スミレの閉鎖花は、花弁は小さな鱗片として退化しています。 雌しべの花柱は180度わん曲して柱頭は雄しべの葯にくっついています。 そっと離してみると、花粉が柱頭に着いて受粉しているのが観察されます。
柱頭に着いた花粉は、すでに花粉管をのばしています。 閉鎖花での結実率はほぼ100%だそうです。
開放花にはりっぱな雄しべが5本ありますが、閉鎖花では2本だけであとの3本は小さく退化しています。
さらに花は小型化して、おまけに蜜も分泌していません。 とことんコストダウンを測った繁殖方法となっています。