ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

自分の障害と付き合う 

2003年11月27日 | ゆきちゃんの日記
今日は久しぶりに歯学部へ診察に行って来ました。 

本当は2週間に一度、検診に行く事になっているのですが、
前回の予約をすっかり忘れてしまって、
約束をすっぽかしてしまいました。
\(__ ) ハンセイ~♪ 

それで、とうとう一ヶ月ぶりの検診という事になってしまったわけです。 
 

病院に着いたゆきちゃん。 

中に入った途端に耳をふさいで、
無言で小児歯科診察室から遠く離れた
受付カウンターに向かって歩いていってしまいました。 

機械で受付ができるから
カウンターまで行かなくていいのに・・・と思っていたら
耳を押さえたままソファーに座り込んでしまいました。 


「行こう!」と声をかけても聞こえないらしい! 

無理やり耳から手を離して、
もう一度「行こう!」 

すると「やだ!」
(ー_ー )ノ"  

なんでよ!
さっきまで機嫌よく歩いていたくせに! 

仕方なく母一人で待合室に行くと・・・・

(」゜ロ゜)」 ナント! 

小児歯科の待合室のテレビで
由紀子が大嫌いな番組の「おかあさんといっしょ」が
あっているではありませんか。 


診察室の前ですから音量はかなり押さえてあります。

私もそこに行くまで何も聞こえませんでした。

相変わらず耳のいい子です。 

それから由紀子の順番が来るまでの15分ほど、
一人でずっと受付の前に座って待っていました。 

順番が来て、私が迎えに行くと
耳を押さえたまま診察室に入っていきました。 
 

嫌な音楽が聞こえても動揺せずに
自分から遠く離れた場所で順番を待つことを選んだ由紀子の姿を見ながら
たくましくなってきたと思う母です。 

自分の障害と上手に付き合う手段を
身に付けてきたという事でしょう。 
 
これと同じようなケースですが、

学校での給食の時間に
テープで流れるお話しが耳障りな由紀子は

今まで放送の日は
一人で児童会室にこもって昼食を取っていましたが、
先日からヘッドフォンをつける試みをしています。 



一人ぼっちの食事をしなくていいように、
いろいろな方法を試しているのです。 

ヘッドフォンから流す音楽の選択が
とても難しいのですが、
うまくいけば今まで音が嫌で
いけなかった場所へ行けるようになるかも知れません。 

耳からの刺激が強すぎて辛い場面の多い由紀子ですが
目が悪い人が眼鏡をかけるように、
補助の道具としてうまく使っていけたらいいと思っています。 

=END=
コメント
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