花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

ヤマジノホトトギス

2006年08月31日 | 山の花

ホトトギスの仲間は雄しべが花粉を出している雄性期には、ポツポツがたくさん着いている雌しべは雄しべよりも上にあります。

花粉を出し終えた頃、雌しべは雄しべよりも下に降りてきて、花粉を受け取ることができる雌性期に入ります。

果実ができはじめてくると、花被片がするりと抜け落ちて、3稜がある果実が現れてくるという面白い仕組みになっています。


シンジュガヤ

2006年08月30日 | 山の花

どうしてこんなに素敵な果実ができるのでしょうか・・!? 
カヤといえば、藪になって山道を覆い隠してしまったり、うっかり触ると手を切ってしまったりと、どちらかというと疎ましく思われる植物ですよね。

ところが、このシンジュガヤの果実はほんとうに真珠にそっくりで、集めてネックレスでも作ってみたくなるほどの美しさを持っているんですよ。


バイカモ

2006年08月29日 | 野の花

米原の近く醒井には、バイカモがちょうど花の時期だということでしたので、見に行きました。

バイカモ(梅花藻)はキンポウゲ科の多年草で、花の形が梅の花に似ている藻であるからこのように命名されました。 

水がきれいで、水温が年間14℃前後に保たれる清流でのみ生息するという、大変貴重な植物です。


サワギキョウ

2006年08月28日 | 山の花

湿原にはサワギキョウも咲き始めました。 まだ日差しは夏ですが、サワギキョウの爽やかな紫色の花を見ると、秋の気配が少し感じられてきます。

サワギキョウの雄しべには、毛の束がついていて、ここに昆虫がふれると花粉を出すしくみになっています。 この時期は雄性期です。

花粉を出し終えると、こんどは雌しべの柱頭が現れて雌性期(下の画像)になっていきます。


シロバナホザキノミミカキグサ

2006年08月27日 | 野の花

ここの湿原には、白花のホザキノミミカキグサがたくさん咲いていました。 ムラサキミミカキグサには白花があると聞いていましたので、ホザキノミミカキグサにもあるだろうなぁ・・と思いながら何枚か撮しました。

帰ってから調べると、ホザキノミミカキグサの白花種は国内では希にしか自生していないということでした。 思わぬ所で珍しい、シロバナホザキノミミカキグサを初めて見ることが出来ました。


サギソウ

2006年08月25日 | 山の花

伊吹山から帰る日は半日余裕がありましたので、近いところにある小さな湿原を散策してみました。 
花を真後ろからの写真は見たことがありませんので、ためしに1枚パチリ。 いがいと面白いです、鷺が飛び立つような感じですね。

花粉塊は長い柄をもつこん棒状で大きめですね。 時期がちょうど良くて、サギソウの花があちこちに綺麗にたくさん咲いていました。


伊吹山の花 イブキ

2006年08月24日 | '06 伊吹山

尾瀬や北アルプスでイブキジャコウソウに出会いましたが、やはり本場の「伊吹山のイブキジャコウソウ」に出会ったときには、一段と感慨深いものがありました。 写真を撮した後、そっと葉をつまんで匂いを嗅いでみます。 とてもすばらしいイブキジャコウソウの香りがしました。
伊吹山の花の最後は、「イブキ」シリーズです。 
イブキトラノオ (タデ科)
 
イブキボウフウ (セリ科)
 
イブキアザミ (キク科)
 
イブキフウロ (フウロソウ科)
 
イブキトリカブト (キンポウゲ科)
 
伊吹山の花は今日で終わりです。 暴風雨の写真しか撮れませんでしたので、最後に晴れた日の素晴らしい伊吹山をご紹介したいと思います。
 
このサイトは夏の伊吹山が見事に撮されていてとても素晴らしく、私の大好きなページです。 
fumifumiさんにはリンクを快く了承していただきました。
皆さんすばらしい伊吹山をぜひご覧になって下さい。

伊吹山の花 大群落

2006年08月23日 | '06 伊吹山
 
伊吹山のすばらしさは群落にもあります。 花の種類が多いことはもちろんですが、いろいろな花の群落がものすごく濃密で、目の前に広がるその群落のすごさには圧倒されてしまいます。 こんなにすごい密度の群落は、おそらく他に類をみないのではないでしょうか。 
テンニンソウ(フジテンニンソウ)の群落

 サラシナショウマの大群落
まだ蕾の状態ですので、花がいっせいに咲いたら一面真っ白になるだろうと予感させてくれます。
 
 
 
キオン・アカソの群落
 
 
タムラソウも一ヶ所にたくさん咲いています。 
ゆれる花を撮して暴風雨を表現してみました。すごい風でしょ。
 
シモツケソウの群落
実は花はほとんど終わっているにもかかわらず、この赤さです。 群落のものすごさがわかります。
 
 
ガスのため遠くまでは写っていないのが残念ですがその雰囲気だけでもお伝えできたでしょうか・・。

伊吹山の花 フウロソウ

2006年08月22日 | '06 伊吹山
「ないなぁ・・」 「見つかりませんね~・・」 周りがこれだけ花が多いのにフウロソウの花が1つも見つかりません。 「葉はたしかにあるんだけどなぁ・・」 「この暴風雨でみんな散ってしまったんでしょうか・・」 
 
伊吹山にはイブキフウロをはじめ何種類かのフウロソウが咲いています。時期的には花が見られても良い時期です。 5人で気にしながら探しているのに、お昼を過ぎても1つも花が見つかりません・・。
 
2時近くなり、「今日は見つからないかもしれないなぁ・・」と思ったその時、N美さんがついに蕾を見つけ出しました。 

みんな急いで駆け寄ります。 「間違いないフウロソウだ!」 近くをよく探すとありましたありました。 ミツバフウロです。

  みんな 「よく見つけたね~」 
  N美さんのお言葉 「これだったの? この花なら頂上付近にも咲いていたよ・・」
  みんな 「ちょっと~ ちょっと! ちょっとぉ~!!」 「そのとき言って欲しかったよぉ~」
       大笑いのひとときでした。
 
 それからは、次々に発見です。
毛深いエゾフウロ

 ぜひみたい花だったイブキフウロ
 
 
最後は、N氏がとても小さなヒメフウロを見つけ出しました。
 
フウロソウを探し出すのには、N氏・N美ご夫婦が大活躍でした。

伊吹山の花 ルリトラノオ

2006年08月21日 | '06 伊吹山

「伊吹山に行ったからには、台風だろうがどしゃ降りの雨だろうが見ないと帰れないぞぉ~!」 という1番のお目当ての花があります。 

ルリトラノオです・・日本では伊吹山のみに自生し、他では見られない花で、その瑠璃色の花びらに真白い雄しべの葯がマッチして、奥深い美しさをかねそなえている花です。

伊吹山の山頂付近のあちこちで我々を出迎えてくれたルリトラノオは、今日の暴風雨をしばし忘れさせてくれる、すばらしい素敵な花でしたよ。