花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 1 位

2005年12月31日 | 思い出の花ベスト10
 第 1 位 ハナシノブ
 
 
ハナシノブ(ハナシノブ科ハナシノブ属)は山地の草原に生える多年草で、
茎の高さは70~100cm。  葉は互生し下部のものは葉柄があり、羽状に全裂します。 
6~8月に、美しい青紫色の花を咲かせます。
ただ、20年後の絶滅確率は約90%といわれている植物です。
ハナシノブの名前は、葉をシダ植物の「シノブ」にたとえてつけられたそうです。
 
 
ずっと出会いたいと思っていたハナシノブについに今年出会うことができました。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 2 位

2005年12月30日 | 思い出の花ベスト10
 第 2 位 オオヤマレンゲ
 
  
 
『森の貴婦人』と名づけられているオオヤマレンゲはモクレン科の落葉低木で、関西以西・四国・九州の山地に生えています。
ややうつむきかげんに咲く花には芳香があり、 純白の花に真赤な葯がとても印象的です。
 
  
 
花や枝振りにも格調があり、日本の樹木の中でも名花といえるものです。
 詳しくはこちらの「オオヤマレンゲ」のページをご覧下さい。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 3・4 位

2005年12月29日 | 思い出の花ベスト10
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 3 位 サクラソウ
 
  
 
♪さ~くら~の、花び~ら、散~るた~びに~♪ 
色といい形といい、ほんとうに桜の花びらによく似ています。
昔は身近な人里周辺にもたくさん咲いていた、普通の野の花だったサクラソウですが、現在ではほとんど絶滅してしまいました。
    
限られたところにしか見られなくなった、自生のサクラソウがいつまでも咲き続けてくれることを願いながら撮しました。
 
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 4 位 雪のマンサク
 
  
 
春、桜が咲き始めた3月下旬という時期に、おもわぬ寒波の到来で山々は雪となりました。 
ちょうど咲き始めた山々のマンサクにも新雪が積もりとても綺麗でした。
 
詳しくはこちらの「雪のマンサク」のページをご覧下さい。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 5・6 位

2005年12月28日 | 思い出の花ベスト10
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 5 位 アイラトビカズラ

  
 
なんと日本にただ1本だけ自生している植物があります。 アイラトビカズラです。 
怪しい雰囲気を放つ花を咲かせ、推定樹齢はなんと1000年です。 
1000年というとてつもない年月をただ1本だけで生き抜いてきたとは驚くほかありません。
 
詳しくはこちらの「アイラトビカズラ」のページをご覧下さい。
 
 
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 6 位 イヨフウロ

   
 
 友遠方より来たる! 
関東に住んでいた頃親しくしていた友人夫妻が九州まで遊びに来てくれました。
九州ラーメン・平尾台・湯布院・黒川温泉・九重と案内し、とても楽しい3日間を過ごしました。  久住山にも花を見ながら一緒に登りました。 
友人にぜひ見てもらいたかったイヨフウロが登山道に綺麗に咲いていました。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 7・8 位

2005年12月27日 | 思い出の花ベスト10
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 7 位 ミヤマキリシマ

 
 
♪み~やま、きり~しま~咲き誇り~♪ と坊ケつる賛歌にも歌われているミヤマキリシマは
ツツジの仲間で、九重・阿蘇・雲仙・霧島などの九州の火山高地にしか
生えない貴重な植物です。
今年はこのミヤマキリシマの当たり年で、もう山一面がピンク色に染められました。 
あまりにも美しかったので3度も九重まで足を運びました。
詳しくはこちらの「ミヤマキリシマ」のページをご覧下さい。
 
 
’05 思い出の花ベスト10・・ 第 8 位 エヒメアヤメ

    
「えっこんなに小さいの!?」 遠くから見るとスミレかなと思うほど日本一小さなアヤメです。
古名をタレユエソウと言い、『誰故にこんなにも可憐な花を開くのか!』と絶賛されたことから名づけられたそうです。
小さくても咲き誇る姿は、なかなか堂々としたものですよ。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 9・10位

2005年12月26日 | 思い出の花ベスト10
いよいよ今年もあと1週間となりました。 そこで、今年1年間をふり返って心にのこる思い出の花のベスト10を紹介したいと思います。

’05 思い出の花ベスト10・・ 第 9 位 オオキツネノカミソリ
 
       
夏にオオキツネノカミソリで有名な、井原山に行きました。
ちょうどこれからが見頃とあって、地元TVの取材も来ていました。
私たちのすぐ前を登っていた親子連れの家族が 「取材よろしいでしょうか~」と声をかけられて、TVカメラの前でインタビューされました。
  
キツネノカミソリによく似ていますが、花や葉が大型で、雄しべが花の外へ長くつきでているという特徴があります。
 
’05 思い出の花ベスト10・・ 第10位 ケツユクサ

  
今年の夏は、ツユクサの不思議な魅力に引き込まれてしまいました。 
今までほとんど気にかけなかったツユクサですが、ある時、毛が生えているツユクサに気がついてからは、あちこちのツユクサを見まくりました。
詳しくはこちらの「2つのツユクサ」のページをご覧下さい。

センニンソウ

2005年12月24日 | 種子

昨日のタカネハンショウヅルと同じ、センニンソウ属のセンニンソウ(仙人草)です。
そう果は長さ7~8mmと大きくて扁平です。先端には白くて羽毛状の毛が3cmほどのびています。
この白い毛が、仙人の髭にたとえられたところからセンニンソウと名づけられたといわれています。
   

野山の日当たりの良い林縁に生えるつる性半低木で、茎はよく分枝しほかの木や草にからみつきます。 夏~秋に白い花を上向きにたくさん咲かせます。 花びらのように見えるのは萼だそうです。

種子の白い毛が光を受けてキラキラしているようすは、ちょうど野山のイルミネーションのようですね。


タカネハンショウヅル

2005年12月23日 | 種子

タカネハンショウヅルの白いまんまるい綿毛が、今あちこちで見られます。
タカネハンショウヅルはキンポウゲ科センニンソウ属のつる性の低木です。
果実は多数のそう果が集まり、そう果の花柱が羽毛状になっていてこれが、センニンソウ属の特徴の一つになっています。

  

センニンソウ属の学名はClematis(クレマチス)で、園芸種のカザグルマやテッセンも同じ仲間です。  
  
秋の花の時期でも、気をつけていないとわからないように遠慮がちに咲くタカネハンショウヅルの花は、とってもかわいいですよね。

  


ウメバチソウ 3

2005年12月22日 | 果実

ウメバチソウはこれで3回目の登場となります。 
果実が熟し、先が4つに割れてきました。中にはとっても小さな種子がたくさん入っていて、風に吹かれると小さな種子がこぼれていきます。 
果実の周りには、がくと枯れた仮雄しべがこの時期までもしっかりとくっついたままです。

  
ウメバチソウは真白い花びらが散るとほとんど目立たなくなりますが、糸状に分かれた仮雄しべは花びらが散った後も美しく花後を飾ってくれています。

 【関連の記事】
 ・ウメバチソウの仮雄しべ
 ・ウメバチソウ *ふぞろいのオシベたち*
 


セイタカアワダチソウ 2

2005年12月21日 | 種子

セイタカアワダチソウの種子の冠毛が白く泡立つようになってきました。 
有名な雑草ですよね、なんと歌にまでにまでうたわれています。 
一時は花粉アレルギーの犯人と騒がれたこともありますが、虫媒花なので関係が無いことが明らかになりました。 
でも、いまだにそう思っている方もいるようです。
 
   
1株になんと4~5万ほどの種子を作り、いっせいに風で広範囲にばらまきます。 芽が育てば地下茎をどんどん伸ばし、1年間で50倍以上にも増えるそうです。(すごいっ!!) 
さらに根からは他の植物の生長を妨げる「アレロパシー物質」まで出しています。(そこまでやるのか!)
このように脅威的な繁殖力で日本中に広がっていきましたが、最近では自らのアレロパシー物質による自家中毒で繁殖率が下がっているといわれています。
そう言われてみれば、場所によっては少なくなった所もありますよね。
 
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