花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

イヌコモチナデシコの正しい学名&ミチバタナデシコ(新称)

2015年10月24日 | 外来植物



イヌコモチナデシコ・コモチナデシコは区別することがとても難しいと思われたことはありませんか?



イヌコモチナデシコは福岡県北九州市で採集されたものを長田武正博士が新和名を与えて発表した外来種です。イヌコモチナデシコについて証拠標本を調べなおしてみたところ、長田先生がイヌコモチナデシコの和名を与えた種はPetrorhagia nanteuiliiではなく、P. dubia であったが明らかになりました。

したがって、今までイヌコモチナデシコとされていたP. nanteuiliiには新たに「ミチバタナデシコ」の和名を与えることにしました。

先ほどHPに要約したものをアップしましたので興味のある方は下記URLをクリックしてご覧ください。

http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/inukomoti-nadesiko.htm

 


驚くべき種子の生命力!

2015年04月20日 | 外来植物



なんと20年前の種子が発芽しました。

1995年5月に採取したイヌコモチナデシコの種子を水につけたらどうなるのだろうと、なんとなく思って試してみたところ、なんと3日後に発根して5日後には双葉が出るまでになりました。 それも、34個蒔いたうちの27個もです。発芽率79.4% 驚異の生命力です!!



ほとんどの1年草の種子は2~3年の寿命と思い込んでいましたが、わからないものです、20年とは驚きました。

うまく育ってくれて花が咲くのが楽しみです。


Silene nocturna L. ツキミマンテマ

2014年05月05日 | 外来植物



ツキミマンテマは3年前のブログにアップしたのですが、その時は花の時期を過ぎていて種子や閉鎖花の記事になりました(ここをクリック)。
今回ようやく花が咲くところを確認できました。 



ツキミマンテマは昼間はこのように花が終わってまるでしぼんでいるように見えます。



淡いピンク色~白色の花弁で、にぎりこぶしのようにくるくるとまるまっています。



夕方7時くらいから花を広げはじめ、9時半ごろにはすっかりしぼんでいるのだろうと思っていた花も開いています。



翌朝5時くらいにはもう花を閉じ始め、3日ほど開いたり閉じたりして花を終わります。 
まったくの夜行性の花ですから、きっとよい香りで昆虫を惹きつけるのでは・・・と匂いを嗅いでみましたがよくわかりませんでした。


ヒメオドリコソウ

2014年03月28日 | 外来植物



結婚式のため東京へ行ってきました。 この日の富士山はまた一段と美しい!!



時間があったので、旧芝離宮と浜離宮を訪れてみました。 素晴らしい庭園だろうと期待していったのですが、まわりの風景にがっかりです。
四方を高いビルに囲まれて、風情などあったものではありませんでした。 芝離宮には帰化植物のヒメオドリコソウも咲いていました。


シロバナキキョウソウ Triodanis perfoliata (L.) Nieuwl. f. alba J.W.Voigt

2013年06月05日 | 外来植物



おやっ 青紫色の花を咲かせるキキョウソウの中に白花品種がありました。



ここはよく散歩する公園の芝生のところで、、周りを見渡すとシロバナキキョウソウがこのあたりを中心にあちこちに咲いています。



いままで気にも止めませんでしたが、こうしてみると普通のキキョウソウとは違った清楚な感じがしますね。




アオイゴケ Dichondra micrantha Urb.

2013年06月01日 | 外来植物



市内の公園の花壇に広がって生えている外来植物です。 グランドカバーとして意図的に植えられているものかもしれません。 



花はこの時期に咲いているのですが、とても小さくて葉をかき分けて探さないと見つけることが困難です。



花弁は白色で萼片よりも長く、花柄が上部で曲がっています。



萼片の長さは幅の約1.5倍~2倍です。 



果実には密に長い毛が生えていて、横に長い球形で深く2裂しています。 果実が萼片よりも長いことなどからアオイゴケです。



なお、日本の帰化植物(平凡社)PL.73でカロライナアオイゴケとされている写真は、本種と同じアオイゴケのようです。