区分の判定

由紀子は２月で１８歳になります。

福祉の世界では１８歳になったら、
児童福祉法から自立支援法へと切り替えになります。

・・・私にも詳しいことは良くわからないのですが・・・（笑）・・・

そして、自立支援法を利用するために
「障害程度区分」というのを
認定してもらわなければなりません。


その手続きが始まりました。

今日は、まず由紀子の面接！

本当は私からの聞き取りも
一緒にやってもらえばいいのですが
長時間になると由紀子が不安定になるので
別々の日に設定してもらいました。


調査員の方が由紀子に
いろんな質問をします。

・・・私は横でだんまり！(*￣ ￣)bシー・・・


お名前は？


「○○由紀子です。」（。＾Ｏ＾。）ノ


・・・ここは得意です。（笑）・・・



でも、次に

何歳ですか？

と、聞かれた由紀子さん！

なんと、

「４歳！！」d(￣ ￣)

・・・エ？・・・そうなんですかぁ～？？（笑）・・・


「アッ！！１４歳！！」（　 ゜　　▽　　゜　　；）アッ！


(ノ＿　＿)ノどたっっ
・・・どこで時間が止まっているんだ？（笑）・・・



面接の間、ずっとこんな感じです。（笑）


得意な質問にはちゃんと答えられますが
ちょっと複雑な質問になると
「わからない！！」


まッ、それが由紀ちゃんです。d(^.^o) ねっ？


でも、そんな質問のやり取りの中で
面白い発見もありました。


由紀子は「春」が好きなのだそうです。

そういえば、今まで
由紀子がどんな季節を好きだなんて
考えたこともありませんでした。



それに・・・
私は由紀子と一緒にいるうちに
春があまり好きではなくなっていました。

だって、春は変化の季節です。

学校時代は学年が変わるたびに
担任の先生に由紀子のことを解ってもらおうと
毎年、毎年説明をして・・・

由紀子にも変化を教え、
スケジュールを組みなおし・・・


それでも、慣れなくて
２・３ヶ月は由紀子が不安定になる・・・


そんなことの繰り返し！！



大切な人とのお別れも
いつも春でした。


だから、私は春が近づくと
いつも憂鬱になっていました。


きっと、由紀子も春は嫌いだと思っていたんです。


でも、今日

「由紀子さんはどんな季節が好きですか？」
と、聞かれた時に
即答で「春！」と答えていました。



そうなんだぁ～～・・・




次にやってくる春は
そんな由紀子の気持ちを考えながら
迎えようと思います。


＝ＥＮＤ＝