ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

障害を受け止める時・・・その2

2010年04月02日 | tomiの日記
3月30日の続きです。

由紀子は自閉傾向と診断を受けたのは3歳の時!
普通なら3歳保育で幼稚園か保育園へ行ける年なのですが
療育センターの心理の先生に相談をしたところ・・・

「子どもにとって、最初に築かなければならないのは母子関係です。
そこがコミュニケーションの始まりです。
まずは、お母さんとの関係を密なものにしていきましょう。
集団の中に入れるのはそれからの方がいいでしょう。」


と、言うわけで入園はしばらくお預けとなりました。

つまり・・・私はその頃、
由紀子とちゃんとした母子関係が結べていなかって事ですね!?
(;^_^A アセアセ


でも、自閉症の特性・・・言語についてにも書きましたが
最初の検査で言語の先生に

「ゆきちゃんは、簡単な単語しか理解できません。
お母さん、あなたが簡単な英単語を知っているだけで外国に行ったと思ってください。
周りからいっせいに英語で話しかけられたら、どうしますが?
怖くて、不安で・・・耳を押さえて、何も聞こうとしなくなってしまうのではありませんか?」

と、由紀子の言語コミュニケーションの困難さを説明してもらって
やっと正面から由紀子と向き合えるようになったような気がします。


それからは、由紀子に話をするときは、
教えてもらったとおり・・・

分かりやすい言葉で短く!
そして、なるべく実物を見せながら話をするようにしました。

たとえば、「りんごを食べる?」と、聞くときは
りんごを見せながら、食べるマネをして・・・・

そして、身の回りにある物の名前を覚えさせるために
なるべく言葉にして教えるようにしました。

「あれ」とか「これ」は厳禁!(笑)
すべて名詞できちんと・・・!!



話しかけても由紀子はほとんど無関心でしたが
めげずにいっぱい話をしました。


毎日、毎日一方通行の会話を繰り返していました。


遠くで声だけを聞いていたら、
「なんと独り言の多い人だろう?」と思われたでしょうね!?(笑)

今でも、私がおしゃべりなのはそのせいかも・・・・( ̄▽ ̄;)アハ



でも、こうして私のかかわり方が変わっただけで
由紀子の言語のコミュニケーション力はすごく伸びました。

そして、私との関係もとても密なものになって行きました。

今まで宇宙人のようで理解しがたかった由紀子の行動が
本当に愛おしいと思えるようになりました。(笑)



あの時期に由紀子が自閉症であると分からなかったら・・・・
何も知らずに、戸惑ったまま育てていたら・・・・

今頃、私と由紀子の関係はどのようになっていたでしょうか?


自閉症は治らない障害ですが
かかわり方を変えるだけで、伸びることがたくさんあります。

今、もしもわが子が自閉症だとわかって
悩んでいる人がいたら、
この事だけは、しっかり伝えたいと思います。



由紀子のこんな変化がうれしくて、
私はどんどん由紀子の障害に・・・

自閉症の世界にのめり込んでいってしまうのでありました。(笑)

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こうして今まで由紀子を育てながら感じたことを
時々、まとめてみようかと思っています。
カテゴリーは「母の思い」とします。

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コメント
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