花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

オサバグサ Pteridophyllum racemosum Siebold et Zucc.

2013年03月28日 | 山の花



花屋の店先で野草を・・・の第3弾は「オサバグサ」です。
シダのような葉が独特ですぐに見分けがつく植物です。 属名の Pteridophyllum は「 pteris(シダ)+phyllon(葉)」の意味ですから、まさにこの葉のようすからから属名がつけられています



ちょうど花序を伸ばして白い花を咲かせ始めています。 
やや下向きにつく花を見て合弁花だと思って図鑑を見ましたが載っておらず、花びら4枚の離弁花でした。
萼片は2枚ありますがル-ぺで見ないと良く確認できないくらい花弁に良く似ています。 雄しべは4本あります。



中部地方以北の亜高山植物ですから九州で育てるのは困難ですが、会津駒ケ岳や燧ケ岳を登った時に良く目にしましたので、懐かしくなって衝動買いをしてしまいました。



日本特産で1属1種の多年草です。 
ケシ科だったものが、APG植物分類体系では(ケシ科もしくは)独立のオサバグサ科とされましたが、最新のAPGⅢでは再びケシ科に含まれています。


ダンボール コンポスト

2013年03月15日 | エピソード



ボカシ肥料づくりを体験して、微生物発酵のようすが少しわかりましたので、以前からやってみたいと思っていた「生ごみ堆肥づくり」もやってみることにしました。
まずは、だれでも手軽にできるダンボールを使っての「生ごみ堆肥づくり」からです。

ダンボールの中にピートモス15Lと、くん炭10Lを入れて、生ごみを1日500g~程度入れます。 これは家庭から出る生ごみを減らし肥料に利用するとてもエコな方法で、各自治体が推奨しています。 


各自治体HPには「発酵分解はすぐには始まりません。1~2週間の間に生ごみを入れてかき混ぜると温度も30℃を超えるようになり、生ごみの種類や量により60℃を超えることもあります。」 と書かれてあります。 しかし現実には、1~2週間たっても温度が思ったように上昇せず虫やダニがわいたりして困ったという声も多くありました。

温度上昇は微生物が繁殖するかどうかにかかっていますので、1日目に生ごみといっしょに自作したボカシ肥を少し加えてみました。 ボカシ肥には休眠中の微生物がたくさん含まれていますので発酵が速やかに進むはずです。
スタートは18℃でした。 思った通り微生物がうまく繁殖してくれて1日目で47℃、2日目には64.5℃まで上昇しました。

 
       2日目のお昼に62℃、その後64.5℃まで上昇 (外気温7℃)


内部温度が60℃を超えると、ゴム手袋をしてかき混ぜたときに手がすごく熱いです。 別府温泉の蒸気にも負けないくらいの熱さで、ペットボトルに水を入れてダンボールの中に入れておくと熱湯になります。 ボカシ肥と目には見えない微生物のものすごいパワーを実感し、軽い感動さえおぼえます。 
こんなに発熱しているのならば、何かに利用できるのではとも思います。


ボカシ肥づくり

2013年03月14日 | エピソード



ボカシ肥は、材料を50℃以下で発酵・分解させ、植物に養分を吸収されやすくした有機質肥料です。 化学肥料と違い微量元素やミネラル分が豊富に含まれています。
今回ボカシ肥づくりに初めてチャレンジしてみますので、米ぬか2kgに竹林のハンペン(土壌菌)と黒糖を加えたものと、米ぬか1kgにEM-1菌と黒糖を加えたものが完成するまでの過程の温度変化を調べてみました。
2月10日の開始から、5日目にどちらも40℃以上に達しました。 

温度が高くなりすぎないように毎日切り返し(撹拌)を行い、40~50℃で発酵が進むよう好気発酵させます。 



初めのころはは甘酒のようなとても良い香りがあたりにただよいます。 これが、だんだんとたまり醤油のような匂いになり、後に少しアンモニアが混ざったような鼻に着く匂いに変わります。 後半は乳製品が発酵しているような匂いが加わるというふうに変化していきました。、

5日目の発酵開始からEM菌は16日後に、竹林のハンペン(土壌菌)は18日後に温度が急に下がり、ボカシ肥料が完成しました。

このボカシ肥は、ものすごい力を持っていることがのちにわかってきます。