花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

マツムシソウ

2009年09月30日 | 山の花

高原に秋が訪れてくるとマツムシソウを見るのが楽しみになってきます、マツムシソウはその形が独特で色も綺麗なので、とっても好きな花です。

中心部は5裂した筒状花、周辺の花は3つの裂片が大きくのびて舌状花のようになりにキク科のようですが、4個の雄しべが離生していることや・刺状のガク・盃形の小総苞など、キク科にはない特徴が見られます。 
名前も「松虫草」だと思われますが、その由来はよくわかっていないようです。

ヒガンバナ

2009年09月26日 | 山の花

日本の秋を代表するヒガンバナ、この花には別名が1000以上もつけられているそうです。 

昨日のブログで、除草剤の影響で白くなったヒガンバナが増えてきて、名前まで付けられていることを書きましたが、この除草剤で白く変化し草丈も小さくなってしまったヒガンバナを、除草剤の無いところに植えておくと、何年かたつとまた正常の真っ赤なヒガンバナに戻っていくそうです。

ヒガンバナの強さに少しホッとしました。 いつまでも、日本の秋を彩る花であってほしいものです。


ワラベノカンザシ

2009年09月24日 | 野の花

赤い花な~ら 曼珠沙華~♪ 雨のオランダ坂に真っ赤なヒガンバナが郷愁をさそいます。 
一昨日、HPの掲示板で変わったヒガンバナがあるという情報を頂きました。 私も写した記憶があったので、探してみると見つかりました。

ニシキヒガンバナ( Lycoris radiata f. bicolor )と名付けられているそうです。


さらに次の白っぽいヒガンバナにも名前があるそうです。


ワラベノカンザシ( Lycoris radiata var. kazukoana ) 

こちらは、普通のヒガンバナと比べ、小さいのでワラベノ・・・なんと素敵なネーミングでしょう! と思いましたが、これらは 「繰り返して除草剤が散布されたために咲いた形態・色素形成異常のヒガンバナ」だそうです。 
なんだか哀しいネーミングです、名前をつけなくてもよかったのではと思いました。


イヨフウロ

2009年09月23日 | 山の花

フウロソウの仲間は、姿が整っていて花も美しいですね。 ここは九州ですがイヨフウロが咲いています。

雄しべが先に熟して花粉を出し、その後雌しべが開いていくのがわかります。

雌しべが熟し柱頭がくるりと反転している頃には、もう葯は落ちてしまっています。

こちらが、九州の名前がついたツクシフウロです。 イヨフウロとは花の感じが違って力強い感じがします。


アケボノソウ

2009年09月21日 | 山の花

今年はアケボノソウがとてもたくさん見つかります、花の当たり年なのかもしれませんね。 花弁の蜜がキラキラ光っていて美味しそうです。

いろんな昆虫が蜜を舐めていました。 これは目が青っぽい小さな昆虫です、なるほど、雄しべの葯の位置がちょうど昆虫のおしりあたりにあって花粉がつきやすい位置なのですね。

(アケボノソウと聞くと、元横綱 曙関を思い出すのは、私だけでしょうか・・・。)


ケツユクサの花粉

2009年09月20日 | Commelinaceae

ツユクサとケツユクサは、あまり区別する人はいませんが、観察してみると小さな違いかもしれませんが、たくさんの違いがみられます。 

花粉の大きさもその1つで、ケツユクサの花粉は、長さがやや短くずんぐりしています。 一方ツユクサの花粉は、やや長めでビーンズのようです。


ケツユクサ

2009年09月19日 | Commelinaceae

ケツユクサには、海岸付近に葉の裏と表にびっしりと毛が生えているタイプ、海岸~陸地には、葉の裏側だけに毛が生えているタイプ、山に見られるケツユクサは、葉の両面に毛が無いタイプが見られるようです。

海岸に咲く葉の裏と表にびっしりと毛が生えているタイプは、花の雄しべが前に突き出ていなくて、花の中心部分が白っぽい特徴があるようです。


毛におおわれたツユクサ

2009年09月18日 | Commelinaceae

ケツユクサは苞に毛が生えているツユクサですが、そのケツユクサの中には、葉の裏にも表にも毛がびっしり生えているものがあります。

 

よく注意してみないと毛が生えていることはわかりませんが、その手触りは滑らかで、ビロードのようです。 花のようすも普通のツユクサとはどこか違って見えます。


ホウライツユクサ

2009年09月17日 | Commelinaceae

ホウライツユクサはとても可愛いツユクサで、日本では鹿児島県以南に自生しています。 苞には毛が生えていて、合着しているところがツユクサとの区別点の1つです。

学名を Commelina auriculata といい種小名の “auriculata” は“耳状の”という意味で、葉鞘の部分が耳状になっているところから名前が付けられました。