DNA分析で違う科へ移動したもの
ハゴロモモ科 ← スイレン科
・ジュンサイ (ハゴロモモ科 ジュンサイ属) ← スイレン科
アオイ科 ← アオギリ科
・カラスノゴマ (アオイ科 カラスノゴマ 属) ← アオギリ科
コミカンソウ科 ← トウダイグサ科
・コミカンソウ (コミカンソウ科 コミカンソウ 属) ← トウダイグサ科
・ナガエコミカンソウ (コミカンソウ科 コミカンソウ 属) ← トウダイグサ科
ヒユ科 ← アカザ科
・ハママツナ (ヒユ科 マツナ 属) ← アカザ科
サカキ科(新称) ← ツバキ科
・ヒサカキ (サカキ科 ヒサカキ 属) ← ツバキ科
今日で12回ほど続きましたDNAによる新しい分類体系の記事は、これで終わりにします。
実際にはまだまだ多くの科や属が移動しています。 DNA分析によって今まで同じ科だったものが、実はまったく違う科や属であることが判明したり、新たに移動した科の植物どうしとは、とても似ていないと思えるものも実は近い関係にあることがわかったことは、大きな驚きでとてもワクワクするものでした。
また同時に、マメ科やバラ科やイネ科・・・etc など今までの形態学的な分類が DNA分析によってもそのまま支持されているものもたくさんあります。 このことは今までの形態分類の正しさが証明されていることであり、あらためてその科学的な手法にも感心してしまいました。
「遺伝子情報(DNA情報)を基に類縁関係をつかもう」とする新しい分類体系は学術的には優れた手法です。 今後図鑑などにも今までの形態学分類とDNA分類の両方の情報が取り入れられたものが必ず採用されていくことでしょう。