花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

セイヨウタンポポ

2006年03月31日 | 外来植物

今あちこちでセイヨウタンポポが一斉に花を咲かせています。 一面に黄色い花が咲いているところは思わず足を止めるくらいに綺麗です。 昨日のカンサイタンポポに比べ頭花の小花の数が段違いに多く、1つの頭花は約200もの小花でできています。 以前数えたことがあって、その時は200を越えていました。

最近ではセイヨウタンポポと思われるタンポポを詳しく調べると、セイヨウタンポポは約2%で、残りの約98%は在来種との雑種であるという報告もあるようです。 ただ専門家ではないわたしたちにはまったく区別がつかないのですけどね・・。


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カンサイタンポポ

2006年03月30日 | 野の花

日本在来種のタンポポで関西に多く生えています。 頭花はやや小さく、小花の数も少なく、どことなく和風の感じがするタンポポだと思います。 

一番の違いは総苞片がそり返らない点です。 染色体は2倍体で両性生殖をする点もセイヨウタンポポとは違っています。 

春になるとあちこちに帰化植物のセイヨウタンポポがはびこる中で、このタンポポを見かけるとほっとして
『 がんばれ在来種!! 』と声をかけたくなるんですよね。

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ふきのとう・・雌株

2006年03月29日 | 野の花

ありました、ありました、とうとう見つけましたフキの雌株です。 頭花を見ると白っぽくて糸状の花柱が多数見られます。 

この雌花が結実して、たんぽぽの綿毛のような果実をみのらせます。

こちらは雄株です。 頭花は両性花でできていますが結実はしません。

実はふきのとうの雄株と雌株では、あの苦みや味が違うのかも・・と思い食べ比べをしたかったのですが、ちょっと雌株を見つけるのが遅かったようです・・残念! 
食べ比べは、来年のお楽しみですね。

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ヒメスミレ

2006年03月28日 | スミレ

スミレよりもひとまわり小さな菫というところから名付けられました。 道ばたや人家付近の日当たりのよいところに生えています。 

スミレによく似た濃紫色の花で、横から見ると距が白くなっているところがとってもかわいい感じがします。 (距はかならずしも白色ではありません)

さく果は3つに開裂して、種子を遠くまではじき飛ばします。

ヒメスミレやスミレ・ノジスミレって、よくこんなアスファルトの隙間に咲くなぁ・・ と思うような所にたくましく咲いているんですよね~。

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ナガバノタチツボスミレ

2006年03月27日 | スミレ

タチツボスミレの仲間で名前のとおり葉が細長くなっているのが特徴です。 

この辺りでは野山の半日陰に普通に咲いていますが、分布は静岡以西ということで、関東以北では見られないスミレです。 地上茎はよくのびてかなり立ち上がるものも見られます。

閉鎖花はとっても小さくて見落としそうなくらいです。 

花は紫紅色でタチツボスミレよりも色がはっきりとしています。 中心部の白とのバランスが美しくて好きな菫の1つです。

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ヒメウズ

2006年03月25日 | 野の花

林のふちの草むらなどに普通に咲いています。 花は5mmほどと小さいのですが、オダマキの仲間なので花はオシャレな感じがします。 

大きく花弁のように見えるものは萼片で、白い中にわずかに紅色を帯びています。 花弁は中央のカップのようになった部分です。 基部には小さな距があります。

果実は袋果で、このあと熟していって上向きになります。

このヒメウズを撮し終わって、道の反対側をみたらびっくりしました!!
な・なんと “ 金色 ”にピカピカ輝いている大きなキノコが、生えていました。

荒川静香の金メダル・王JAPANの世界一の金メダル・なんと森にも『金メダル』が生えました~。 このキノコの名前何ていうんでしょうね?

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イヌカキネガラシ

2006年03月24日 | 外来植物

空き地で見つけました。 帰化植物のイヌカキネガラシじゃないかなと思いますが、間違っているかもしれません。 

葉が深く切れ込み、するどくとがっているような印象を受けました。 花はきれいな黄色で、約1cmほどです。 果実には白い軟毛が生えています。

以前友人に、「帰化植物って何%くらい生えているのかなぁ?」と聞かれたことがあります。 
もちろん場所や、地域によってさまざまですが、調べたら約20年前の調査で、東京都多摩市での帰化植物率は12.5% ・ 四日市市では51.6% ・ 福井県では5.3%・・・各県の平均では約10%だったそうです。 
都市付近で%は高く、山に登ればぐっと少なくなりますが 0%のところってあるのかなぁ・・と思ったりしました。

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ヒイラギナンテン

2006年03月23日 | 樹木

中国原産の常緑低木で庭や公園によく植えられていて、ちょうど今頃 黄色い花をたくさん咲かせています。
この花をみつけると、いつもやってみたくなることがあります。 付近に落ちている細い木ぎれを拾ってきて、花の雄しべにそっと触れてみます。

そうすると、雄しべはすばやく反応して内側に動きます。 そしてその細い木ぎれにはちゃんと花粉が着いているんです。 


ちょうど花を訪れた昆虫が、花の奥にある蜜を吸おうとして雄しべに触れると、すっと動いて花粉を昆虫に着ける・・いつも受け身ではなく、花の方から行動をおこす。 
こんなすごい仕組みをヒイラギナンテンは持っているんですね。 すばらしい!!

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ノミノフスマ

2006年03月22日 | 野の花

畑や荒れ地に、ナズナやタネツケバナに隠れるようにして咲いています。 いっせいに花を咲かせているようすは、なんともかわいいです。

雄しべの明るい黄色がとてもステキで、荒れ地の雑草とは思えないくらいですよね。
ハコベ属なので花はハコベやコハコベにそっくりですが、全体に無毛で、花弁が萼片よりも長いのが特徴です。


ノミノフスマ・・花弁が萼片よりも長い ・ 無毛


ハコベ・・萼片のほうが長い ・ふさふさ

 小さな葉をノミの衾(夜具)にたとえたものだそうです。

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スミレ

2006年03月21日 | スミレ

昨日のノジスミレでは、次のように書きました。

『・・いがりさんの「日本のスミレ」では、ノジスミレはスミレに比べてあまり背が高くならず、花や葉はなんとなくびろびろしていて、だらしない感じがすると紹介されています。 おもしろくてわかりやすい表現で的確だなぁと感心しています。』

この表現をわたしなりにスミレ側から述べてみたら(あくまでもかってに変えました。いがりさんすみません)、
『スミレはノジスミレに比べてすこし背が高くなり、花や葉はどことなくすっきりとしていて、しゃきっとした感じがします・・』 となります。

 

ふ~むなるほどぉ、こうして画像で比べるとまさにぴったりな表現かも・・と納得してしまいます。

細かいところでは、花の色が濃紫色で側弁が有毛なことも区別点になっています。 



昨年の春ですが、平尾台ではこんなに白っぽいスミレも見つけました。 もしかしたらなにか名前がついているスミレかもしれません。 もしご存じの方がいらっしゃったら教えていただければと思います。

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