ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

パッパカッパッパッパ~!

2005年08月13日 | ゆきちゃんの日記
今日から日記のバックの色が黄色に変わります。 
(以前使っていた日記はバックの色が変えられました。)

なぜ? 

それは、由紀子の体調が不安定になる時期に入ったからです。 

警戒警報発令です。(笑) 
 

昨日の夜から、
眠れなくなって感情が不安定です。 

カレンダーに書かれた予定通りの始まりでした。 

そして、朝の基礎体温も急上昇です。 

本当にわかりやすい子です。(笑) 

でも、まだ昼間は大丈夫です!
笑顔も見られます。 
 

そんな由紀子が急に 
「パッパカッパッパッパ~!」
o(^▽^)oキャハハハ 

「ゆきちゃんどうした?」 

「H野先生だよ!」
o(^▽^)oキャハハハ 
 

思い出しました。 

由紀子が学校で頭やヒザを叩く自傷をした時に
横で担任のH野先生が
「パッパカッパッパッパ~!」と、言って
由紀子の気を紛らわせていたのでした。 

それを思い出して笑っているのです。 
 

一学期はパニック事件で学校を休むことが多くて
ほとんど思い出がありませんでしたから、
由紀子が学校のことをどう思っているのか心配でした。 

でも、よかった! 

由紀子の中にちゃんと担任の先生との合言葉が入っていました。 
 
「パッパカッパッパッパ~!」
o(^▽^)oキャハハハ 

何度も繰り返しては笑い続ける由紀子。 

2学期はきっと学校の中にあなたの居場所ができるからね!

=END=
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支援の人

2005年08月12日 | ゆきちゃんの日記
由紀子がパニックを起こすようになって、
私の生活はとても厳しいものになりました。 

自由に一人で動ける時間が
本当に少なくなってしまったのです。 

楽しみの時間は仕方が無いとしても、
どうしても出かけなければならない用事があるときは
とても困ります。 
 

まず一番に困っているのが、
由紀子の主治医のところへ相談に行く時間です。 

夏休みは家族の協力で何とかなるのですが、
学校が始まってからが問題です。 

由紀子を学校に送って行って、
学校のそばの駅から列車に飛び乗って長崎へ 

それでも病院に着くのは10時です。 

帰りは1時の列車に乗らなければ
由紀子の迎えには間に合いません。 

毎回ギリギリで食事を取る暇もありません。 

パニックを起こす前は学童を利用していましたが、
今はそれも無理です。 
 

ヘルパーさんを頼めば何とかなるのですが、
知らない人に由紀子を慣らすのには時間がかかりそうです。 
 

そんな時にすごい助け舟が私のところに届きました。 

音楽療法のH崎先生が
ヘルパーとして私を助けてくださることになったのです。 

もともとH崎先生はヘルパーステーションに所属していて
ヘルパーの資格も持っています。 

そのヘルパーステーションは長崎市にあって、
大村に来るのに40分以上かかるのですが、
それでも今の私を支援してくださると言ってくれました。 
 

ヘルパーステーションも
今の私の生活にどんな支援が必要か計画を立ててくださり、
経済的なことまで考えて、
通院以外のことも含めて全面的な支援体制を作ってくれました。 
 

H崎先生は由紀子の音楽に対するこだわりの中に入り込むために、
大きなパニックを潜り抜けて関係を作った方です。 

私も安心して由紀子を預けることができます。 
 

半月ほどで2学期が始まります。 

2学期は崩れてしまった由紀子の社会生活を
新たにスタートさせなければなりません。 

今までの生活とは全く違う形になるでしょう・・・。 

でも、それでもいいんです。 

小さな積み木をまた一つずつ積み上げて
由紀子の世界を作りたいと思います。

=END=
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大変な一日

2005年08月11日 | ゆきちゃんの日記
昨日からちょっと不安定な由紀子です。 

お留守番をさせたことも原因なのでしょうが、
おとといのJRでの事が気持ちに残っていて、
フラッシュバックが起こっているようです。 

ニックというまでは行きませんが、
時々シクシクと泣き始めて
それらしきことを口走ります。 


そんな由紀子に、
昨日の夜

「明日はゆきちゃんとず~っと一緒にいるからね!」

と約束をしました。 
 

ところが、

今日はそうも行かない大変な日になってしまいました。 

朝、出勤したゆきパパから電話がありました。 

「セルフサービスのガソリンスタンドに
セカンドバックを忘れた!! 
電話で問い合わせたんだけど、
もう無くなっているらしい!!」

o(*><)oジタバタ 
 

大変です!

ゆきパパのバックには
大切なものがぜ~んぶ入れてあるんです。 

お金に免許証にクレジットカード、家のカギに・・・・・。 

( ̄◇ ̄;どうするのよ!! 

とりあえず私ができることは
クレジットカードの利用停止! 

電話で手続きをしました。 
 
まもなくゆきパパから電話が・・・ 

「ガソリンスタンドに来てみたけどやっぱり無い!
とりあえずお金を持ってきて!」 

そうか!ゆきパパは無一文なのでした。 

由紀子との約束を破って出かけることになりました。
(ノ_-;)ヤレヤレ 


今日まで家にいるまーまーが
また由紀子のお守りを引き受けてくれました。 

感謝!感謝!です。 
 

スタンドに行ってみると、
ゆきパパが警察に被害届を出しているところでした。 

ところが、手続きをしている間に
別のガソリンスタンドから
バックを拾ったと職場に連絡が入りました。 


そのガソリンスタンドは、
バックを取られたスタンドから
30分近く車で走ったところにあります。 

なんで??? 

とりあえず、バックを取りに車で行くことになりました。 


運転は私?そうか・・・

ゆきパパの免許証は無いんだっけ! 
 
なれない道を運転して次のスタンドへ・・・。 


ありました!
ゎーィ♪ヽ(*´∀`)ノ 

でも、警察の立会いがないと渡せないのだそうで・・・。 

しかも、このスタンドは大村市ではなく
諫早市の管轄です。 


別の警察からお巡りさんが来ました。

なんだか大変なことになっちゃいました。 

お巡りさんはポケットから白い手袋を出して、
慎重にバックを開けました。 
(お巡りさんって本当に白い手袋をいつも持っているんですねぇ・・・) 


さて、中身は? 

残念ながらお金は全部取られていましたが、
他のものは無事でした。 

不幸中の幸いです。 

バックは指紋を採取するために警察に持っていかれましたが、
免許証だけは返してもらいました。 


やれやれです。 
 
しかし、バックを盗った人は
セルフのガソリンスタンドでバックを盗んだ後、
小さな良心がうずいたんでしょうか? 

この別のセルフのガソリンスタンドに
同じように置いてあったそうです。 


うまく行けば、忘れた人が
「あれ?このスタンドだったっけ?」
と錯覚するように?・・・

そんな馬鹿な!!
(^0^; アハハ… 


なくなった現金は我が家には大金ですが、
大切な物が全部戻ってきただけで
よかったと思うことにしました。 
 
やれやれ・・・と、

思ったところで時計を見たら、
私が家を出て2時間が過ぎていました。 


家に戻って由紀子に謝ったんですが、
ちょっとご機嫌斜めでした。 

まーまーが言うには
「お母さんが帰ってこないんだよ!」と、
そうとう怒っていたようです。 


本当にごめん!!

=END=
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病院

2005年08月10日 | ゆきちゃんの日記
昨日由紀子と行くはずだった大学病院へ
一人で行ってきました。 

今日は仕事がお休みのまーまーが家に来て、
由紀子を見ていてくれます。 

一人でJRに乗って長崎へ・・・。 

長崎まで快速列車で50分弱。 

私たちにはなんでもないこの空間が
由紀子にはつらい空間なんですねぇ・・・。
(T-T) 

そんなことを考えていたのですが、
途中からは居眠りをして、気がつくと長崎でした。(笑) 
 

そして、さっそく大学病院へ 

主治医のA川先生に昨日のキャンセルをお詫びして、
最近の由紀子の様子をお話してきました。

ついでに私の愚痴も・・・
(*^-^*)>  

A川先生に話を聞いてもらうと
私はとても元気になります。 

今日も1時間近く先生を占領してしまいました。 

いつも診察室を出て待合室を通るときに
待っている患者さんに申し訳なくて
小走りで通り抜けなければなりません。
(((((((((;^^)ごめんなさ~~い! 
 

その後は長崎の市役所に
由紀子の福祉関係に必要な書類を取りに行って、
駅のショッピングセンターで食事をして帰ってきました。 

久しぶりの一人きりの時間、
自分のための特別楽しいことはしませんでしたが、
ストレス解消になりました。


=END=
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JRもだめ!

2005年08月09日 | ゆきちゃんの日記
今日は由紀子を長崎の大学病院へ連れて行く日です。 

新しく飲み始めた薬の血中濃度を測らなければならないので、
今日はどうしても連れて行きたいと思っていました。 
 

昨日から予定を話して、
JRに乗ることも告げたのですが、

由紀子はJRのアナウンスが嫌だと言って拒否をします。 


いよいよJRもだめになるのか・・・
と思ったのですが、

今ならまだ何とかなるかもしれないと勝手に決めて、
由紀子を無理やり駅に連れて行きました。 
 

大村から諫早まで10分。

ここはアナウンスが流れる快速電車に乗りますが、
ヘッドフォンを用意して来ました。 


諫早から長崎まで30分・・・

ここは特急「かもめ」で行きます。 

かもめはほとんどアナウンスがありません。 

計画はバッチリのはずでした。 
 

最後まで嫌がる由紀子を無理やり列車に乗せて

発車~~~! 


乗せてしまえばこっちのもの・・・・
そう思ったのつかの間、

私はすぐに後悔することになりました。 
 


ドアが閉まってアナウンスが流れ出した瞬間、
座っていた由紀子が突然立ち上がって叫び始めました。 


「アナウンス 嫌なの! 
アナウンス聞かない!」 


周りにいた女子高生たちはびっくりして、
サーッと身を引いて由紀子の周りに空間ができました。 
 

後ろから抱いてなだめますが
アナウンスはなかなか終わりません。 

ついに、由紀子は私を振り切って、
運転席の近くまで行き、
運転手さんに 

「アナウンスをとめてください!」

とお願いをしていました。 


それほどアナウンスを聞くことが嫌だったのだと思います。 
 

この電車はワンマンカーで車掌さんはいません、
運転手さんは振り向くこともなく
冷静に運転を続けていました。 
 

しばらくして、アナウンスはとまりましたが、
由紀子の興奮はなかなか治まりませんでした。 


この場から逃げさせてやりたくても、
走っている列車からはどうにもなりません。 

私には諫早までの10分間がとても長く感じました。 


結局、用意したヘッドフォンも何の役にも立ちませんでした。 
 

そして、次の駅「諫早」に近づくと、
またアナウンスが・・・・。 


もう私のほうが泣きたくなりました。 
 

諫早について、由紀子を列車から下ろして、
「かもめ」に乗ることを告げましたが、
もう乗れるような状態ではありませんでした。 


特急の停車時間は30秒。

由紀子はホームのベンチにしがみついて動きませんでした。 


私の後ろでドアが閉まり、
「かもめ」は何もなかったように走り去っていきました。 
 

ホームのベンチに2人で座って、
もう放心状態です。 

気がつくと、
冷静になった由紀子が必死に私に謝っていました。 

でも、謝らなければならないのは私の方です。 


由紀子のこだわりが進んだことを認めず、
また乗り越えさせようとしてしまいました。 

バスも路面電車も、
そしてJRにも、

もう由紀子は乗れないのだ・・・


そのことが、今日はっきりしました。 
 

そんな思いの後に、
私は目の前の大きな問題に気がつきました。 


どうやって家に帰ろう? 


前にも後ろにも進めなくなってしまいました。
(ノ_-;)ハア・・・ 
 
 
結局、ゆきパパに年休をとって
車で迎えに来てもらって、
無事家には帰ることができましたが、

大変な一日でした。 
 

由紀子はますます過敏になって来ています。 


どこまで、ひどくなるのでしょうか? 


一番つらいのは由紀子自身なのですが、
この先を考えると不安が大きくなります。 
 

残された交通手段は車だけになりました。 

怖がりで、今まで高速やバイパスを走れなかった私ですが、
もうそんなことを言ってはいられなくなりました。 

がんばって、高速道路の運転に挑戦しようと決めました。

=END=
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