アケボノソウは真白な花弁の先端に黒っぽい紫色の斑点がちりばめていて、そして大きな蜜腺がその斑点近くにあるとてもオシャレなデザインの花です。
多くの花がおしべや雌しべの根元、花の中心部に蜜を出しているのに、なぜこのアケボノソウは花の中心部から遠い位置にこのように蜜腺があるのでしょう?
きっとなにか理由があるはずです。
今年アケボノソウの花にいろんな昆虫が訪れているのが観察できました。
ハエが花弁の蜜を舐めています
ハナバチの仲間でしょうか、花の上をあちこち歩き回って蜜を舐めています。
オオハナアブでしょうか。花の真ん中にど~んと居座っています。
ハエやハナバチやハナアブたちは、花のまわりを歩き回ったり中心にどんと居座って花弁の蜜腺を舐めています。 そのとき昆虫の体に花粉が着いたり、めしべに花粉を着けたりしています。 花の中心部ではなく花弁の中程にある蜜腺はちゃんと計算された位置に配置されていたのですね。
ハマナタマメの豆果です。 長さは10cmほどで太くてずんぐりしています。
ナタのような果実をつける「ナタマメ」というものを見たことがありませんので、いったいどんな果実なのだろう・・・とつねづね思っていましたところ。 9月5日の朝日新聞の広告欄に、人の腕ほどもある「なたまめ」の写真が載っていました。
『刀のような姿かたちが特徴のなたまめ。最大で全長70cmにも達する。』と写真と解説が書かれていました。 なるほどこれはまさにナタマメの名にふさわしいと思いました。
海岸近くにピンク色のひときわ大きな花を咲かせるハマナタマメは、普通のマメ科の花とはつくりが上下が逆になっているところも面白いですね。