5枚の萼が、大きなプロペラのようにみえる果実が、木に絡まっています。 熟すと上部が3裂して中から種子が風に乗って散布されてゆきます。
種子には半透明の翼がついていて、果実から出るとクルクルと竹とんぼのように回転しながら、ゆっくりと落ちてゆきます。
タイミング良く風に乗れば、かなりの距離を飛んでいきますよ。
5枚の萼が、大きなプロペラのようにみえる果実が、木に絡まっています。 熟すと上部が3裂して中から種子が風に乗って散布されてゆきます。
種子には半透明の翼がついていて、果実から出るとクルクルと竹とんぼのように回転しながら、ゆっくりと落ちてゆきます。
タイミング良く風に乗れば、かなりの距離を飛んでいきますよ。
雨上がりの午後、久しぶりにキッコウハグマの花後の様子を見に行きました。 なんと、冠毛を開いていつでも飛び立てる準備をしていた種子は、雨の日にはすべての冠毛をきちんとたたんでいました。 なるほど理にかなっているものだなぁ・・と思いました。
こちらは、2週間ほど前の晴れた日の冠毛の様子です。 よく見ると冠毛の中心には閉鎖花の筒状花(小花)の花後が残っていました。
ツユクサはほんとうにたくましい花です!! 4日ほど前に閉鎖花状態のツユクサを観察しようと、ペットボトルに水を入れて1輪だけ挿して部屋に置いていたところ、な・な・なんと今朝花がみごとに咲いていました!
『この花がいいねと君が言ったから 11月26日は開花記念日』・・って感じで 思わずカメラでパチリ。
ツユクサの開花は温度が関係していたんですね。 秋が深まり寒い日になってくると花弁を開かずそのまま自家受粉をすることが多くなる(閉鎖花)。 それでも暖かい日がきたら花弁を開き昆虫を誘うこともできる。 花粉もたっぷり出していました。
秋が深まるころのツユクサは花を開かないまま、午後になるとしぼんでいきます。 花の中はどうなっているのか確かめてみました。
花弁を取り去ってみると、中では雄しべとめしべが絡まっている状態です。
花粉はちゃんとでています、O形の2本の雄しべはもちろんですが、Y形の1本の雄しべからも花粉が出ています。
さらに、3本のX形からも花粉が出ています。 図鑑によってはY形や、X形の雄しべは花粉を出さないと書いていますが、ちゃんと出しています。
めしべは花柱をクルクルと巻き込んでいて、柱頭には花粉がしっかりついていました。 まちがいなく ツユクサは閉鎖花を咲かせているようです。
ツユクサはほんとうにたくましい花です。 11月下旬になってほとんどのツユクサが枯れている時期だと思っていましたが、この場所のツユクサはまだ青々としています。
しかし、夏場にはとっくに花を咲かせているお昼近くになっても、この花も、
こちらの花も、まだ花を開かないままの状態です。
この場所には10個以上も花をつけていましたが、1つだけ少し開いていた以外は 残りはすべて花を開かない閉鎖花の状態でした。
11月19日の記事では、アワコガネギク(キクタニギク)かどうかはっきりわかりませんでしたので、この際 総苞外片までちゃんと確認してみることにしました。
昨日のシマカンギクの総苞片と同じように、もっとも外側の小さいものから順に並べてみます。 やはりこちらも、4枚目あたりから大きくなり2列目に入ります。
大きくしてみると総苞外片の形は、線形~狭い長楕円形で、外片の背部に細かい毛がたくさん生えていました。
総苞外片の形、そして 花の大きさ・ 葉の深い切れ込み・ 花序 などから、アワコガネギク(キクタニギク)に間違いないと判断できました。 あ~すっきりしました!!
シマカンギクの総苞片はふつう 4列で、サンインギクは 3列・・・ シマカンギクの総苞外片は長楕円形~卵形、アワコガネギクの総苞外片は線形・・・など、この仲間は総苞片や外片が区別点となっていますが、図鑑だけではよくわかりません。 そこで、観察してみることにしました。
総苞外片は、まず1番外側にあるはずです。 もっとも外側の(1列目)小さいものから順に並べてみますと、4枚目あたりから大きくなり2列目に入ります。
1~2(3)枚がどうやら外片のようです。 大きくしてみるとシマカンギクの総苞外片には背部に毛が生えています。 形は長楕円形~卵形でした。
黄色いシマカンギクがたくさん咲くなかに、まれにですが真っ白な花のシマカンギクが咲いていることがあります。 黄色のシマカンギクとはまたひと味違った、すがすがしい清楚な感じがする花です。
花が白いというほかは、葉や総苞外片はシマカンギクの特徴がそのまま見られます。
こちらでは、アワコガネギクにはあまりお目にかかれないので、本当にアワコガネギクなのかちょっと自信がありませんが、昨日のシマカンギクとは明らかに違っていると思われます。
頭花は約1.5cmとかなり小さめで、茎の先に集まってついています。
葉や総苞外片を写してみましたが、違いが今ひとつはっきりわかっていません。 もしご存じの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。