊です。 ごらんのように花弁が黄色と白色がまざっているものがあります。
牧野博士は4倍体シマカンギク(黄色)×6倍体ノジギク(白色)の雑種と考え、北村博士は6倍体サンインギク×6倍体ノジギク(白色)の雑種と考えました。
現在ではニジガハマギクは、6倍体シマカンギクと、ノジギクかイエギクの雑種という線が濃厚だそうです。
キチジョウソウは花序の下から順に花を咲かせてゆきます。 今、花を6つほど咲かせていますが、
すべて雄しべ・めしべが確認できます。
キチジョウソウは、はじめに両性花を咲かせて、そののち雄花を咲かせるようです。
・・・ただ今、この雄花・両性花についてもう少し観察をしています。 結果はのちほど記事にしたいと思います。
キチジョウソウの花を 花序の上側の花は 雄花です。 この画像の花では
一方 雄しべよりも こちらは、両性花です。 この花では
両性花と雄花は もう少し観察してみる
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キチジョウソウが開花すると、何かおめでたいこと(吉祥)があるといわれ、この名がついたそうです。
俗説なのでしょうが、花がほとんど見られなくなり気温もぐっと寒くなった11月下旬に、林の中で隠れるように咲く キチジョウソウの淡紅紫色の花を見つけると、ちょっとハッピーな気分になります。
長い雌しべがあります、両性花です
雄しべだけしかありません、雄花です
キチジョウソウの花は両性花を咲かせますが、よく見ると雄花も咲かせています・・・(明日へ続きます)
コミカンソウの果実が真っ赤になってきました。 面白いことに茎がなんだか上を向いてきています。 花は完全に下向きで上からは見えなかったのに、まるで「果実はここだよ・・」とでもアピールしているみたいです。
雄花です 花被片は6枚で黄色の雄しべが3個あります。
直径は1mm程度のミクロの花です。
雌花です 花被片は6枚で細く、赤いすじが入っています。
蜜が出ています、こちらも1mmほどのかわいい花です。
野菊を見分けるのはすごく難しいのですが、このオオバヨメナはすぐにわかります。
まず、このまばらな舌状花! そして特徴のあるギザギザの大きな葉!!
よく似たタテヤマギクが長冠毛で オオバヨメナは短冠毛である点で、 以前はこの冠毛の違いでそれぞれシオン属とヨメナ属という別のグループに分類されていましたが、
DNA解析の結果などから、現在ではいずれも同じシオン属シオン節に分類されているそうです。
(山渓ハンディ図鑑 日本の野菊より)
驚いたのは、キバナアキギリの雄しべの作りです。
赤紫色をしたものは 実は半葯で、花粉を作るのをやめてガイドマーク役に変化しています(退化葯)。
そして正常な半葯と退化した半葯をつなぐ葯隔が長く伸びて、シーソーのようになり、訪問昆虫が赤紫色の「退化葯」を押すと、てこの原理で正常な半葯が花冠の中から現れて、昆虫の背中に花粉をつける・・・という仕組みになっていたのでした。
どのように進化してこのようになったのかわかりませんが、すばらしい仕組みですよね。
昨日の続きです。 訪問昆虫の代役をお箸で、3コマ仕立てで・・・
① 昆虫(代役おはし) 「黄色い綺麗な花 みっけ!」・・・広くてとまりやすくなっている花冠の下唇に着地
②昆虫 「赤いマークがあるぞ。 きっとこの奥に蜜があるんだな」・・・赤紫色を押すと隠れていた雄しべが出現!!
③昆虫 「美味しい蜜だなぁ」
キバナ 「蜜を吸った方には、背中に花粉をペタッ 次の花まで運んでね」
世の中持ちつ持たれつで上手に成り立っているんですね。