多くの図鑑にシロバナサクラタデは雌雄異株と書かれてあります。
花柱が花被より長い雌花には、黒く光沢があるレンズ形または3稜形のそう果ができます。
一方、雄花は雄ずいが花被よりも長い花と書かれてありますが、
こちらにも黒いそう果がちゃんとできています。( 真ん中の右2つの花被を少し開いています、中に黒いそう果が見えています。)
ということは、雌雄異株ではありませんね。
こちらの花は雄花ではなく、両性花(または雌花)ということになります。
ウスイロツユクサをNetで検索しますと、ツユクサの青い花弁の色に比べて、色が薄いものから紫色をしたものまでいろんなツユクサの画像を見ることができます。
気をつけてツユクサの花を見ていると、まれに花弁の色が薄かったり、藤色をしているツユクサを目にすることがあります。
これは1つの苞に2つ花を咲かせたものですが、上の柄の花弁が薄い色をしています。
これは、ツユクサ? それとも、ウスイロツユクサ?でしょうか・・・
ウスイロツユクサ(Commelina communis f. caerulepurpurascens Makino)についてはっきりと記載してあるものは、日本草本植物総検索誌
(1973 杉本順一)で、そこには、ツユクサの1品種で「花淡青」と書かれてあります。
それに従えばこのような藤色の花弁のものは、ウスイロツユクサとなりませんね。
花が2個同時に咲いているツユクサを見つけました。
ツユクサはときどき2つの花を、このように上の柄と下の柄に同時に咲かせたりしますが、
この個体では、下の柄から2つの花を同時に咲かせています。
ツユクサの仲間の中にはこのように下の柄に2~3の花を同時に咲かせるものもありますが、ツユクサ(Commelina communis)がこんなふうに咲かせることは珍しいですね。
後ろから見ると花柄が2本横に並んでそれぞれに花を咲かせているのがよくわかります。
ツユクサを観察していると、花弁が多いものが稀に見つかります。 これは青い花弁が3枚はっきりとわかるもの。
これは、青い花弁が4枚です。
これは下の花弁が離れているので、4枚とはっきりわかります。
そして、青い花弁が5枚もあるもの。
おお~ これは5枚の花弁がすべて上側に集まっていますね。
今年のビッグニュースの1つです。 夏に行われたロンドンオリンピックに教え子がみごと出場をはたしました。
今年のオリンピックは、開会式からそれぞれの競技、そして出場種目の日は朝早起きしてTVの実況中継での応援などなど、閉会式の日まで特別な思いで見ることができました。
帰国後にロンドンのお土産やオリンピック出場記念品をもって会いに来てくれました。
ロンドンオリンピックでのお土産話や近況報告などをたくさん聞くことができて、うれしいかぎりでした。
今年久しぶりに平尾台を散策してきました。 ちょうどキセワタの花がたくさん咲いていました。
最近この花をみつけると美味しそうな和菓子のことが同時に浮かんできます。 ”着せ綿・和菓子”で検索してみてください、名前の由来や和菓子がヒットします。
アマドコロの果実が濃いグリーンになっていました、良い色合ですね。 これからさらに黒く熟していきます。
萩の中で白い花を咲かせるメドハギもこれから見ごろを迎えます。
今年はナンバンギセルの当たり年でしょうか。 例年よりもあちこちにたくさん咲いているのが見られました。
今年初めて目にしたサギソウ。 いつもながら優雅で美しい姿でした。
オオヒナノウスツボの仮雄しべが扇状であるという、pandaさんのオオヒナノウスツボの記事を読んで、以前写したことがあるオオヒナノウスツボの仮雄しべを探してみました。しかし、花のアップを写していなくて確認することができませんでした。
そこで、同じ属のゴマノハグサの仮雄しべが「へら状」と書かれてありましたので、こちらを代わりに観察してみました。
花を下からのぞきこむと、4つ集まった雄しべの上部に仮雄しべがみえます。
真下からみたようす。 花冠と同じ黄緑色をした平べったくて雄しべよりも幅広い仮雄しべです。
ゴマノハグサの花は終り頃になると、花冠をポロリと落としますので、花の終わり頃の花冠を開いてみました。
仮雄しべは色合いや形がまるで小さな花冠のような形です。 これをへら状というのかな?
4つの雄しべが集まっていましたが、花を開いてみると、雄しべと仮雄しべはちゃんと雄しべのつく位置に配置していました。
今年春からかんたんな家庭菜園を始めてみました。
「手間をかけなくても野菜は育つ 木村式ラクラク家庭菜園」(家の光協会)という本は、「肝心なところはていねいに、、でもその必要がないところはできるだけ手間がかからない方法を選ぶ」というスタンスで書かれてあり、肩ひじ張らずに出来そうな気がしてきて始めてみました。
枝豆やインゲンやジャガイモの収穫は順調で、夏にはキュウリが毎日できました。
ある時、葉に隠れていたキュウリを採り忘れていたらこんなに大きくなりました。 なんと48cmもの長さで、太くて黄色くなりかかっているキュウリになってしまいました。
完熟すると黄色くなるので「黄色い瓜(きうり)」、昔は完熟したものを食べていたそうです。
私たちが普段食べているものは、未熟な緑色のものだったんですね。
本来のキュウリの姿を目にすることができ、名前の由来を実感しました。
こんな形のナスもできました。 大根やニンジンは二股になったものをときどき見ますが、ナスも二股になったりするんですね。
味はまったくかわらず、やわらかくてとても美味しいナスでした。
クサフジは好きな花です。 この青紫色の花が咲いているを見つけると、高原の涼しい風を感じます。
花を写しているとセセリチョウの仲間が花にとまってくれました。 う~ん・・・、絵合わせで行くとミヤマチャバネセセリかな?
豆果ができていました、やや幅広でかわいい果実です。 熟した果実を開いて種子も見てみました。
真っ黒でコロコロした丸っぽい種子でした。
日本の野生植物Ⅰ(平凡社)のツユクサの説明文中には ”花弁は・・・基部に爪がある” と書かれています。
この花弁の基部の爪とはいったいどの部分を指すのだろうと疑問に思っていました。
花弁の基部を正面から見てもどこにも爪らしきものは見当たりません。 後ろ側から見てもやはり爪らしきものは見当たりません。
このナゾがどうやら解けました、
英語で書かれたツユクサの説明文に”claw ”という単語が出て来ることがあります。 claw をそのまま訳すと「爪、かぎづめ」ですが、調べて行くとclawにはそれ以外に「狭い、細くなった(花弁などの)基部」という意味もあることがわかりました。
つまり図鑑に書かれたこの部分は、”花弁は・・・基部が狭く細くなっている”という意味だったということでした。
*補足
岩波 生物学辞典を調べてみましたところ、「花弁は萼片と異なり一般には基部が細まって、爪(claw)と呼ばれる部分をなしている」と書かれてありました。