花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

コメリナ キアネア(Commelina cyanea)

2011年11月28日 | Commelinaceae



オーストラリアの東部の森林地帯、ロードハウ島、ノーフォーク島に生育するツユクサの仲間です。
小さな花ですが、3枚の花弁の深い青色はとても印象的です。 種小名のcyaneaは「深い藍色」の意味で、この花の色にちなんで名づけられています。



苞は先が尖っていて縁が離れています。 葉や苞はシマツユクサにとてもよく似ていますので花が咲いていないと見分けがつかないくらいです



葉は食べることができ、現地では壊血病に効能がある草としてscurvy weedの名があり、野生のワラビーやウサギもこの葉をよく食べるそうです。
また魅力的な花の色から、forget-me-not(忘れな草)の名前も持っているツユクサです。


Commelina caroliniana Walter カロライナツユクサ(新和名)

2011年11月13日 | Commelinaceae



ついに正体を突き止めました。 
 この種はシマツユクサ(Commelina diffusa)にそっくりなのですが、花や種子などのようすがわずかに違っていたため疑問に思い 1年間詳しく観察しました。 その結果この種はシマツユクサとはまったく別の種で、日本ではまだ記録されていない種 Commelina caroliniana Walter ということがわかりました。 本種には和名がありませんので、新しく“カロライナツユクサ”と命名して投稿しました。



 本種の同定につきましてはC.caroliniana を最もよく研究され、本種の正体ならびに原産がアジアであることを突き止めたRobert Faden博士にお願いして、スミソニアン研究所の温室でも 1年間栽培して詳しく調べていただき、間違いないという回答を頂いています。

*まだ概要ですが『日本未記録種Commelina caroliniana Walter カロライナツユクサ(新和名)の概略』をご覧ください。


シマツユクサ(Commelina diffusa)

2011年11月09日 | Commelinaceae



花の径が1cmほどで3枚の淡い青色の花弁があるかわいいツユクサです。苞の縁が合着していないツユクサの仲間です。
 
(この画像は9月下旬に写したもので、今の時期では花はほとんど終わりに近い頃です。)



シマツユクサは原色日本植物図鑑(保育社)によりますと九州(南部)~琉球、台湾から熱帯に広く分布とされていますが、近年分布域よりも北の地域( 熊本・徳島・大阪・愛知・静岡・千葉・茨城)などで見つかった情報がWeb上で公開されています。



このシマツユクサの分布や生態の情報を集めています。 もしお近くでシマツユクサに関する情報がありましたらご連絡下されば嬉しいです。


オオボウシバナ開花

2011年11月06日 | Commelinaceae



11月になりましたが、ここ数日暖かい日が続いています。 夜の寒さから枯れるのを防ぐために室内に置いていたオオボウシバナ(Commelina communis
var. hortensis)が開花しました。



オオボウシバナは花の大きさが4cmほどもあるそうです。 初冬のこの時期ですので大きさは3.3cmと小振りのようですが、それでも大きい花だなぁ・・と感心しました。